ラベル 嚥下 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 嚥下 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015年11月25日水曜日

モダンフィジシャン:高齢者の摂食嚥下サポート

雑誌「モダンフィジシャン」の最新号(2015年12月号)で高齢者の摂食嚥下サポートの特集を企画しました。脳卒中モデルから高齢者モデルへのパラダイムシフトが必要です。執筆してくださった皆様に深謝いたします。多くの方に読んでほしいです。
http://shinkoh-igaku.jp/magazine/index.html
企画・編集:若林 秀隆 高齢者の摂食嚥下サポート
巻頭言(若林 秀隆)
■老嚥と摂食嚥下障害の原因
1.フレイルとサルコペニア(荒井 秀典)
2.老嚥(金久 弥生)
3.オーラルフレイル(糸田 昌隆)
4.サルコペニアの摂食嚥下障害(前田 圭介)
5.認知症の摂食嚥下障害(平野 浩彦)
6.薬剤性の摂食嚥下障害―味覚障害も含めて―(東 敬一朗)
■診察時にできる老嚥と摂食嚥下障害の評価
1.診察時にできる摂食嚥下スクリーニングテスト(石井 良昌他)
2.診察時にできる老嚥の評価:EAT-10(栢下 淳)
3.診察時にできる口腔機能と口腔環境の評価(貴島真佐子)
4.診察時にできるサルコペニアの摂食嚥下障害の評価(吉村 芳弘)
5.診察時にできる認知症の摂食嚥下障害の評価(枝広あや子)
■老嚥と摂食嚥下障害のリハビリテーション
1.診察時にできる老嚥に対する摂食嚥下訓練(上野理美子)
2.診察時にできるオーラルフレイルに対する口腔ケアと訓練(白石 愛)
3.診察時にできる摂食嚥下障害患者に対する薬剤調整(長谷川 聰)
4.診察時にできる摂食嚥下障害に対する嚥下調整食指導(園井 みか)
5.サルコペニアの摂食嚥下障害とリハビリテーション栄養(西岡 心大)
6.誤嚥性肺炎に対する早期リハビリテーション(百崎 良)
7.誤嚥性肺炎に対する早期経口摂取(小山 珠美)
8.認知症の摂食嚥下障害に対するリハビリテーション(山田 律子)
9.摂食嚥下障害に対する歯科治療(藤本 篤士)

2015年2月27日金曜日

第3回NPO法人口から食べる幸せを守る会全国大会IN横浜

7月11日(土)に神奈川県民ホールで、第3回NPO法人口から食べる幸せを守る会全国大会IN横浜が開催されます。

まだ準備中ですが、以下のHPでプログラムなどを見ることができます。
http://ktsm3kaitaikai.jimdo.com/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0/

多くの方にご参加いただければと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

2015年1月17日土曜日

第16回神奈川摂食嚥下リハ研究会

3月15日(日)13時~鶴見大学会館メインホールで第16回神奈川摂食嚥下リハ研究会が開催されます。案内ビラと申し込み用紙は以下のHPで入手できます。
教育講演は石井先生の「食べる」に関わる器官の働きについて、特別講演は札幌西円山病院歯科診療部長藤本篤士先生の口腔器官のサルコペニアと摂食嚥下障害へのアプローチです。皆様のご参加の程よろしくお願い申し上げます。

http://www.nutri.co.jp/news/docs/20150315kanagawakenshukai.pdf

2014年7月16日水曜日

第15回神奈川摂食・嚥下リハビリテーション研究会

8月9日(土)13時30分から第15回神奈川摂食・嚥下リハビリテーション研究会が東海大学医学部付属病院で開催されます。 詳細は下記研究会HPをご参照ください。申し込み用紙もこちらにあります。

http://kanagawaenge.web.fc2.com/i/kennkyuukai/20140809.pdf

主なプログラムは以下の通りです。
講 演 地域栄養ケア PEACH 厚木 代表 江頭文江先生 「在宅で行う摂食・嚥下障害患者への食べる支援」
特別講演 沖縄メディカル病院 医師 吉田貞夫先生 「食べるための身体作りに必要な栄養管理」

直前のご案内で大変申し訳ありませんが、皆様のご参加の程よろしくお願い申し上げます。

2013年10月28日月曜日

第3回緩和口腔ケア研究会

1月18日(土)に東京で第3回緩和口腔ケア研究会が開催されます。私は司会と運営を担当します。

https://system.smhf.or.jp/smn/oral/

 今回は「在宅における緩和口腔ケア」をテーマに、五島朋幸先生と秋山正子さんに講演していただきます。その後にパネルディスカッションを行います。この内容で参加費1000円ですし、ぜひ多くの方にご参加いただければと思います。下記HPより参加登録可能です。皆様のご参加のほどよろしくお願い申し上げます。

https://system.smhf.or.jp/smn/oral/form.cgi

2013年9月23日月曜日

EAT-10日本語版ダウンロード

本日の日本摂食・嚥下リハ学会のランチョンセミナーで「Presbyphagia(老嚥)とサルコペニアの栄養管理」という講演を行いました。その中で紹介したEAT-10日本語版を、以下のHPからダウンロードできるようにしました。

www.maff.go.jp/j/shokusan/seizo/kaigo/pdf/eat-10.pdf

今日紹介したEAT-10の研究成果は、栢下先生と一緒に執筆済みです。「摂食嚥下障害スクリーニング質問紙票EAT-10の日本語版作成と信頼性・妥当性の検証」という論文が、雑誌「静脈経腸栄養」にアクセプトされました。

要点は以下の通りです。EAT-10が実施困難もしくは3点以上の場合、軽度問題以下の嚥下障害を認める可能性(特異度)が高く、誤嚥の有無の判定に有用である。EAT-10が0-2点の場合でも、感度が低いため、嚥下障害の可能性を否定しにくい。

つまり、EAT-10で実施困難もしくは3点以上の場合、Presbyphagia(老嚥)もしくはDysphagia(嚥下障害)が疑われるため、スクリーニングテストでの評価や、VE、VFの実施による精査が必要と判断できます。

 一方、嚥下障害の病識がない方もいます。この場合、嚥下障害があってもEAT-10は0点となるため、EAT-10が0-2点の場合でも、嚥下障害がないとは言い切れません。疑わしい方の場合には、スクリーニングテストや食事場面の観察が必要です。

ただ、EAT-10日本語版をネットで入手することは、本日時点で困難でした。そのため、HPからEAT-10日本語版をダウンロードできるようにしました。この件に関しては、ネスレさんの承諾を得ておりますので、安心してご利用ください。

入院時栄養スクリーニングと同様に入院時嚥下スクリーニングとして実施することや、在宅や調剤薬局で嚥下スクリーニングとして実施することが有用かと考えます。一方、明らかに嚥下障害があると判断できる人にはメリットは少ないでしょう。

Presbyphagia(老嚥)は、嚥下のFrailty(虚弱)といえます。従来、嚥下障害はあり、なしの2択で考えてきました。これからは、なし(Health)、Presbyphagia(老嚥)、あり(Dysphagia)の3択で考えましょう。

Presbyphagia(老嚥)の高齢者が、誤嚥性肺炎を契機に「サルコペニアの嚥下障害」になるケースが増えていると思います。Presbyphagia(老嚥)の時点で早期発見して誤嚥性肺炎を予防することが重要だと考えます。

老年医学の世界では、Frailty(虚弱)という考え方は普及していますが、Presbyphagia(老嚥)はこれからだと思っています。Presbyphagia(老嚥)とDysphagia(嚥下障害)の線引きをどうするかは、今後の課題です。

サルコペニアの嚥下障害:診断基準案

本日、第19回日本摂食・嚥下リハ学会でシンポジウム3「サルコペニアと摂食嚥下リハ」の座長と発表をしてきました。

http://www.jsdr2013.jp/

事前にシンポジストと藤島一郎先生でメーリングリストで打ち合わせを行い、診断基準案を考えました。シンポジウムの最後で藤島先生が発表されましたが、口頭だけでしたので、ここに文章として記載しておきます。

サルコペニアの嚥下障害:診断基準案20130923

①嚥下障害が存在している
②全身のサルコペニアと診断されている(画像検査もしくは身体計測)
③画像検査で嚥下筋のサルコペニアがあると診断されている(これは現時点では困難です)
④嚥下障害の原因として、サルコペニア以外の疾患が存在しない(実際には高齢者では、潜在的なものも含めて脳卒中を合併することは多いですが)
⑤嚥下障害の原因として、サルコペニアが主要因と考えられる(サルコペニア以外の疾患が、嚥下障害の原因として存在してもよい)
Definite diagnosis:①、②、③、④
Probable diagnosis:①、②、④
Possible diagnosis:①、②、⑤

①、②は必須です。つまり、「サルコペニアの嚥下障害」という言葉では、全身にも嚥下筋にも筋肉量低下、筋力低下、機能低下があることを想定しています。嚥下筋のみの筋肉量低下、筋力低下による嚥下障害は、別の疾患(筋炎など)と考えます。

また「サルコペニアの嚥下障害」という言葉では、狭義のサルコペニアである「加齢による筋肉量低下」ではなく、広義のサルコペニアである「加齢以外の原因も含めた筋肉量低下、筋力低下、機能低下(嚥下では嚥下障害)」という意味とします。

ただし、広義のサルコペニアでも、疾患(特に神経筋疾患)のみで筋肉量低下、筋力低下、嚥下障害を生じている場合に「サルコペニアの嚥下障害」とは呼ばないほうがよいと考えます。加齢、活動、低栄養の要素のほうが大きい場合は別ですが。

①、②、④があれば⑤にも該当しますので、①、②、④がある場合には⑤を記載していません。ただ、①、②、③、⑤の場合と①、②、③の場合がありえますね。前者はProbable、後者はPossibleでしょうか。

ただ現時点では、画像検査(CT、MRI、エコー)で嚥下筋を評価するにしても、基準値がないので、③は困難です。ということでProbable diagnosis:①、②、④、Possible diagnosis :①、②、⑤が実用的となります。

臨床的には①、②、⑤でサルコペニアの嚥下障害の可能性があると評価することが、最も現実的です。もちろん他に嚥下障害の原因疾患がないかどうかの評価も重要ですが、Possible diagnosisでリハ栄養介入を行うという流れがよいと考えます。

本日のシンポジウムが終わりではなくスタートして、今後も今回のシンポジウムのメンバーを中心として、引き続き「サルコペニアの嚥下障害」について考え研究していきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2013年9月15日日曜日

第3回ヨーロッパ嚥下障害学会(ESSD)参加報告

9月13-14日とスウェーデンのマルメで開催された第3回ヨーロッパ嚥下障害学会(ESSD)に参加してきました。第1回、第2回とも参加できず、一度は参加したいと思っていた学会でした。

http://www.myessd.org/

日本からの参加者は10人強というところでした。全体の参加者はざっくり300~400人くらいです。全体的にいうと、嚥下はヨーロッパより日本のほうが進んでいるように感じました。アメリカからの講師が多かったのもあるかもしれません。

私が一番聞きたかったPresbyphagiaのセッションでは、PresbyphagiaはDysphagiaではないと言っていました。Presbyphagiaの時点で発見して筋トレなどでDysphagiaへの移行を予防することが重要です。

Presbyphagiaの話の中で、サルコペニアという言葉が数回出てきました。サルコペニアだけがPresbyphagiaの原因ではありませんが、重要な一因ではあると考えます。

しかし、嚥下筋のサルコペニア研究の紹介はありませんでした。Sarcopenic dysphagiaという言葉も出てきませんでした。他のセッションも含めて、論文で入手できないほどの新しい情報は、サルコペニア関連ではありませんでした。

一方、EAT-10を使用した研究は、私の発表も含めて150弱の演題中、5演題もありました。EAT-10に関する論文はまだ少ないですが今後、増えてくることが予測されます。ESSDとしてもEAT-10を推奨している雰囲気がありました。

増粘剤に関しては、2年前に比べれば今のほうが改善されていましたが、まだまだ日本のほうが断然進んでいます。物性に関するセッションもありましたが、液体に関する話のみで固形物に関する話はありませんでした。

嚥下の世界では日本のほうが全体的に進んでいるとはいえ、進んでいることを英語で十分発信していないので、ヨーロッパに伝わっていないというのは今回も感じました。毎回ですが英語での発信の重要性を再認識しました。

来年の第4回ESSD(ヨーロッパ嚥下障害学会)は10月23-25日にブリュッセルで開催されます。私は参加しない予定ですが(笑)、興味のある方は日程をチェックしておいてください。

2013年8月28日水曜日

IAGGのpress article

6月にソウルで開催されたIAGG(国際老年学会)で発表した内容が、press articleとしてネスレヘルスサイエンスのHPにアップされました。vicious cycle of dysphagia-sarcopenia-dysphagiaがキーワードです。

http://www.nestlehealthscience.com/newsroom/press-releases/iagg-2013---screen-and-intervene--key-steps-to-proactively-address-geriatric-syndromes

上記HPで紹介されている内容のうち、私の発表に関連する部分だけ、ブログで紹介させていただきます。ただ、英語での発信は、発表だけでなく論文でもしていかないといけませんね。

The vicious cycle of dysphagia-sarcopenia-dysphagia
Dysphagia is a key cause of malnutrition leading to sarcopenia. But sarcopenia itself may weaken the muscles involved in swallowing, and lead to more severe dysphagia and the related risks of aspiration and pneumonia6. The importance of dysphagia management in the rehabilitation of frail elderly was addressed by Dr Hidetaka Wakabayashi of Yokohama City University Medical Center, Department of Rehabilitation Medicine, Japan. In a study of Japanese older adults with swallowing difficulty, sarcopenic dysphagia was suggested by an association between thin mid-upper arm circumference and poor swallowing function7. “A general reduction in lean body mass including those muscles involved in swallowing is responsible for this association” explained Dr Wakabayashi. These results suggest the novel concept of sarcopenic dysphagia; “however, a definition and diagnostic criteria are yet to be established”.

Screen for malnutrition and dysphagia to help those under threat of adverse events
An estimated 75% of dysphagia sufferers are undiagnosed, so Dr Wakabayashi emphasized the importance of identifying those elderly people at risk of, or already suffering from, dysphagia and malnutrition. The gold standard for screening elderly for malnutrition is the Mini Nutritional Assessment (MNA®), a simple 6-item questionnaire on appetite, weight loss, mobility, acute disease, depression/dementia and body mass index or calf circumference8. Dr Wakabayashi described a new dysphagia screening tool that has recently been developed: the 10-item Eating Assessment Tool (EAT-10). EAT-10 is a questionnaire comprising 10 questions measuring a person’s perceptions of swallowing difficulty. It is designed to rapidly identify dysphagia symptom severity. A score of three or higher indicates dysphagia risk.

 An EAT-10 validation study has been conducted in a Japanese population of 393 frail elderly people (130 men, 263 women), with a mean age of 83 years. The results, publication in press, were described. Only 21% (n=82) of respondents had normal swallowing; 44% (n=172) had dysphagia with aspiration (material in the airway) and 35% (n=139) had dysphagia without aspiration. “Although more testing is required, I am confident that the high sensitivity and specificity of EAT-10 will make it an effective tool for future routine screening for dysphagia” said Dr Wakabayashi. Rehabilitation is the next step for those people identified to suffer dysphagia, and multidomain intervention with oral hygiene, resistance exercise, and modified foods and liquids is important to combat sarcopenic dysphagia, prevent pneumonia, and avoid the spiral of decline into severe frailty.

Key References
6. Wakabayashi H, Fujimoto A. Dysphagia due to sarcopenia: potential and practice of rehabilitation nutrition. 2012. Ishiyaku, Tokyo [Japanese]
7. Kuroda Y, Kuroda R. Relationship between thinness and swallowing function in Japanese older adults: implications for sarcopenic dysphagia. J Am Geriatr Soc. 2012;60(9):1785-6.

2013年8月27日火曜日

嚥下調整食の国際コンセンサス




嚥下調整食の用語や定義に関する国際コンセンサスに向けた現状の論文を紹介します。日本からは栢下淳先生が参加しています。

Julie A. Y. Cichero, et al. The Need for International Terminology and Definitions for Texture-Modified Foods and Thickened Liquids Used in Dysphagia Management: Foundations of a Global Initiative. Current Physical Medicine and Rehabilitation Reports, doi: 10.1007/s40141-013-0024-z

下記のHPで全文見ることができますので、嚥下調整食に関心のある方はぜひ読んでください。

http://link.springer.com/content/pdf/10.1007%2Fs40141-013-0024-z.pdf

嚥下調整食は国内では日本摂食・嚥下リハ学会が基準化に向けて活動していますが、国際的にはInternational Dysphagia Diet Standardisation Initiative (IDDSI)が活動しそうです。

http://www.iddsi.org/

特筆すべきは日本の嚥下調整食が最も進んでいるようであることが、本文中に明記されていることです。これは栢下先生のお力が非常に大きいと思います。以下、論文からの引用です。

The Japanese Society of Dysphagia Rehabilitation
(JSDR) appears to be the most advanced in providing
measurable specifications for both liquids and foods. The
JSDR is also in the process of converting rheological
measures for liquids expressed in mPa s to line-spread
measure values (cm) [41]. The Japanese system of identifying
texture-modified foods is very advanced, incorporating
energy content (kcal), protein (g) and measures of
hardness, adhesiveness and cohesiveness for each food
level. Measures are also differentiated on whether the food
is served cold (15 C) or warm (45 C). With extremely
texture-modified foods, Japanese clinicians also determine
whether pure´e or jelly textures are safer or easier to
swallow. The Japanese system also includes a recommendation
for 30–40 % weight/volume for barium sulfate to be
added to foods/liquids to ensure substances are radiopaque
for videofluoroscopy examination. Addition rates of locally
available thickening agents (gels, powder thickener, agar)
per 100 ml liquid barium are also available.

以上、引用です。日本の嚥下調整食の基準がそのまま国際基準になるかどうかはわかりませんが、最も進んでいる日本抜きで話が進むようではとても困るのでよかったです。最初に示した表3、表4にも日本のトロミ、嚥下食ピラミッドの基準が明記されています。

ただ、文献を見ると日本からのものは46論文中、2つしかなさそうです。他人事ではありませんが、日本での取り組みを英語できちんと発信していかなければいけないと改めて実感しました。

Abstract
 Conservative estimates suggest that dysphagia
(difficulty swallowing) affects approximately 8 % of the
world’s population. Dysphagia is associated with malnutrition,
dehydration, chest infection and potentially death.
While promising treatments are being developed to
improve function, the modification of food texture and
liquid thickness has become a cornerstone of dysphagia
management. Foods are chopped, mashed or pure´ed to
compensate for chewing difficulties or fatigue, improve
swallowing safety and avoid asphyxiation. Liquids are
typically thickened to slow their speed of transit through
the oral and pharyngeal phases of swallowing, to avoid
aspiration of material into the airway and improve transit to
the esophagus. Food texture and liquid modification for
dysphagia management occurs throughout the world.
However, the names, the number of levels of modification
and characteristics vary within and across countries. Multiple
labels increase the risk to patient safety. National
standardization of terminology and definitions has been
promoted as a means to improve patient safety and interprofessional
communication. This article documents the
need for international standardized terminology and definitions
for texture-modified foods and liquids for individuals
with dysphagia. Furthermore, it documents the
research plan and foundations of a global initiative dedicated
to this purpose.

2012年12月20日木曜日

PDN通信

‎2007年のPDN通信に掲載された「摂食・嚥下リハビリテーションとは?1.リハビリテーションとは障害を持ちながら生活していく手段の獲得」の記事が、PDNのHPに掲載されました。あの頃は若かったですね(笑)。

http://www.peg.or.jp/paper/article/enge_kinou/2-1.html

他にも胃瘻と摂食・嚥下に関するPDN通信記事のバックナンバーが公開されています。多くの方に見ていただければと思います。よろしくお願い申し上げます。

http://www.peg.or.jp/paper/article/enge_kinou/index.html

2012年11月19日月曜日

第3回ヨーロッパ嚥下障害学会

第3回ヨーロッパ嚥下障害学会(ESSD:European Society for Swallowing Disorders)は、2013年9月12-14日にスウェーデンのマルメで開催されます。下記のESSDのHPにはまだ掲載されていません。

http://www.myessd.org/

マルメというのはスウェーデン第3の都市で、デンマークのコペンハーゲンから行くのが近いようです。北欧には行ったことがないので、日程調整がうまくついて発表できる演題があれば、来年こそ参加しようかと考えています。

2012年5月29日火曜日

第11回神奈川摂食・嚥下リハビリテーション研究会

第11回神奈川摂食・嚥下リハビリテーション研究会が7月21日に開催されます。ぜひ多くの方にご参加いただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

案内ビラは下記HPで入手できます。

http://www.peg.or.jp/news/information/kanagawa/120721.pdf

テーマ: 「あなたのハテナ?は私のハテナ?」
~ 「食べる」にまつわるあなたの疑問にお答えします~
日時 :2012年 7月21日(土) 13:00~17:00
場所 :横浜市開港記念会館
横浜市中区本町1丁目6番地
会費 :1000円

・事前申し込みは不要です
・名刺をお持ち頂けると、記帳の手間と時間を省略できるので、ご協力ください

プログラム
12:20~     受付
13:00~13:10 製品紹介
13:10~13:15 開会の挨拶
13:15~14:15 教育講演 「介護職のための摂食・嚥下の基礎知識 」 森田病院 宮下 剛先生
14:15~15:15 特別講演  「認知症の方の食支援 」 東京都老人医療センター  平野浩彦先生
15:15~15:30 休憩
15:30~16:50 「摂食・嚥下よろずや相談会」 
■西神奈川ヘルスケアクリニック 赤羽重樹
■ワタミの介護株式会社本社 麻植有希子
■東京都老人医療センター 平野浩彦
■森田病院 宮下 剛
16:50~16:55 事務局よりお知らせ
16:55 閉会の挨拶

共催:神奈川摂食・嚥下リハビリテーション研究会 アボットジャパン株式会社

2012年4月17日火曜日

サルコペニアの嚥下障害に有益な資料

大黒理江さんにサルコペニアの摂食・嚥下障害に有益な資料を教えていただいたので、紹介いたします。

①高齢者における摂食・嚥下障害とリハビリテーション
国立長寿医療センター 骨関節機能訓練科医長 長屋政博先生

http://www.ncgg.go.jp/pdf/Individually/LongevityTraining/2006/07.pdf

口腔機能の加齢変化として、筋肉に関わるものとして以下のものが紹介されています。
咀 嚼 力  : 咀嚼筋力は低下
          嚥下までのストローク数が増加
          嚥下までの咀嚼時間が延長(個人差が大きい)
口唇の機能 : 閉鎖力低下
舌    圧 : 低下
嚥下時の舌骨運動時間 : 延長
このほか、加齢に伴い摂食・嚥下関連器官では喉頭の下垂、咽頭収縮筋の収縮力減退、頚椎関節可動域の狭化などがみられる。

舌骨上筋群の反応時間が加齢とともにやや延長することも示されています。

②嚥下のメカニズムとその評価
九州大学医学研究院耳鼻咽喉科 梅崎俊郎先生

http://www.seiai-riha.com/pdf/100921%20innaibenkyou02.pdf

咽頭クリアランス(=飲み込むのどの力)について、加齢によって咽頭クリアランスがやや低下することが示されています。以下の3つがそのまとめです。

1.パソコンを用いて咽頭クリアランス値の定量的な解析が可能である。
2. 60歳未満では、加齢とクリアランス値の間に有意な変化がみられなかったのに対し、 60 歳以上では負の相関がみられる。
3.高齢者では咽頭クリアランスの低下に加え、他の因子が関与することで誤嚥の可能性が高まると考えられる。

喉頭挙上遅延時間(LEDT) の測定も行っており、70代以下と比較して、80代で喉頭挙上遅延時間が長いことが示されています。安静時・最大挙上喉頭位置も、加齢とともに下降する傾向があります。

喉頭の垂直方向の運動として、以下のデータが示されています。
① 舌骨垂直移動距離 平均11.9 mm
② 喉頭垂直移動距離 平均18.7 mm
③ 甲状舌骨間移動距離 平均6.8 mm

これらのデータをベースとしながら、サルコペニアの摂食・嚥下障害の臨床や研究を進めていければと考えています。

2011年10月5日水曜日

第12回日本認知症ケア学会シンポジウム写真



9月24日(土)に第12回日本認知症ケア学会で、摂食・嚥下への支援というシンポジウムの発表と座長を行いました。そのときの写真をシンポジストの安達さんからいただいたので、一部掲載します。シンポジウムの内容は以下の通りで、神奈川摂食・嚥下リハ研究会の世話人にシンポジストをお願いしました。

神奈川摂食・嚥下リハビリテーション研究会による摂食・嚥下への支援
若林 秀隆
  急性期医療での経口摂取へのアプローチと地域連携
小山 珠美(社会医療法人社団三思会東名厚木病院摂食嚥下療法部)
  認知症を有する摂食・嚥下障害患者様へのリハビリテーション
船橋 庄司(医療法人社団帰陽会介護老人保健施設にじの丘足柄リハビリテーション室)
   在宅における経口摂取への支援と地域連携
安達 美佐(栄養サポートネットワーク合同会社)
  いま,あらためて胃瘻造設の適応を考える
赤羽 重樹(西神奈川ヘルスケアクリニック)

終了後はシンポジウムの前に「口から食べると元気になる!」の基調講演をされた田中靖代先生とシンポジストのメンバーで食事会をしました。とても学びが多くしかも楽しく、至福の一時でした。第1回リハ栄養合宿から直行というタイトなスケジュールでしたが、充実した2日間でした。

2011年9月5日月曜日

超高齢社会における医療・介護関連肺炎へのアプローチ

週刊医学界新聞の最新号(第2943号 2011年09月05日)に超高齢社会における医療・介護関連肺炎へのアプローチという座談会記事が掲載されています。

http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02943_01

2011年8月に発表された日本呼吸器学会の「医療・介護関連肺炎診療ガイドライン」では、従来の市中肺炎(CAP)・院内肺炎(HAP)のほか,主に療養型病床群や介護施設での高齢者肺炎を対象とした医療・介護関連肺炎(Nursing and Healthcare associated pneumonia;NHCAP)が肺炎の新たなカテゴリーとして加わったそうです。このNHCAPに関するディスカッションがされています。

NHCAPの定義として、以下の基準が記載されています。

(1)長期療養型病床群もしくは介護施設に入所している*
(2)90日以内に病院を退院した
(3)介護**を必要とする高齢者・身障者
(4)通院にて継続的に血管内治療(透析,抗菌薬,化学療法,免疫抑制薬等による治療)を受けている

以上の,(1)―(4)のいずれかに当てはまる肺炎をNHCAPとする。  
*精神科病棟も含む。
**介護の基準:PS 3(限られた自分の身の回りのことしかできない。日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす)以上をめどとする。

おそらくNHCAPの大半が誤嚥性肺炎と考えます。ただ、誤嚥性肺炎の診断基準が決してわかりやすいものではなかったこともあり、今回新たな概念としてNHCAPを作ったのだと思います。これなら診断するのは容易です。問題は原因が単一ではないので、治療や対応も単一ではないということですが。

"ワクチン,口腔ケア,嚥下"が予防のキーワードとあります。確かにこれらはいずれも重要です。また胃食道逆流症(GERD)と栄養に関する記載もありますので、個人的には嬉しいです。以下少し長いですが、引用です。

「GERDがあらゆる呼吸器疾患と結びついているというエビデンスが出てきています。下部食道括約筋の機能不全と嚥下障害はほぼ同義ですし,逆流そのものの影響のほか,胃酸の上昇が粘膜組織での接着分子ICAM-1の増加を招きウイルス感染を助長するという要素もあります。このようにGERDがあると複合的に状態が悪くなるので,あまり関係なさそうですがGERDの治療をしっかり行うことも,予防の観点から大事になると思います。  もう1つ,忘れてはならないのが栄養です。やはり肺炎患者の予後を規定するのはアルブミン値などの栄養指標なので,歯があるとよく食べられるという交絡因子の影響もありますが,栄養状態の改善に向けた取り組みを行うことがトータルな意味での肺炎予防につながると思います。」

以上、引用です。NHCAPに対するリハ栄養アプローチも今後さらに重要になってくると感じています。

2011年9月1日木曜日

嚥下障害ポケットマニュアル第3版:リスク管理

嚥下障害ポケットマニュアル第3版:リスク管理(p83~)のp89に、嚥下筋のサルコペニアに関する記載があります。

http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=213820

p89から一部引用させていただきます。以下、引用です。

サルコペニアでは骨格筋の萎縮が指摘されている。嚥下筋について明らかに証明されてはいないが、同様の機序が考えられる。低栄養状態の患者において、しばしば咽頭収縮力の低下や喉頭挙上障害、食道入口部開大障害を認める。これは栄養障害による嚥下筋のサルコペニア(筋肉減少症)が原因と考えられる。
栄養障害自体が嚥下障害の直接的原因となりうるのである。

以上、引用です。

嚥下障害のリスク管理として、誤嚥、窒息、経鼻栄養チューブ管理、薬剤の副作用とともに、栄養障害についてかなりの記載があることは、とても嬉しく思います。私が「サルコペニアによる嚥下障害」と言うよりも、嚥下障害ポケットマニュアル第3版に記載があるほうが、説得力があると感じます。

今後はコンセプトとしての「サルコペニアによる嚥下障害」から、エビデンスとしての「サルコペニアによる嚥下障害」への移行が重要になってきます。評価・診察方法、診断基準、予防・治療、予後…やるべき臨床研究はたくさんありますが、どれか1つに絞って頑張ってみようかと思っています。

2011年8月29日月曜日

嚥下障害ポケットマニュアル第3版

藤島一郎監著/聖隷三方原病院嚥下チーム執筆、嚥下障害ポケットマニュアル第3版、医歯薬出版が出版されました。

http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=213820

嚥下障害の基本的な評価と管理は、この1冊で十分だと考えています。第1版、第2版も愛読していましたので、第3版が出版されて、とても嬉しいです。今回は、「高齢者の誤嚥性肺炎後嚥下障害―サルコペニア?」というコラムもあるのが、個人的には特に嬉しいです。

これから摂食・嚥下障害を学習される方にも、すでに学習されている方にも、強くお勧めできる書籍です。嚥下障害ポケットマニュアル第3版と、小山珠美監修、東名厚木病院摂食・嚥下チーム執筆、「早期経口摂取実現とQOL向上のための摂食・嚥下リハビリテーション」メディカルレビュー社が、嚥下の必読本と私は考えます。

目次
第3版に寄せて(藤島一郎)
第2版に寄せて(藤島一郎)
まえがき(藤島一郎)
1 基礎的知識(藤島一郎,佐藤友里)
2 嚥下障害の病態と原因(藤島一郎,重松 孝)
3 スクリーニングと精査,評価(藤島一郎,石橋敦子,西村 立)
4 リハビリテーションの考え方と治療(藤島一郎,高橋博達)
5 リスク管理(大野 綾)
6 訓練法
摂食・嚥下訓練の実際(小島千枝子,北條京子,前田広士,藤島一郎)
呼吸理学療法(俵 祐一,神津 玲,朝井政治)
運動療法(宮崎哲哉)
作業療法(OT)(竹山由里子,介護老人保健施設三方原ベテルホーム作業療法室,國枝顕二郎)
7 病棟における摂食・嚥下障害の看護(中村純子,杉山育子)
8 歯科の役割,口腔ケア(大野友久,福永暁子,高柳久与,寺田 泉)
9 経管栄養(藤森まり子,藤島一郎)
10 嚥下食とレシピ(大塚純子)
11 神経筋疾患,頭部外傷,精神疾患と摂食・嚥下障害(谷口 洋,片桐伯真,中村智之,鮫島菜緒)
12 重症心身障害児(者)の嚥下障害と治療(横地健治)
13 嚥下障害に対する口腔,咽頭の手術(浜田 登,袴田 桂,金沢英哲)

<コラム一覧>
嚥下とツバメ
水がむせやすいわけ
人の直立と嚥下
聖隷三方原病院の嚥下専門外来
高齢者の誤嚥性肺炎後嚥下障害―サルコペニア?
脳の可塑性変化による新しい嚥下障害治療
ボツリヌス毒による嚥下治療
「むせ」と咳
Cookie Swallow?
咽喉喉頭感覚テスト―内視鏡と探触子を用いた新しい評価法
舌圧の測定
急性期病院における嚥下障害への対応
機能的障害と器質的障害―術後の訓練法に違いはあるか?
摂食・嚥下障害のリハにおける“キーパーソン”
一側嚥下用ベッド
電気刺激療法
聖隷浜松病院における嚥下カンファレンス
OE法用口腔内装置
代替栄養と補助栄養
画期的な調理法
画期的なポータブル嚥下内視鏡「air-scope(R)」
浜松市リハビリテーション病院の摂食機能療法について
<巻末資料>
学会・研究会
参考図書・ビデオ
嚥下障害の症状別対処法
摂食・嚥下障害の症状と看護計画
嚥下造影(VF)評価用紙
誤嚥性肺炎のリスクマネジメントマニュアル
摂食・嚥下障害評価法
藤島式 嚥下体操セット
聖隷三方原病院 嚥下障害症例2,552名の治療成績
栄養チューブ挿入位置確認マニュアル
誤嚥侵入スケール
嚥下調整食案
<索引>

2011年8月9日火曜日

平成23年度日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士試験の実施

平成23年度日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士試験の実施について、学会HPに情報が掲載されています。

http://www.jsdr.or.jp/news/news_all/news_20110805.html

試験日 平成23年12月4日(日)
時間(予定) 午前10時30分 受付開始
午後12時30分 試験終了
会場(予定) ウインク愛知10階 名古屋市中村区名駅4丁目4-38
申込み期間 平成23年8月15日~9月7日(消印有効)

受験資格
①本学会会員歴が、平成23年7月31日において、2年以上であること。
②摂食・嚥下に関わる臨床または研究歴が、平成23年7月31日において、通算3年以上であること。
③日本摂食・嚥下リハビリテーション学会インターネット学習プログラム(以下eラーニングという)全課程の受講を修了していること。
以上の3項のすべて。

申し込み方法などは上記HPを参照してください。多くの方に日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士を目指してほしいと思います。よろしくお願いいたします。

なお今から受験までにeラーニングを修了するのは困難ですが、このeラーニングはよくできていますので、多くの方に学習していただければと思います。

2011年5月9日月曜日

バルセロナ観光(とリハ)報告

 リハ栄養やサルコペニアとはほとんど関係なく観光がメインですが、今回の研修と観光で気付いたことを書いていきます。パリの空港で酔っ払いながら書いた文章ですので読みにくいかもしれません。すみません(笑)。

 宿泊はマタロのコロンホテルでした(バルセロナにも同じ名前のホテルがありますが別です)。RENFE(国鉄?)のCaldes d’Estrac駅のそばにあるリゾートホテルです。目の前は地中海の美しいビーチ。最終日以外は天気もとてもよく、地上の楽園かと思うようなところでした。時差ぼけだったのでホテルのバルコニーから日の出の様子をゆっくり見たりしましたが、実に贅沢な一時でした。ヨーロッパの大人の遊び方を少し知った気がします。

 5月6日はSecond international course on oropharyngeal dysphagiaの終了後に、サグラダ・ファミリアとサン・パウ病院に行きました。サン・パウ病院は1902年にドメネクが着工して1930年に完成した病院です。古い建物と新しい建物が存在していて、大きな大学病院のようなイメージでした。

 5月7日は最初にゴシック地区といわれる旧市街に行きました。カテドラルがこの地区のシンボルで、1298年から建築が開始され、1448年に完成した教会です。サグラダ・ファミリアを先に見ていなければ十分、立派な教会です。教会内の美術館も無料で、素晴らしい宗教画を見ることができました。その後、王の広場に行きましたが、ここはそれほどでもありませんでした。むしろ、このあたり全体が中世ヨーロッパの雰囲気を醸し出しているのがよかったです。

 その後、アシャンプラ地区というサグラダ・ファミリアもある地区に移動して、カサ・ミラというアントニオ・ガウデイが建築した一般住居を見ました。100年前に完成した建物で、外観もユニークです。一般住居といっても世界遺産です。屋上には煙突や換気塔が芸術的に作られています。一般住居も1軒分だけ公開されていました。こんなところに一度は住んでみたいと思うような素晴らしい住居で実際に住人もいるのですが、私には手が届かないと思います。

 バルセロナは昔からの質の高い伝統のもとに、新しいものも取り入れているというバランスが理想的な都市のように感じました。伝統にこだわるだけでは退化しますし、伝統を無視して新しいものしか取り入れなければ根なし草です。そんな国が少なくない気がするのは私だけでしょうか。そして国だけでなく、人や科学にも当てはまると思いました。

 その後、カタルーニャ広場近くのカフェでフィデウア(パエリアに近い料理で、米の代わりにフィデオという細いパスタを使ったもの)を食べました。昨日と今日と2回食べましたが、パエリア以上に美味しくて、なぜこんなにおいしい料理を日本で見かけないのか不思議に感じました。

 少しだけリハの話です。バルセロナはバリアフリーがかなりしっかりしていました。RENFEには段差がしっかりありましたが…。T杖、ロフストランド杖、車椅子、電動車椅子を使用している人も街中でちょこちょこ見かけました。若くて杖を使用している人の多くは、義足ユーザーのように見えました。機能訓練は不明ですが、補装具や環境整備の様子から推測すると、リハの質は決して低くないと思います。

 マタロ病院では看護師とSLPが嚥下のスクリーニングテストを行っているようでした。嚥下造影は放射線科医師が行っているようです。ただ、今回のコースに看護師の参加はありませんでしたので、日本のように看護師が嚥下リハ・看護に積極的にかかわっているかどうかは不明です。また、マタロ病院がスペインの中でも先駆的に嚥下リハに取り組んでいるだけで、スペイン全体で嚥下リハに取り組めているわけではないかもしれません。このあたりは、来年のバルセロナのヨーロッパ嚥下学会に参加できれば、確認してみたいです。