「栄養ケアなくしてリハなし」「栄養はリハのバイタルサイン」 リハ栄養とは、栄養状態も含めて国際生活機能分類で評価を行ったうえで、障害者や高齢者の機能、活動、参加を最大限発揮できる栄養管理を行うことです。 広義のサルコペニアとは、筋肉量・筋力の低下と身体機能低下です。サルコペニアの原因は、加齢、活動(廃用)、疾患(侵襲、悪液質、神経筋疾患)、栄養(飢餓)です。リハ栄養学、サルコペニアの診断・治療・予防、サルコペニア肥満、悪液質などを紹介します。
2012年3月15日木曜日
World Stroke Academyの嚥下障害資料
World Stroke Academyの嚥下障害資料を紹介させていただきます。下記のHPで52ページのPost Stroke Dysphagiaに関する資料を見ることができます。2010年の文献が引用されていますので、比較的新しい資料だと思います。
http://world-stroke-academy.org/pdf/WSA_Dyspagia_learning_module.pdf
World Stroke AcademyはWorld Stroke Organisation (WSO)のプロジェクトで、脳卒中に関する自己学習をすることもできます。嚥下障害以外にも有益な資料があります
(For Professionalsの中に)。
http://world-stroke-academy.org/
脳卒中後の嚥下障害の資料ですが、Presbyphagia(老嚥)に関する記載もいくつかあります。ブログに掲載した図は、それぞれ7ページ、40ページに掲載されています。
最初の図はPresbyphagia(老嚥)に影響する要因が挙げられています。この中にはmuscle atrophy、つまりサルコペニアももちろんあります。また、原発性、二次性のPresbyphagia(老嚥)も記載されています。
2番目の図はPresbyphagia(老嚥)の問題、原因、管理(対応)に関して、コンパクトにまとまっています。ただ、管理は代償手段がほとんどで、舌や嚥下筋のレジスタンストレーニングについてはほとんど触れられていません。
ただ、脳卒中による嚥下障害の中でも、Presbyphagia(老嚥)に関する記載がきちんとあることは素晴らしいと思います。低栄養に関する記載もしっかりあります。日本でもPresbyphagia(老嚥)、サルコペニアの嚥下障害が早く普及してほしいですね。
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