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2015年8月24日月曜日

在宅リハビリテーション栄養

9月下旬に書籍「在宅リハビリテーション栄養」が出版されます。在宅リハ栄養の必要性,在宅リハ栄養評価,在宅リハ栄養プランを理解し実際に在宅リハ栄養を実践できることを目指しまとめられた一冊となっています。
大変お忙しい中、執筆してくださった皆様に深謝いたします。

https://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=219440

2015年1月7日水曜日

認知症のリハビリテーション栄養

医歯薬出版から書籍「認知症のリハビリテーション栄養」が出版されました。執筆では日本リハ栄養研究会の皆様に大変お世話になりました。深謝いたします。多くの方に読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願い申し上げます。

http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=214930

目次
第1章 認知症の診断と治療
1.認知症総論
2.認知症の症状
3.認知症の診断
4.認知症の薬物療法
5.認知症の人のケア

第2章 認知症のリハビリテーション栄養
1.認知症のリハビリテーション栄養総論
2.認知症予防と軽度認知障害のリハビリテーション栄養
3.認知症と低栄養、および微量栄養素欠乏
4.認知機能低下とサルコペニア
5.認知症の栄養療法
6.認知症の作業療法
7.認知症の理学療法
8.認知症の摂食嚥下リハビリテーション
9.認知症のオーラルマネジメント
10.BPSDのリハビリテーション栄養
11.排泄障害のリハビリテーション栄養
12.認知症の音楽療法
13.認知症終末期のリハビリテーション栄養

第3章 主な認知症疾患のリハビリテーション栄養
1.アルツハイマー型認知症
2.血管性認知症
3.レビー小体型認知症

第4章 施設別のリハビリテーション栄養
1.急性期・回復期病院での認知症のリハビリテーション栄養
2.療養型病院・施設での認知症のリハビリテーション栄養
3.在宅での認知症のリハビリテーション栄養

2014年9月19日金曜日

管理栄養士のためのリハビリテーション栄養

臨床栄養125巻4号、2014年9月号臨時増刊号が出版されました。特集は、管理栄養士のためのリハビリテーション栄養です。

http://www.ishiyaku.co.jp/magazines/eiyo/EiyoBookDetail.aspx?BC=740850

今回のコンセプトは、「管理栄養士の管理栄養士による管理栄養士のためのリハ栄養」です。私以外は全員、管理栄養士が執筆しています。若手~中堅の管理栄養士がほとんどです。リハ栄養の書籍では医師、PT・OT・STの執筆が今まで多かったので、この点で画期的です。

管理栄養士はもちろんですが、管理栄養士以外の職種でもリハ栄養に関心のある方には読んでいただけると嬉しいです。多くの病院の栄養部で定期購読していると思いますので、栄養部に行って借りて回し読みしてください。よろしくお願い申し上げます。

●管理栄養士のためのリハビリテーション栄養    
オーバービュー  若林秀隆……372
座談会 管理栄養士に,なぜリハビリテーション栄養の視点が必要なのか  若林秀隆,嶋津さゆり,高山仁子,西岡心大……374

リハビリテーション栄養管理の基本   
リハビリテーション栄養とは  西岡心大……386
成人低栄養とサルコペニアの病態  種村陽子……392
リハビリテーション栄養のマネジメント  熊谷直子……398
栄養状態悪化時の機能訓練―すべきこと・すべきでないこと  鈴木達郎……404
リハビリテーション栄養カンファレンスの実践  阿部沙耶香……410
リハビリテーション栄養浸透のために必要な多職種へのアプローチ  後藤祐子……417
リハビリテーション栄養に有用な栄養素  斎野容子……421
口腔・嚥下機能と栄養状態の関連  上島順子……427
リハビリテーション栄養に最低限必要なキーワード集  上野砂織……434

機能訓練からみた栄養管理   
機能訓練を考慮した活動係数の決め方  二井麻里亜……442
筋緊張・不随意運動を考慮した栄養管理  高山仁子……449
機能訓練時の栄養剤・プロテインの使い方  井村沙織……454
トピックス   予防的リハビリテーション栄養管理(フレイル・老嚥)  杉山佳子……460

急性期病院でのリハビリテーション栄養管理   
侵襲時のリハビリテーション栄養管理  塩濱奈保子……466
悪液質時のリハビリテーション栄養管理  黒川浩美……471
廃用症候群のリハビリテーション栄養管理  小蔵要司……477
大腿骨近位部骨折のリハビリテーション栄養管理  金杉恵里……483
トピックス   機能訓練室での管理栄養士の役割  西川みか……488

回復期リハビリテーション病棟でのリハビリテーション栄養管理   
回復期リハビリテーション病棟でのリハビリテーション栄養管理  中原さおり……491
回復期リハビリテーション病棟でのあるべき常食  嶋津さゆり……499
糖尿病とリハビリテーション栄養管理―回復期リハビリテーション病棟でエネルギー制限は必要か  太田香緒里……508
慢性腎臓病とリハビリテーション栄養管理―回復期リハビリテーション病棟でたんぱく質制限は必要か  内薗那穂子……515
サルコペニアの嚥下障害を改善させるリハビリテーション栄養管理  岡田裕貴……522
サルコペニア肥満のリハビリテーション栄養管理  矢野真友美……528
トピックス   リハビリテーション栄養指導・セルフケア  吉村由梨……534

介護老人保健施設でのリハビリテーション栄養管理   
介護老人保健施設におけるリハビリテーション栄養―地域連携と必要な視点  佐藤有里……539
介護老人保健施設におけるリハビリテーション栄養のあり方―病院から介護老人保健施設そして在宅に向けて  苅部康子……545

在宅でのリハビリテーション栄養管理   
地域包括ケアシステムにおける在宅高齢者リハビリテーション栄養  奥村圭子……552
訪問栄養食事指導でのリハビリテーション栄養の実際  水島美保……558
トピックス   リハビリテーション栄養サマリーの作成  二井麻里亜,中原さおり……565

2014年8月6日水曜日

リハ栄養の新刊「実践リハ栄養」

9月20日のリハ栄養フォーラムin東京で、リハ栄養の新刊「実践リハ栄養」と雑誌:臨床栄養臨時増刊号でのリハ栄養特集をお披露目できるよう準備中です。

実践リハビリテーション栄養-病院・施設・在宅でのチーム医療のあり方
http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=212290

雑誌:臨床栄養2014年9月号 管理栄養士のためのリハビリテーション栄養
http://www.ishiyaku.co.jp/magazines/eiyo/EiyoBookDetail.aspx?BC=740850

多くの方にリハ栄養フォーラムin東京参加していただければと思います。よろしくお願い申し上げます。リハ栄養フォーラムin東京のHPはこちらです。
https://seminar.admin83.jp/forum2014/tokyo/

2014年1月18日土曜日

悪液質とサルコペニア‐リハビリテーション栄養アプローチ

荒金英樹・若林秀隆編著:悪液質とサルコペニア‐リハビリテーション栄養アプローチ、医歯薬出版が、2月のJSPEN横浜までに出版予定です。悪液質の勉強になること、間違いないと思います。多くの方に読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願い申し上げます。

http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=214410

2013年12月24日火曜日

高齢者リハビリテーション栄養:続報

若林秀隆著、新・臨床高齢者医学1「高齢者リハビリテーション栄養」、カイ書林の印刷が完成して、本日私の手元に届きました。ただネット上ではまだ入手できないようです。今週中にはアマゾンなどで入手できるようになると思います。

新・臨床高齢者医学シリーズが何冊まで出版されるかわかりませんが(笑)、最初が「高齢者リハビリテーション栄養」であるというのは、まさに「新」臨床高齢者医学だと思います。臨床高齢者医学でリハと栄養が重要であることは言うまでもありませんし。

リハ栄養ではサルコペニアが重要な対象ですので当然、高齢者に対するリハ栄養が多くなります。ただ高齢者のリハ栄養に特化した書籍は、今まで企画したことがありませんでした。今回は単著ですので、かなり個人的な意見も執筆させていただきました。

主な読者対象である総合医には、最初の藤沼先生からのインタビュー記事が一番面白いかもしれません。また医師以外の職種にも読みやすい内容だと思います。本書のコンセプトは、レジデントが寝る前に30分で読める本です。多くの方に読んでいただければと思います。よろしくお願い申し上げます。

目次
序:リハビリテーションなくして総合診療なし

第1章 総論
①総合診療医のための高齢者リハビリテーション
②ICFとCGA
③ADLとQOL
④SMARTなゴール設定
コラム:ブレイン・マシーンインターフェイス
⑤高齢者のリハビリテーション栄養

第2章 ケースで学ぶリハビリテーションなくして総合診療なし
①CKDに対して蛋白質制限を行わなかった脳卒中のケース
コラム:HAL
②老年症候群が進行し大腿骨近位部骨折を受傷したケース
③大腿骨近位部骨折から回復したケース
④軽度認知機能障害~初期認知症の外来ケース
⑤抑うつの改善でADLが改善した廃用症候群のケース
⑥がん悪液質を一時的に改善できたケース
⑦とりあえず安静・禁食にしなかった誤嚥性肺炎のケース

2013年12月14日土曜日

リハビリテーションに役立つ栄養学の基礎

PT・OT・ST・看護師の学生向けの栄養、リハ栄養の教科書として作成した、栢下淳・若林秀隆編著「リハビリテーションに役立つ栄養学の基礎」、医歯薬出版が出版されました。

http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=214380

今まで学生向けではない卒後・生涯学習としてのリハ栄養の書籍は、何冊か執筆してきました。しかし、学生向けの栄養・リハ栄養の基礎を学べる教科書がないこともあり、PT・OT・STの卒前教育で、栄養を学ぶことはほとんどなかったと思います。

「リハビリテーションに役立つ栄養学の基礎」は、管理栄養士の学生向けの教科書ではなく、PT・OT・ST・看護師の学生向けの教科書です。ただし、第2章主な病態の栄養療法と第3章主な疾患の栄養療法に関しては、管理栄養士の学生にも知ってほしい内容です。

PT・OT・ST・看護師の学生向けの教科書ではありますが、すでに臨床で仕事をしているPT・OT・ST・看護師な多職種の方にとっても、栄養・リハ栄養の基礎を学習・復習できる書籍にはなっていると思います。あくまで基礎・初級レベルですが。

ぜひPT・OT・ST・看護師の多くの学校で教科書として採用して、栄養・リハ栄養の講義をしていただけると嬉しいです。PT・OT・ST・看護師にとって、栄養・リハ栄養の基礎は学生時代に学ぶべきことです。栄養ケアなくしてリハなしですので。

ただ、教科書の内容を教えることができる教員の存在も必要です。PT・OT・ST・看護師の教員にも、栄養・リハ栄養の基礎を学習していただければと思います。中には栄養とリハは関係ないとして、栄養やリハ栄養に無関心の方もいますので…。

日本リハビリテーション栄養研究会の会員やリハ栄養に関心のあるPT・OT・ST・看護師の皆様には、ぜひ母校に「リハビリテーションに役立つ栄養学の基礎」を紹介していただればと思います。場合によっては非常勤講師もお願いしますね(笑)。

目次

序章 リハビリテーションにおける栄養知識の重要性 1.栄養面から
   1 高齢社会と栄養 2 栄養と生命予後
 2.リハビリテーション面から
   1 なぜPT・OT・STに栄養の知識が必要なのか 2 リハビリテーション栄養とは 3 ICFと栄養
第1章 栄養の基礎
 1.栄養補給ルート
   1 栄養投与経路 2 経口摂取 3 経管栄養 4 経静脈栄養
 2.エネルギー代謝
   1 エネルギー消費量 2 基礎代謝量 3 身体活動レベル
   4 健康づくりのための身体活動基準2013
 3.5大栄養素の役割
  1)たんぱく質
   1 消化・吸収 2 代謝 3 アミノ酸 4 食品中の含量 5 必要量の考え方
   6 低栄養の判定
  2)脂質
   1 消化・吸収 2 代謝 3 リポたんぱく質 4 必要量の考え方 5 食品中の含量
  3)炭水化物(糖質・食物繊維)
   1 糖質 2 食物繊維 3 アルコール
  4)ビタミン
   1 ビタミンの代謝と働き 2 必要量の考え方
  5)ミネラル
   1 多量ミネラル 2 微量ミネラル
 4.運動時の栄養
   1 リハビリテーションを行う患者の必要栄養量 2 栄養素の必要量の考え方
   3 リハビリテーションと栄養素の働き
 5.栄養不良時の栄養
   1 栄養不良の分類 2 栄養不良時の代謝とリハビリテーションの留意点
   3 栄養不良の評価指標 4 refeeding症候群の予防と栄養管理
 6.侵襲時の栄養
   1 術前の栄養管理 2 術後の栄養管理
第2章 主な病態の栄養療法
 1.低栄養者の栄養管理
   1 低栄養とは 2 飢餓の病態生理 3 マラスムス型,クワシオルコル型,混合型
   4 侵襲下の飢餓の病態生理 5 悪液質の病態生理 6 栄養評価のポイント 7 栄養療法
 2.摂食・嚥下障害
   1 摂食・嚥下障害とは 2 器質的障害の病態生理 3 機能的障害の病態生理
   4 心理的原因の病態生理 5 栄養評価のポイント 6 栄養療法
   7 摂食・嚥下障害への対応
 3.サルコペニア
   1 サルコペニアとは 2 一次性サルコペニアの病態生理 3 二次性サルコペニアの病態生理
   4 サルコペニアの診断基準 5 サルコペニアと虚弱 6 栄養評価のポイント
   7 サルコペニアの栄養療法 8 サルコペニア肥満の栄養療法
   9 二次性サルコペニアへの対応:リハビリテーション栄養
 4.ロコモティブシンドローム
   1 ロコモティブシンドロームとは 2 ロコモティブシンドロームの病態生理
   3 ロコモティブシンドロームの診断基準 4 栄養評価のポイント
   5 ロコモティブシンドロームの栄養療法 6 ロコモティブシンドロームのトレーニング
 5.メタボリックシンドローム
   1 メタボリックシンドロームとは 2 日本のメタボリックシンドロームの診断基準
   3 メタボリックシンドロームの病態生理 4 栄養評価のポイント
   5 メタボリックシンドロームの栄養療法
第3章 主な疾患の栄養療法
 1.脳卒中
   1 病態生理と治療 2 脳卒中の種類 3 機能障害と機能訓練 4 栄養評価のポイント
   5 栄養療法 6 栄養ケアプラン
 2.誤嚥性肺炎
   1 病態生理と治療 2 機能障害と機能訓練 3 栄養評価のポイント
   4 栄養療法
 3.がん
   1 病態生理と治療 2 機能障害と機能訓練 3 栄養評価のポイント
   4 栄養療法
 4.脊髄損傷
   1 病態生理と治療 2 機能障害と機能訓練 3 栄養評価のポイント
   4 栄養療法
 5.大腿骨近位部骨折
   1 病態生理と治療 2 機能障害と機能訓練 3 栄養評価のポイント
   4 栄養療法
 6.下肢切断
   1 病態生理と治療 2 機能障害と機能訓練 3 栄養評価のポイント
   4 栄養療法
 7.関節リウマチ
   1 病態生理と治療 2 機能障害と機能訓練 3 栄養評価のポイント
   4 栄養療法
 8.慢性閉塞性肺疾患
   1 病態生理と治療 2 機能障害と機能訓練 3 栄養評価のポイント
   4 栄養療法
 9.慢性心不全
   1 病態生理と治療 2 機能障害と機能訓練 3 栄養評価のポイント
   4 栄養療法
 10.廃用症候群
   1 病態生理と治療 2 機能障害と機能訓練 3 栄養評価のポイント
   4 栄養療法
 11.褥瘡
   1 病態生理と治療 2 機能障害と機能訓練 3 栄養評価のポイント
   4 栄養療法
第4章 栄養関連事項
 1.NSTの実際
   1 目的 2 栄養評価の指標
 2.アルコールの影響
   1 代謝 2 疾患との関連 3 含有量
 3.タバコによる影響
   1 タバコに含まれる有害物質 2 タバコによる代謝の変化 3 タバコと疾患の関係
   4 タバコと低栄養

 索引

2013年11月29日金曜日

高齢者リハビリテーション栄養

今日のカイ書林メールマガジンで、12月刊行予定の新著が紹介されました。現在最終校正中です。皆様よろしくお願い申し上げます。

若林秀隆著「高齢者リハビリテーション栄養」、カイ書林

本書は「臨床高齢者医学シリーズ」の第1作です。高齢者リハの科学的根拠も交えて,卒前教育の不十分さもカバーしています.脳卒中,大腿骨近位部骨折,転倒,認知症,廃用,虚弱,老年症候群,栄養について,リサーチ・ベーストの記述が展開されています。高齢社会ではリハはキーなので,本書を通して「リハなくして総合診療なし」というメッセージが伝わればと願っています.

2013年10月10日木曜日

リハビリテーション栄養Q&A

日本リハビリテーション栄養研究会世話人のメンバーで執筆したリハビリテーション栄養Q&Aが、中外医学社から出版となりました。臨床現場でのリハ栄養の実践に役立つ書籍にしたいと考えて作りました。

https://www.chugaiigaku.jp/modules/shop/index.php?main_page=product_info&products_id=1376

若林 秀隆編著:リハビリテーション栄養Q&A、中外医学社、B5判 138頁、定価3,360円(本体3,200円+税)

内容は入門編,知識編,実践編の3つに分かれています.入門編は,リハ栄養の実践に欠かせない最低限の考え方・知識・実践に関するQ&Aとしました.

知識編は,サルコペニアを中心に,リハ栄養で重要な疾患・障害に関するQ&Aとしました.一部,難易度が高く読みごたえのあるQ&Aも含まれています.

実践編は,臨床現場で実際に困ることが多い状況に関するQ&Aとしました.リハ栄養の実践に役立つ内容になっていると考えます.

臨床現場でリハ栄養をどのように実践すればよいかというQに、できる限りわかりやすく答えた書籍にしたつもりです。多くの方に読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願い申し上げます。

目次

1 入門編
 Q1 リハ栄養とはなんですか.なぜリハで栄養が重要なのですか. [若林秀隆] 2
 Q2 リハをしている人には低栄養が多いのですか. [吉村芳弘] 3
 Q3 低栄養の原因はなんですか. [建宮実和] 4
 Q4 低栄養はどのように評価したらよいですか. [建宮実和] 5
 Q5 低栄養の対処方法は原因によって違うのですか. [建宮実和] 7
 Q6  PT・OTですが,NSTで何をしたらよいですか.PT・OTの役割を教えてください. [石川 淳,宮崎慎二郎] 8
 Q7 リハNSTとはなんですか. [若林秀隆] 9
 Q8 どうやって職場の仲間にリハ栄養の考え方を広めたらよいですか. [建宮実和] 10
 Q9 リハ栄養に興味があります.研究会はありますか. [若林秀隆] 11
 Q10 低栄養の時にレジスタンストレーニングは禁忌ですか. [若林秀隆] 12
 
II 知識編
 Q11 侵襲の異化期と同化期とはなんですか.なにが違うのですか. [建宮実和] 14
 Q12  悪液質=ターミナルではないのですか.悪液質のステージ分類を教えてください. [荒金英樹] 15
 Q13 在宅で検査ができません.それでも栄養状態を評価できますか. [佐藤千秋] 16
 Q14 肥満のためにリハが進みにくいことはありますか. [藤原 大] 17
 Q15 肥満パラドックス(obesity paradox)とはなんですか. [吉田貞夫] 18
 Q16  リハをしている人のエネルギー必要量はどのように考えればよいですか. [藤原 大] 21
 Q17 リハをしている人の蛋白必要量はどのように考えればよいですか. [藤原 大] 22
 Q18 メッツ(METs)とはなんですか. [鈴木 恵] 23
 Q19  PT・OTの運動強度がメッツでどのくらいなのかわかりません.何か目安はありませんか. [鈴木 恵] 24
 Q20 Frailty(フレイルティ,虚弱)とはなんですか. [鈴木 恵] 25
 Q21 サルコペニア,ダイナペニア,ミオペニアはどう違うのですか. [西谷 淳] 27
 Q22 サルコペニアの診断基準を教えてください. [西谷 淳] 29
 Q23 サルコペニアにはどう対処したらよいですか. [西谷 淳] 31
 Q24 サルコペニアには分岐鎖アミノ酸がよいのですか. [西谷 淳] 32
 Q25 サルコペニアにはビタミンDは有効ですか. [吉田貞夫] 33
 Q26 サルコペニアと骨粗鬆症は合併しやすいのですか. [西谷 淳] 34
 Q27 サルコペニアにカロリー制限は有用ですか. [西谷 淳] 35
 Q28 サルコペニア肥満とはなんですか.どう対処したらよいですか. [西谷 淳] 36
 Q29 サルコペニアで嚥下障害になることがあるのですか. [森 隆志] 38
 Q30  サルコペニアでは呼吸筋も障害されるのですか.また,呼吸筋トレーニングは有効なのですか. [宮崎慎二郎] 39
 Q31 大腿骨近位部骨折の後に嚥下障害になることがあるのはなぜですか. [高橋浩平] 41
 Q32 Presbyphagia(老嚥)とはなんですか. [金久弥生] 42
 Q33 口腔機能は低栄養の時に低下するのですか. [森 隆志] 44
 Q34 持久力低下の原因はなんですか. [黄 啓徳] 46
 Q35 全身持久力低下にはどう対処したらよいですか. [黄 啓徳] 47
 Q36 ICUAWとはなんですか.廃用症候群とは違うのですか. [高橋浩平] 48
 Q37 Muscle qualityとはなんですか.改善できますか. [高橋浩平] 50
 Q38 ERAS,ESSENSEとはなんですか. [宮田 剛] 51
 Q39 Prehabilitationとはなんですか. [高橋浩平] 52
 Q40 ロコモティブシンドロームで栄養は重要ですか. [若林秀隆] 53
 Q41 回復期リハ病棟での栄養管理は,急性期や維持期と違いますか. [吉村芳弘] 54
 Q42 筋緊張が高い人や不随意運動を認める人はやせやすいのですか. [植木昭彦] 55
 Q43 運動療法には抗炎症作用があるのですか. [宮崎慎二郎] 56
 Q44 EPAとはなんですか.悪液質にはよいのですか. [荒金英樹] 58
 Q45 知的障害の人には肥満やサルコペニアが多いのですか. [山川 治] 59
 Q46 重度心身障害者で痩せている人が多いのはなぜですか. [山川 治] 60
 Q47 廃用症候群の患者には低栄養が多いのですか. [若林秀隆] 61
 Q48 脳血管疾患の人には低栄養が多いのですか. [金久弥生] 62
 Q49 大腿骨近位部骨折の人には低栄養が多いのですか. [高橋浩平] 63
 Q50 低ナトリウムなどの電解質異常とリハの効果は関連がありますか. [佐藤千秋] 64
 Q51 インスリン抵抗性に対するリハと栄養のエビデンスはありますか. [吉田貞夫] 65
 Q52  食事摂取困難ですが,アルブミン値3.4だから栄養状態は悪くないといわれました.積極的なリハを行って大丈夫でしょうか. [園田明子] 67
 Q53  リハ室まで歩ける患者ですが,栄養状態が悪いから筋トレできないといわれました.食事は十分摂れているのですが,なぜでしょうか. [園田明子] 68
 Q54  下肢切断後の体重評価,栄養必要量の設定はどう考えればよいでしょうか. [吉田貞夫] 69
 Q55  管理栄養士です.リハカンファレンスに参加したいのですが,どうしたらよいですか. [吉村由梨,吉田貞夫] 71
 Q56  PT・OTです.NSTに参加したいのですが,上司が21単位(1単位=20分)やってから参加しなさいといいます.どうしたらよいですか. [石川 淳,宮崎慎二郎] 72
 Q57  歯科医師・歯科衛生士です.リハ栄養カンファレンスで自分たちの専門性
 をどういかしていけばよいですか. [山川 治] 73
 
III 実践編
 Q58 低栄養の時はどの程度活動すればよいのですか. [若林秀隆] 76
 Q59  嚥下リハで経口摂取可能になりましたが,1日エネルギー必要量に届かない時はどうしますか. [森 隆志] 77
 Q60  サルコペニアでも慢性腎臓病(CKD)の場合には低蛋白食にするべき
 ですか. [黄 啓徳] 79
 Q61 低栄養でも糖尿病の場合にはエネルギー制限食にすべきでしょうか. [吉田貞夫] 80
 Q62  リハ栄養で有用な検査項目はなんですか.検査値の見方を教えてください. [佐藤千秋] 82
 Q63 リハ栄養で注意したほうがよい薬剤はありますか. [藤原 大] 83
 Q64 サルコペニアでも肝硬変の場合には安静にすべきですか. [若林秀隆] 84
 Q65 機能訓練中~直後に栄養剤を飲むメリットはなんですか. [植木昭彦] 85
 Q66  機能訓練中~直後に栄養剤を飲ませたいのですが,コストはどうしたらよいですか. [植木昭彦] 86
 Q67 どんな人に機能訓練中に栄養剤を飲んでもらうのがよいですか. [植木昭彦] 87
 Q68  がんの人があまり食事を摂取できないのはなぜですか.どうしたらよいですか. [荒金英樹] 88
 Q69 がんの人には積極的に運動を行った方がよいですか. [高橋浩平] 90
 Q70  がんのrefractory cachexia(不応性悪液質)のリハ栄養管理はどうしたらよいですか. [荒金英樹] 91
 Q71 重度心身障害者の偏食・拒食にどう対処したらよいですか. [山川 治] 92
 Q72  重度心身障害者の麻痺の違いによるリハ栄養管理の注意点はありますか. [山川 治] 93
 Q73 認知症の方が食事を食べてくれません.どうしたらよいですか. [吉田貞夫] 94
 Q74  誤嚥性肺炎を発症した場合のリハ栄養管理はどうしたらよいですか. [吉村由梨,吉田貞夫] 95
 Q75  誤嚥性肺炎患者の急性期の栄養管理(栄養ルート,エネルギー量)はどうしたらよいですか. [吉村由梨,吉田貞夫] 97
 Q76  小脳出血で嘔気・嘔吐があり,食事が進まない患者のリハ・栄養ケアはどうしたらよいですか. [若林秀隆] 99
 Q77 脳卒中後にうつを合併しやすいのですか.どう対応したらよいですか. [藤原 大] 100
 Q78  栄養モニタリングはどの指標を,どんな間隔で再評価したらよいですか. [佐藤千秋] 101
 Q79  レジスタンストレーニングにおける蛋白質の摂取方法として,効率のよい内容と量とタイミングはありますか. [宮崎慎二郎] 102
 Q80 有酸素運動と筋トレのうまい組み合わせ方はありますか. [黄 啓徳] 104
 Q81  腎機能低下(軽度~中等度)のあるサルコペニアの方のリハ栄養管理はどうしたらよいですか. [黄 啓徳] 105
 Q82  気管切開があり,機能訓練をしている患者の水分管理はどう考えたらよいですか. [吉田貞夫] 106
 Q83  経管栄養で胃内容物が逆流・残留する場合の栄養管理はどうしたらよいですか. [吉田貞夫] 107
 Q84  リハの効果を高めるにはどのような経管栄養剤や補助食品がよいですか. [植木昭彦] 108
 Q85 イレウス(腸閉塞)の症例のリハ栄養管理はどうしたらよいですか. [吉田貞夫] 110
 Q86  COPDの人工呼吸器離脱に難渋しています.栄養ルートの選択とリハプランはどうしたらよいですか. [高橋浩平] 112
 Q87  COPDで体重減少が著しく,いくら食べても体重が増加しません.どうしたらよいですか. [高橋浩平] 114
 Q88  末梢静脈栄養で1日300kcalしか投与していませんが,口腔・嚥下の筋トレはやっても大丈夫ですか. [若林秀隆] 115
 Q89  回復期リハ病棟を退院後に低栄養,低ADLで再入院される方がいます.在宅でのリハ栄養をどうしたらよいですか. [吉村芳弘] 116
 Q90  リハをしている糖尿病の方の食事単位は,どのように決めたらよいですか. [吉村由梨,吉田貞夫] 117
 Q91  ゼリー訓練中の誤嚥性肺炎患者ですが,認知症もあり,経鼻経管チューブを自己抜去しました(胃ろうは家族が拒否).あと2~4週間くらいリハをしたら代替栄養なくミキサー食を食べられそうなのですが,その間どう栄養管理をしたらよいですか. [園田明子] 118
 Q92 浸出液の多い褥瘡や熱傷の方のリハ栄養管理はどうしたらよいですか. [吉村芳弘] 120
 Q93  入院中に急性感染症に罹患して隔離対策となった方へのリハ栄養で,注意すべき点はありますか. [吉田貞夫] 121
 Q94  誤嚥性肺炎をくり返すため経静脈栄養のみとしましたが,肺炎は再発し,リハの中断が続いています.どう対処すればよいでしょうか. [熊谷直子] 122
 Q95  高齢者の肥満(25≦BMI<35)の患者も,若い人と同じように積極的に減量した方がよいのでしょうか. [熊谷直子] 123
 Q96  減量時のNPC/Nの設定方法と,その評価法の目安があったら教えてください. [熊谷直子] 125
 Q97  回復期リハ病棟であるため,血液検査をなかなかオーダーしてくれません.血液検査以外にリハ栄養を評価する指標を教えてください. [吉村芳弘] 127
 Q98  リハ栄養アセスメントとして身体測定を実施,評価する上で,注意しなければならない点はありますか. [熊谷直子] 128
 Q99  食事の時は義歯を装着していますが,日常生活やリハ実施時は義歯をつけていなくても支障ありませんか. [金久弥生] 130
 Q100  高度栄養障害患者に対して栄養療法を開始する場合,注意すべき点はありますか. [熊谷直子] 131

2013年6月28日金曜日

肝疾患運動療法ハンドブック

森脇久隆監修、肝疾患運動療法ハンドブック、メディカルレビュー社を紹介します。

http://www.m-review.co.jp/book/detail/978-4-7792-1086-0

森脇先生が執筆された「はじめに」を上記HPより引用させていただきます。

肝疾患患者の生活指導では,旧来,安静と栄養が原則とされてきました。安静は肝血流量を増やすので,肝臓の損傷を修復する過程を支持するうえで当然の指導です。また,肝臓は各種栄養素代謝の中心臓器であるため,原因を問わず肝疾患では栄養障害を伴います。たとえばたんぱく質・エネルギー低栄養状態が高頻度に合併する肝硬変患者さんに栄養サポートが推奨されるのも,病態に即した理論どおりです。
しかし,近年の肝疾患はその病像がかなり変わってきました。その1つは生活習慣病に伴う非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の増加です。また肝硬変患者さんといえども肥満を呈する方が増えてきました。肝硬変のたんぱく質低栄養はほぼ不変であるため,いわゆるサルコペニア肥満を呈することになります。このような患者さんの日常生活指導は従来の範疇に収まるものではなく,簡単にいえば,肥満の栄養指導と安全な範囲での運動処方が推奨されるべきでしょう。
本書は,病像を変えつつある肝疾患患者さんの,特に運動療法に焦点を当て,現在最先端で臨床・研究に携わる先生方が共同執筆されたものです。肝疾患治療に新しい時代を切り開く書籍として,専門医療からプライマリケアまで幅広い領域の医師・コメディカルの方々にお読みいただければ幸いです。


以上、引用です。腎臓リハの重要性はだいぶ広まってきましたが、肝臓リハや肝疾患の運動療法の重要性はまだまだこれからです。今でも肝疾患=安静という対応のために、著明なサルコペニア(二次性で疾患、栄養、廃用の影響)を認める方もいます。

この書籍は、肝疾患=安静という昔の常識をくつがえすものです。非代償性の重篤な肝硬変の場合には運動療法の実施は困難だと思いますが、肥満や脂肪肝がNASHやNAFLDの一員である以上、むしろ運動療法が肝疾患の治療となります。

代償性の肝硬変では、有酸素運動もレジスタンストレーニングも行うべきです。同時にBCAAの摂取を行うリハ栄養で、より改善効果を高めることも期待できます。医学書としては1300円(税別)という破格の値段ですし、多くの方に読んでほしいですね。

目次
第1章 肝疾患における運動療法の意義―インスリン抵抗性に着目して―
第2章 肝疾患に対する運動処方および運動療法の実際
第3章 NAFLD/NASH患者に対する運動療法の重要性
第4章 肝癌手術患者に対する運動療法の効果
第5章 肝疾患患者に対する運動療法を考慮した栄養指導
第6章 運動エネルギー源としてのBCAAと肝疾患における役割

2013年5月13日月曜日

病態栄養ガイドブック改訂第4版

日本病態栄養学会編、病態栄養専門師のための病態栄養ガイドブック改訂第4版、メディカルレビュー社が出版されました。

http://m-review.co.jp/book/detail/978-4-7792-1084-6

病態栄養専門師の受験資格として必要となる教育セミナーのテキストです。今回の改訂で第5章 病態栄養と栄養療法の中に、「リハビリテーションと栄養」についての記述が追加されました。テキストにリハ栄養の内容が含まれているのは素晴らしいと個人的に嬉しく思っています。

これからの病態栄養専門師には、基本的なリハ栄養の知識が求められることになります。すでに第3版までの書籍をお持ちの方も少なくないかと思いますが、今回の改訂では誤嚥性肺炎や周術期栄養管理に関する記述も追加されていますので、よかったら読んでいただければと思います。

目次
第1章 日本病態栄養学会の高度専門職業人認定とチーム医療
 1 病態栄養のすすめと日本病態栄養学会の歩み
 2 栄養管理の高度専門職業人の役割と責任
 3 栄養サポートチーム(NST)の意義とこれからの課題

第2章 病態栄養の基礎知識
 1 栄養素の代謝と生理機能
 2 腸管機能と栄養
 3 生体のコントロールシステム―神経・内分泌・免疫―
 4 健康食品の効用と問題点―薬物との相互作用を含めて―

第3章 栄養アセスメントとカルテの記録
 1 栄養のスクリーニング,評価と栄養不良の診断
 2 栄養必要量の算出
 3 栄養食事調査
 4 身体計測(体組成)の評価
 5 身体所見と臨床検査値の見方と栄養管理への活用
 6 POSを中心にしたカルテの見方・書き方と症例のまとめ方

第4章 栄養補給法
 1 治療食―新しい考え方―
 2 栄養補給法とその選択
 3 ライフステージ別の栄養補給の特徴と問題点
  (1)小児
  (2)高齢者

第5章 病態栄養と栄養療法
 1 消化器疾患
  (1)食道・胃・腸疾患
  (2)肝疾患
  (3)胆・膵疾患

 2 代謝疾患
  (1)糖尿病
  (2)脂質異常症
  (3)肥満症
  (4)高尿酸血症と痛風
  (5)骨粗鬆症
  (6)先天性代謝異常

 3 呼吸器疾患
  (1)慢性閉塞性肺疾患
  (2)誤嚥性肺炎

 4 循環器疾患
  (1)高血圧
  (2)動脈硬化
  (3)虚血性心疾患
  (4)うっ血性心不全

 5 腎疾患
  (1)慢性腎臓病(CKD)
  (2)糸球体腎炎とネフローゼ症候群
  (3)急性腎不全
  (4)慢性腎不全
  (5)糖尿病腎症

 6 メタボリックシンドローム

 7 血液疾患

 8 その他の疾患
  (1)内分泌疾患
  (2)摂食障害(神経性食欲不振症,神経性過食症)
  (3)嚥下障害
  (4)食物アレルギー
  (5)褥瘡
  (6)がん

 9 周産期医療
  (1)妊産婦―妊娠高血圧症候群
  (2)妊産婦―糖尿病合併妊娠と妊娠糖尿病
  (3)新生児・低出生体重児

 10 救急・救命医療

 11 リハビリテーションと栄養

 12 外科疾患と栄養―周術期の栄養管理―

 13 終末期緩和医療

第6章 病態栄養教育
 1 栄養教育―計画,実施と評価(個人と集団)―
 2 栄養カウンセリング

資料
 輸液剤と経腸栄養剤

2013年2月19日火曜日

高齢者の栄養 はじめの一歩

大村健二,葛谷雅文/編 治療が劇的にうまくいく!「高齢者の栄養 はじめの一歩」身体機能を低下させない疾患ごとの栄養管理のポイントを紹介します。

http://www.yodosha.co.jp/medical/book/9784758108966/index.html

高齢者を主眼においた栄養管理の書籍は今までほとんどなかったと思います。副題の「身体機能を低下させない疾患ごとの栄養管理のポイント」というのがとてもよいですね。高齢者では特に栄養状態そのものだけでなく、身体機能が1つのアウトカムとして重要になりますので。

私はサルコペニア予防のための栄養管理とトレーニングの項目を、執筆させていただきました。いつも治療が劇的にうまくいくとは言えませんが、サルコペニアの場合、うまくいくときには劇的によくなる印象はあります。ちなみにCOLUMNは皆様真面目に執筆しているのに、私だけいい加減です(苦笑)。

私はともかく執筆陣もとても充実していますし、高齢者の栄養管理に関心のある多くの方に読んでいただきたい書籍です。よろしくお願い申し上げます。

第1章 高齢者の代謝(健常高齢者)

1. 高齢者の消化吸収能【瓜田純久】

症例提示 難治性浮腫で来院した消化吸収障害

2. 高齢者の糖代謝【瓜田純久】

症例提示 下痢の治療に難渋したアルコール依存症

3. 高齢者の脂質代謝【瓜田純久】

症例提示 腸閉塞術後の難治性下痢

4. 高齢者の蛋白代謝【瓜田純久】

症例提示 微量元素欠乏による低栄養

第2章 各種疾患における高齢者の特徴と栄養管理

1. 高齢者の低栄養と疾病・侵襲・手術【大村健二】

2. 周術期の栄養管理【宮田 剛】

症例提示 胸部下部食道癌の周術期栄養管理

3. 肝疾患(肝硬変)患者の栄養管理【白木 亮/森脇久隆】

症例提示 浮腫・腹水を合併する肝硬変症の栄養管理

4. 膵疾患患者の栄養管理【中村陽介/廣岡芳樹/後藤秀実】

症例提示 切除不能膵癌に対する成分栄養療法

5. 腎疾患患者の栄養管理【柴垣有吾】

症例提示 術後に低栄養となったESKD患者

6. 呼吸器疾患患者の栄養管理【岡崎彰仁/笠原寿郎】

症例提示 肺癌化学療法中の食欲不振

7. 循環器疾患患者の栄養管理【飯島勝矢】

症例提示 軽度の心臓悪液質(cardiac cachexia)を疑わせる慢性心不全

8. 糖尿病患者の栄養管理【宇野将文/篁 俊成】

症例提示 長期の高カロリー輸液が食欲不振と血糖コントロールの悪化を招いた一例

9. 褥瘡患者の栄養管理【飯坂真司/真田弘美】

症例提示 院外で発生した仙骨部褥瘡患者の栄養・褥瘡管理

10. 認知症患者の栄養管理【梅垣宏行】

症例提示 薬剤の変更とともに食欲が低下した認知症患者

11. 脳血管障害患者の栄養管理【巨島文子】

症例提示 球麻痺をきたした脳梗塞の栄養管理

12. Parkinson病などの神経変性疾患患者の栄養管理【片多史明】

症例提示 Parkinson病患者の窒息

13. 誤嚥性肺炎患者の栄養管理【大類 孝】

症例提示 低栄養の原因となり得た高齢者のくり返す肺炎

14. 高齢者終末期の栄養管理 現状と問題点【葛谷雅文】

第3章 サルコペニア

1. サルコペニア【葛谷雅文】

症例提示 環境の変化から虚弱,サルコペニアとなった一例

2. サルコペニア予防のための栄養管理とトレーニング【若林秀隆】

症例提示 サルコペニアを認めた大腿骨近位部骨折症例に対するリハビリテーション栄養管理

第4章 高齢化社会における栄養管理の実際

1. 高齢者の摂食・嚥下障害評価ならびに介入法【金沢英哲/藤島一郎】

症例提示 全身耐久性を考慮した摂食・嚥下リハビリテーションを行った例

2. 長期療養型病床における高齢者の栄養管理【赤津裕康】

症例提示
  • 胃瘻からの脱却例
  • 広範な左中大脳動脈領域の脳梗塞発症後,転移性肝癌で死亡した一例
  • 右鼠径静脈血栓形成を併発し死亡した一例

3. 在宅要介護高齢者の栄養管理【神田 茂】

症例提示 食事介助にかかわる虐待

4. refeeding症候群【大村健二】

第5章 高齢者の栄養摂取状況

国民健康・栄養調査から【大村健二】

COLUMN

2012年11月13日火曜日

サルコペニアの摂食・嚥下障害

若林秀隆・藤本篤士編著:サルコペニアの摂食・嚥下障害-リハビリテーション栄養の可能性と実践、医歯薬出版が発刊しました。

http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=218690

サルコペニアに関する書籍としては、日本語では2番目ではないかと思います。サルコペニアの摂食・嚥下障害という書籍はもちろん最初のものです。

目次を見ていただければわかりますが、執筆陣はとても充実しています。サルコペニアの摂食・嚥下障害に関するエビデンスは少なくこれからの研究領域ではあります。しかし、臨床現場にはすでにサルコペニアの摂食・嚥下障害の方が多数います。研究推進のきっかけとともに、臨床での評価と対応の役に立てば嬉しいです。

多くの方に読んでいただければと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

目次
 
1章 サルコペニアの基本

 1.サルコペニアとは(定義・疫学):若林秀隆
 
 2.サルコペニアの診断:雨海照祥

 3.サルコペニアの原因

  ①加齢:葛谷雅文

  ②活動(廃用):稲川利光
  

  ③栄養(飢餓):熊谷直子

  ④侵襲および炎症:東別府直紀

  ⑤悪液質:荒金英樹

  ⑥原疾患(神経疾患など):巨島文子

 4.サルコペニアの対応
  

  ①リハビリテーション栄養:若林秀隆

  ②運動療法:飯田有輝

  ③栄養療法:吉田貞夫

  ④薬物療法:林宏行

 5.サルコペニアの予防(アンチエイジング):百崎良

2章 サルコペニアの摂食・嚥下障害

 1.摂食・嚥下のメカニズム:戸原玄、阿部仁子、中山渕利

 2.サルコペニアの摂食・嚥下障害の評価と対応:園田明子

3.口腔・舌筋のサルコペニア:藤本篤士

4.咀嚼筋のサルコペニア:大野友久

5.嚥下筋のサルコペニア:糸田昌隆

6.呼吸筋のサルコペニア:粟井一哉

3章 主な疾患・病態の摂食・嚥下リハビリテーション栄養

1.誤嚥性肺炎:若林秀隆

2.脳卒中:藤島一郎

3.認知症:野原幹司

4.大腿骨頸部骨折:御子神由紀子

5.がん:大野綾

6.パーキンソン病:佐久川明美

7.脊髄小脳変性症:横山絵里子

8.強皮症・多発性筋炎:瀬田拓

9.筋萎縮性側索硬化症:森隆志

10.慢性閉塞性肺疾患:藤谷順子

11.慢性心不全:諸冨伸夫

12.慢性腎不全(透析):國枝顕二郎、上月正博

13.後期高齢者:栢下淳、山縣誉志江

14.口腔乾燥:岸本裕充

15.口腔衛生不良:金久弥生、板木咲子

16.義歯不適合:古屋純一

2012年10月29日月曜日

エンドトキシン・自然免疫研究

日本エンドトキシン・自然免疫研究会編集、エンドトキシン・自然免疫研究 〈15〉飛躍する自然免疫研究、医学図書出版を紹介します。

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4871514528.html

この書籍は年1回開催される日本エンドトキシン・自然免疫研究会の開催記録として出版されているようです。

日本エンドトキシン・自然免疫研究会
http://www.shiga-med.ac.jp/~jesmail/

先週、東京で国際学会と合同開催で研究会が開催されていたようです。私は参加できませんでしたが。
http://www.aeplan.co.jp/ieiis2012/

この書籍の中に近森正昭先生の「急性期における慢性炎症状態」という論文が掲載されていますので、長くなりますが一部引用紹介させていただきます。

侵襲性が高い手術や体外循環、敗血症では高サイトカイン血症が生じ、循環動態、凝固線溶系、代謝、免疫系の異常が生じ2日目以降に回復するが、感染が持続する患者や術後腎不全、透析患者では回復が遅れ、理学療法や蛋白、カロリーの投与によってもADLレベルや栄養状態、アルブミン値は低いままで、合併症頻度が高く死亡率も高い。

サイトカイン上昇で抑制されたTSHが正常化しても、持続感染や腎不全で回復過程が遅れる患者ではFT3が抑制され代謝が低下した状態が続くため、FT3が正常化するまでの期間を指標として高サイトカイン血症からの回復過程を評価した。

回復期にFT3低下が継続するのはサイトカイン血症や回復遅延を示す指標であり回復期の重症度や治療法の評価として利用できる。

心大血管手術例で、腎機能正常群、AKINStage3群、透析患者群でTSH、FT3、アルブミン値の経時的推移を比較した。術後7日目にFT3が正常値以下だったのは、腎機能正常群で20例中2例、AKINStage3群で10例中7例、透析患者群で10例中9例と差があった。

体外循環である血液透析のFT3への影響を知るために、安定した外来維持透析患者41例で透析前後のFT3を測定したが、信頼区間0.5%でP0.001未満と透析後除水によりFT3は上昇した。

1ヶ月以上の運動療法を必要とした歩行回復群のFT3は透析離脱後と歩行開始後に上昇した。FT3の上昇と平行してアルブミンは回復しており、運動量増加により蛋白同化が促進したと考えられる。

敗血症や侵襲性の高い手術で高サイトカイン血症となり、回復過程で腎不全や感染持続によって慢性炎症状態となり回復が遅れる病態をFT3が低下した状態として捉えることができた。高サイトカイン血症からの回復過程がFT3で容易に検証できることで臓器不全治療の改善を望みたい。

以上、引用です。日本の病院内低栄養で大きな問題となるのは、飢餓よりも炎症です。もちろん飢餓も問題ですが、こちらはNSTが普及したことで改善傾向にあると考えます。急性、慢性による低栄養(侵襲、悪液質)の評価と対応がより重要です。

炎症の評価としては白血球数、CRP、アルブミンが参考になりますが、FT3は感度が高いようで、下垂体機能低下症、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症など内分泌疾患を合併していない場合には、炎症指標として有用だと考えます。

炎症が改善したから栄養状態、運動機能、ADLが改善するのか、適切な栄養管理と運動療法を行ったから炎症が改善するのか、これは両者の要素があると思います。安静臥床で炎症が亢進する一方、運動には抗炎症作用があります。

高サイトカイン血症に対して不適切な栄養管理と安静臥床を行えば、炎症がより悪化して機能予後や生命予後が悪化する可能性があります。エビデンスは不十分ですが、急性期早期からの適切な栄養管理とリハビリテーションの併用が、急性期における慢性炎症状態の対策に必要だと考えています。

2012年10月24日水曜日

リハビリの心と力

稲川利光著、リハビリの心と力、学研メディカル秀潤社を紹介します。 管理栄養士がリハを学ぶのに最適な書籍です。

http://gakken-mesh.jp/book/detail/9784780910544.html

稲川先生には先週の第14回Met3・NST研究会で大変お世話になりました。

http://rehabnutrition.blogspot.jp/2012/09/14met3nst.html

医師やPT・OT・STが栄養の重要性を学ぶには、参考になる書籍やHPがたくさんあると感じています。一方、管理栄養士がリハの重要性を学ぶには、参考となる書籍やHPが比較的少ないと感じていました。

この書籍は、リハビリの力をナラティブ中心に強く訴えてきます。リハは単なる機能回復だけでなく、障害は残っていても最後までその人らしく生きるためのさまざまな働きかけであることが、よくわかります。

そして、栄養管理の重要性に関してもしっかり紹介されています。リハの書籍で栄養の重要性をこれだけページ数を割いて記載しているのは、他にはないと思います。この点で管理栄養士がリハを学ぶのに最適な書籍だと思います。急性期での栄養評価の要点を引用します(p96)。

①入院早期より低栄養を疑うこと。
②低栄養があればその原因と対策を考えること。
③基礎疾患および合併症に関しては、その病態や治療の方針など主治医や看護師からの情報を得ること。
④現在の栄養状態でリハビリが可能かどうかを判断すること。
⑤栄養状態やその改善にあわせてリハビリの内容を検討すること。
⑥食事の環境に配慮すること。
⑦栄養管理の目標を患者のADLやQOLの改善におくこと。

以上、引用です。これらはまさに「リハ栄養」の取り組みといえます。そして、生活再建の環は疾病の治療(合併症の予防)、リハビリ、栄養の3つで構成されることを主張しています。さらに体の栄養も重要ですが、心の栄養も大切だと訴えています。生活を見据えた栄養とリハのあり方を考えさせられます。

医師、看護師、PT・OT・STが読んでももちろん学びは多いのでおすすめです。しかし、リハに関わる機会がありリハ栄養に関心のある管理栄養士に一番おすすめです。栄養からみたリハだけでなく、リハからみた栄養を学ぶことができますので、多くの管理栄養士に読んでほしいと思います。

目次
【第1章 希望に向かって寄り添うリハビリ】
 互いを大切にする心を学ぶ
 希望を実現する—リハビリの心と力
 そのひと言に、みんなの心が救われた
 生への意欲を支えるまわりとのかかわり 
 ほか

【第2章 リハビリの力】
 人間らしく生きる権利の回復をめざす
 ICFに基づく考え方
 リハビリの基本的なアプローチ
  1 四肢を動かすこと
  2 座ること
  3 口腔ケア
  4 噛むこと
  5 生活環境を調整する
  6 手を添える
  7 栄養管理
 脳卒中から緩和ケアまでのリハビリ
 脳卒中のリハビリ
 廃用症候群のリハビリ
 がんのリハビリ
 がんのリハビリ〜緩和的リハビリ
 緩和的リハビリ

【第3章 やさしさに支えられ、いまここにいる】
 チームで、地域で支えるリハビリ
 父のこと。まわりまわって—やさしさはお互いさま
 シベリア帰り
 心のお膳立て
 栗ごはんで知った被災地のやさしさ
 死ぬ間際に思うこと
 布団の中は
 ほか
 

2012年9月21日金曜日

脳からストレスを消す食事

武田英二著、脳からストレスを消す食事、ちくま新書を紹介します。

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480066213/

脳によい食事「ブレインフード」という概念は、今回初めて聞きました。脳の可塑性から考えるブレインフードとして、239ページに以下のようにあります。以下、引用です。

脳によい食事は、主食であるご飯に主菜、副菜がついた一汁三菜のバランスがとれた食事です。主菜にはDHA、EPAが含まれた魚介類を持ってきて、副菜は野菜の煮物、漬け物で食物繊維やミネラルを補充する、そして具だくさんの味噌汁をつける――これが脳によい食事です。

一見、当たり前のように思えるかもしれませんが、当たり前の食事や栄養管理が現代ではなかなか実践が難しくなっています。リハ栄養的に考えると、認知リハを頑張っても、食事や栄養管理に大きな問題があれば、認知機能を最大限改善させることは難しいといえます。

飢餓や不適切な栄養管理のときにレジスタンストレーニングや長時間の持久力増強訓練は禁忌と言っています。飢餓や不適切な栄養管理のときに認知リハは禁忌とまでは言えませんが、栄養はリハのバイタルサインですから、栄養を無視した認知リハには改善の余地があるかと思います。

この書籍では生理学を栄養学を上手に絡めて執筆されています。生理学だけですとどうしても難解になりがちで関心を持ちにくいのですが、最近の栄養学の知見を含めて紹介されていますので、わかりやすく興味を持ちながら読み進めることができます。

例えば、コルチコトロピン放出ホルモン(CRH)や副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は食欲を抑えるホルモンです。コルチゾールは食欲を増進させます。薬剤でコルチゾールを投与するとACTHの分泌が抑制される結果、食欲を抑制するホルモンがほとんど分泌されないために肥満になりやすくなります。

脳卒中の栄養管理というと、まずは低栄養や過栄養の評価と治療(リハ栄養含め)が求められます。その次のステップとして、本書に出てくるようなブレインフードと認知リハ(と薬剤など)の併用による認知機能の改善に踏み込んでいくことが今後の課題かもしれません。多くの方にお勧めしたい書籍です。

目次
第1章 食事が脳をつくる
第2章 食べ物で変わる脳の働き
第3章 食べ物が引き起こす脳のトラブル
第4章 食べ物が心と身体を健康にする
第5章 脳ストレスを食べ物でなくす
第6章 ブレインフードが脳をよくする
第7章 脳によい食事を実践する

2012年4月18日水曜日

Medical Rehabilitation:リハビリテーション栄養

本日、Monthly Book Medical Rehabilitation No143として、「リハビリテーション栄養―栄養はリハのバイタルサイン―」が出版されました。今回、私が編集を担当させていただきました。

http://www.zenniti.com/f/b/show/b01/446/zc01/3.html

下記の目次のように、多くは日本リハ栄養研究会のメンバーに執筆依頼させていただきました。ぜひ多くの方に見ていただければと思います。よろしくお願いいたします。

目次

急性期病院における栄養サポートとリハビリテーションの実践近森 正幸
スタッフを病棟に配属して,業務の標準化で質を保ち,電子カルテによる情報交換で情報を共有することで,必要な患者すべてに適切な栄養サポートとリハを行うことができる.
リハビリテーション栄養アセスメント若林 秀隆
リハ栄養とは,栄養状態も含めてICFで評価を行ったうえで,障害者や高齢者の機能,活動,参加を最大限発揮できるような栄養管理を行うことである.
リハビリテーション栄養と理学療法飯田 有輝
異化亢進が基盤にある低栄養状態では,不適切な運動負荷により病態の悪化を招く恐れがあるため,運動療法は適切な栄養評価や管理をもとに施行する必要がある.
リハビリテーション栄養と作業療法助金  淳
障害者や高齢者の機能,活動,参加が十分に発揮されるには,ICF評価に基づき,OTによる摂食機能と摂食手段への援助を含む的確な栄養管理が必要である.
リハビリテーション栄養と言語聴覚療法森  隆志
摂食・嚥下障害は低栄養のリスク因子である.摂食・嚥下リハの専門家でもある言語聴覚士は,従来の嚥下評価・訓練法に加え栄養に関する知識を身につけ,リハ栄養の視点から患者を支える必要がある.
リハビリテーション栄養と栄養療法宮澤  靖
高齢者における蛋白摂取量と筋肉量の関係は議論のあるところで,長らく結論づけられていなかったが,筋力トレーニング後,早期に栄養補給したほうが高齢者の筋肉量や筋力の増大効果が大きい.
リハビリテーション栄養と薬物療法林  宏行
サルコペニア,悪液質,食思不振時の薬物療法について,ACE阻害剤,ビタミンDやグレリンなどのペプチドの有効性,安全性を述べる.
脳卒中のリハビリテーション栄養横山絵里子
脳卒中において低栄養は機能障害の原因でもあり,結果でもある.急性期から栄養状態を評価し,適切な栄養管理を行うことがリハの大前提である.
脊髄損傷のリハビリテーション栄養永田 智子
外傷性脊髄損傷の疫学,リハ栄養とアセスメント,高齢者への対応,急性期の嚥下障害,栄養管理について述べた.
関節リウマチのリハビリテーション栄養佐藤 健一
関節リウマチへのリハ栄養は,薬剤による症状のコントロールとともに栄養状態の改善をはかりながら,身体能力の可能な限り維持・向上させていくことである.
骨関節疾患のリハビリテーション栄養坂元 隆一
末梢静脈栄養では,ビーフリード®1,500ml(630kcal)+20%イントラリポス®100ml(200kcal):1,600ml/830kcalが,アミノ酸および脂肪も補給され,推奨される.歯の喪失,義歯不適合による咬合不全,GERD,摂食・嚥下障害等の合併症を念頭に置く.
脳性麻痺のリハビリテーション栄養佐久川明美
脳性麻痺のリハ栄養においては,成長のためのエネルギー蓄積量の追加,筋緊張状態による消費エネルギーを活動係数として加減し,かつ神経機能評価による加減を行う.
神経筋疾患のリハビリテーション栄養野崎 園子
パーキンソン病患者の栄養障害に対し,消化管や精神症状への薬物治療や摂食・嚥下障害対策,補助栄養を行う.複合的な運動機能障害に対しては,運動療法の効果がある.
下肢切断のリハビリテーション栄養百崎  良
下肢切断の多くは末梢動脈疾患に由来し,複合合併症とともに悪液質やサルコペニアを併発している場合が多く,リハ栄養の視点が重要である.
呼吸器疾患のリハビリテーション栄養御子神由紀子
COPDでリハを行うときは栄養療法を併用し,栄養状態を評価していく.そして必要があれば補助栄養を用いながら行うことが重要である.
循環器疾患のリハビリテーション栄養諸冨 伸夫
慢性心不全はその病態から心臓悪液質を起こす.治療には運動療法や栄養療法のみだけでなく,多様な側面から患者を複合的にサポートすることが重要である.
悪性腫瘍のリハビリテーション栄養
大野  綾ほか
がん患者における栄養障害,がん悪液質,サルコペニア,そして各時期におけるリハ栄養の実際について述べる.
廃用症候群のリハビリテーション栄養―廃用性の嚥下障害を中心に―馬渡 敏也
廃用症候群患者のリハでは積極的な栄養療法の併用により「食べられないから低栄養」と「低栄養だから食べられない」という悪循環からの脱却を目指す必要がある.
肝臓・腎臓疾患のリハビリテーション栄養坂田 佳子ほか
肝臓・腎臓疾患において,栄養療法を最大限に生かすためには適切な運動量の確保が不可欠であり,個々の患者に合わせたリハメニューを作成することが重要である.
高齢者のリハビリテーション栄養近藤 国嗣
リハ対象高齢患者に低栄養例は多く,的確な評価と適切な栄養介入が必要である.また,加齢に伴う筋肉量減少(サルコペニア)も重要で,リハと合わせて栄養療法を検討する必要がある.

2011年11月25日金曜日

リハビリテーション栄養ケーススタディ出版

若林秀隆編著「リハビリテーション栄養ケーススタディ-臨床で成果を出せる30症例」が、医歯薬出版から出版されます(11月28日予定です)。

http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=218670

上記HPで書籍の3ページほど、見本を見ることができます。内容紹介を引用します。以下、引用です。

●前書『PT・OT・STのためのリハビリテーション栄養―栄養ケアがリハを変える』(2010年1月,小社刊)と『リハビリテーション栄養ハンドブック』(2010年11月,小社刊)では,リハ栄養のWhyとWhatを中心にした.それに対し本書では,リハ栄養のHow(方法)のに重点をおき,リハ栄養の症例を通して,機能訓練やリハにあわせた栄養管理を実践できることをめざした.

●第1章では,リハ栄養の総論および先駆的なリハ栄養を実践している近森病院と北海道済生会小樽病院の取り組みを紹介.第2章では,「脳疾患・神経筋疾患」「骨関節疾患・膠原病」「内部疾患」「がん」「摂食・嚥下障害」「その他の疾患」と疾患別に分けたリハ栄養30症例を収載した.
●症例では,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,医師,歯科医師,歯科衛生士のほかに,NST専門療法士である管理栄養士,薬剤師,看護師とリハ栄養にかかわる多職種が執筆.「症例提示」「評価」「ゴール設定」「リハ栄養の経過・帰結」「考察」など,わかりやすく解説した.

以上、引用です。リハ栄養のコンセプトは前書2冊で解説しましたので、今回はリハ栄養の実践方法の紹介に重きを置いています。リハ栄養を効率的に実施するには、病棟単位で従来のリハカンファレンスに管理栄養士やNST専門療法士が参加して、リハ栄養カンファレンスを行うことだと感じています。

12月3日の第1回日本リハビリテーション栄養研究会に間に合わせたいと思って頑張りました。当日の研究会参加者(申し訳ありませんが、事前申込制ですでに締め切っています)には、お荷物になるかもしれませんが、「リハビリテーション栄養ケーススタディ」を配布予定です。

ガリガリで回復期リハを行っている方を、今日も何人も診ました。臨床でリハと栄養管理に関わっている多くの医療人にぜひ、「リハビリテーション栄養ケーススタディ」を読んで、臨床現場でリハ栄養を実践していただきたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

2011年6月29日水曜日

高齢者の栄養スクリーニングツール MNAガイドブック

雨海照祥 監修/葛谷雅文 ほか編:高齢者の栄養スクリーニングツール MNAガイドブック、医歯薬出版を紹介します。

http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=705950

MNA(Mini Nutritional Assessment)は、リハ栄養でも臨床現場で使用しやすい栄養スクリーニング、栄養アセスメントツールだと私は感じています。ただ、実際の点数のつけ方で迷うことがないとはいえませんでした。

今回、MNAガイドブックが出版されたことで、高齢者における栄養管理やサルコペニアの重要性を学習できるだけでなく、実際の活用方法についても学習できますので、MNAをすでに使用されている方や今後使用してみたいという方におすすめできます。

欲を言えば第9章の施設別MNA®の活用で急性期病院と慢性期病院しか病院が挙げられていませんが、できれば回復期リハ病院での活用に関しても紹介していただけるとなおよかったと思います。回復期リハ病院には低栄養および低栄養のおそれありの方が多いですし、適切なリハ栄養管理を行っていれば、入院中にMNAの得点が改善してくることも実感できるはずです。

実際には私はもっぱらMNA-SFを使用しています。こちらから使い始めてMNAフルバージョンの使用も考えるという使い方がよいのではと思います。

目次

 まえがき
1 高齢者と栄養
 超高齢社会とは(雨海照祥)
 わが国の高齢者福祉の動向(大竹輝臣)
 加齢にともなう身体的,機能的,栄養学的変化とその原因(宮澤 靖)
 栄養―負のスパイラルと正のスパイラル(雨海照祥)
 高齢者における栄養アセスメントの意義(葛谷雅文)
  コラム サルコペニア(葛谷雅文)
2 高齢者の栄養スクリーニングツール
 SGA,MUST,MNA®の特徴(櫻井洋一)
3 MNA®とアウトカム―在宅高齢者の入院後のアウトカムに影響する因子群(雨海照祥)
4 MNA®の経済効果
 急性期病院の場合(宮澤 靖)
 高齢者の誤嚥性肺炎とMNA®(吉田貞夫)
5 MNA®の開発経緯(雨海照祥)
6 MNA®-SFの特徴(雨海照祥)
7 MNA®-SF 6項目の内容と意義
 A.食事量の減少(宮澤 靖)
  MNA®TIPS チューブ栄養のときのスコアは?(雨海照祥)
 B.体重の減少(宮澤 靖)
 C.運動能力(寝たきり,車椅子,自由に外出の可否)(吉田貞夫)
 D.精神的ストレス・急性疾患(雨海照祥)
 E.認知症・うつ(吉田貞夫)
  MNA®TIPS 認知症の重症度はどう判断すればよいのか(葛谷雅文)
  MNA®TIPS うつ状態かどうかの判断に迷ったら(吉田貞夫)
  コラム 認知症の進行度と評価の重要性―FAST(Functional Assessment Staging)(濱中恵子)
 F.BMI・CC(雨海照祥)
  コラム CCメジャーのデザイン(下村義弘)
  コラム CCの感受性(尾園千佳)
8 MNA®スコア別栄養ケア(吉田貞夫)
9 施設別MNA®の活用
 病院
  急性期病院(宮澤 靖)
  慢性期病院(美濃良夫)
 高齢者施設(介護施設)(葛谷雅文)
 在宅(葛谷雅文)
10 職種別MNA®の活用
 1.医師の立場から(藤井 真)
 2.看護師の立場から(田中朋子)
 3.栄養士の立場から―コミュニティにおけるMNA®の活用(真井睦子)

 MNA®-SF 記載マニュアル
 Appendix-1 MNA® Original Version
 Appendix-2 MNA® Updated Version
 MNA®-SF スターターキット説明書

2011年6月24日金曜日

静脈栄養・PEGから経口摂取へ

吉田貞夫編:ナーシングMook65『静脈栄養、PEGから経口摂取へ』学研メディカル秀潤社を紹介します。

http://gakken-mesh.jp/book/detail/?g=498

「はじめに」などから吉田先生の思いを一部紹介させていただきます。

これから高齢社会はますます加速すると思われますが、それにともない、残念なことに、寝たきりで「胃瘻で生かされている高齢者」が増えることも危惧されます。倫理的、社会的な観点からも、高齢者が最後まで自分の口から食べられるケアが重要になってくると思われます。そのようなケアを目指すためには、看護師をはじめ、医師、栄養士、言語聴覚士、薬剤師などチームのメンバーが共通の認識で取り組まなければなりません。

今までの本では、栄養のところは栄養の専門の先生、嚥下のところは嚥下の専門の先生が執筆していたと思います。今回の企画では、静脈栄養から、経腸栄養へ移行し、さらに経口摂取をめざすという大きな一連の流れを、専門家のいない一般の病院でも取り組めるよう平易に解説するよう務めました。

私は「脳血管障害後、経口摂取が可能となった症例」を執筆させていただきました。当初は「脳血管障害後、静脈栄養、NGチューブによる経腸栄養などから経口摂取が可能となった症例」という依頼だったのですが、より平易にということでタイトルや内容も修正されていました。もちろん、サルコペニアによる嚥下障害についても記載しています。

わかりやすい内容ですので、NST専門療法士取得前の看護師を主に多職種にお勧めできる書籍です。