2013年3月5日火曜日
日本人高齢者のサルコペニア簡易基準案
日本人高齢者のサルコペニア簡易基準案に関する論文を紹介します。
下方浩史、安藤富士子.サルコペニア―研究の現状と未来への展望―1.日常生活機能と骨格筋量、筋力との関連.日老医誌2012;49:195-8.
下記HPで全文PDFで見ることができます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/49/2/49_195/_pdf
この簡易基準案では、普通歩行速度1 m/s未満、もしくは握力が男性25 kg未満、女性20kg未満である場合に脆弱高齢者と判断し、脆弱高齢者のうち,BMI 18.5 kg/m2未満もしくは下腿周囲長30 cm未満である場合をサルコペニアとしています。
この基準案なら在宅でもサルコペニアの診断が可能です。筋肉量減少の評価がサルコペニアの診断で常に課題となりますが、ここではBMI 18.5 kg/m2未満もしくは下腿周囲長30 cm未満をもって筋肉量減少に相当するものとしています。
今後、このサルコペニア簡易基準案で適切かどうか、信頼性、妥当性の検証が必要です。サルコペニアの診断基準がはっきりしないことには、適切な評価と対応が困難ですし、保険診療に含めれることも期待できません。EWGSOPの診断基準との比較も必要だと思います。
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