2016年9月25日日曜日

日本経済新聞記事:栄養管理でリハビリ強化

今日の日本経済新聞に「栄養管理でリハビリ強化」という記事が掲載されています。
熊本リハ病院、東京湾岸リハ病院、芳珠記念病院でのリハ栄養の取り組み紹介のほか、リハ栄養評価の5つのポイント、サルコペニア、日本リハ栄養研究会の紹介もされています。日本経済新聞を入手できる方はぜひ読んでいただければと思います。よろしくお願い申し上げます。

2016年6月30日木曜日

2016年上半期の振り返り

本日で2016年の上半期が終わりますので、恒例の振り返りをします。

学会発表・講演筆頭演者 2013年上半期16回  → 2014年上半期5回 → 2015年上半期9回(国際学会1回)  → 2016年上半期10回

講演(大学講義なども含め) 2013年上半期33回 → 2014年上半期33回 → 2015年上半期16回 → 2016年上半期20回

書籍(編著) 2013年上半期 0冊 → 2014年上半期1冊(悪液質とサルコペニア) → 2015年上半期2冊 → 2016年上半期2冊

総説・書籍など依頼原稿 2013年上半期17本 → 2014年上半期21本 → 2015年上半期18本 → 2016年上半期13本

論文 2013年上半期0本 → 2014年上半期2本(英語、日本語1本ずつ) → 2015年上半期9本(すべて英語で筆頭原著2本、筆頭レター4本、共著レター3本) → 2016年上半期17本(筆頭論文はありませんが、英語原著4本、日本語原著1本、英語症例報告1本、英語レター11本) 

日本リハビリテーション栄養研究会会員数  2013年6月30日2551人 → 2014年6月27日3542人 → 2015年6月29日4490人  → 2016年6月30日5101人

Twitterつぶやき回数  2013年上半期867回 → 2014年上半期713回  → 2015年上半期572回 → 2016年上半期434回

学会発表・講演筆頭演者と講演で合計50回以内を1年の目標としていましたが、上半期で30回とオーバーしてしまいました。下半期も30回以上確定ですので、減らし切れていないのが実情です。お断りしている回数は過去最高だと思うのですが、もっとお断りしないとダメですね。

書籍は、リハ栄養ではなく、医師・多職種向けのリハ入門書「その患者さん、リハ必要ですよ」を出版できたことが成果だと思います。栄養の入門書は多数ありますが、リハの入門書は意外と少ないので、医師や管理栄養士など多職種がリハを学ぶきっかけにしてほしいです。

依頼原稿は数も減っていますし、他の方との共著の数も増えていますので、順調です。今後も依頼原稿はできるだけ一人では執筆しないで、お断りもしくは共著の形にしたいと考えています。今後は英語の依頼原稿を共著でという形が増えていくかもしれません。

論文は英語論文で年内20本を目標としていました。幸い上半期で16本ですので、これは目標達成できると思います。筆頭論文はありませんが、英語書籍原稿で執筆済みのチャプターは1つあります。投稿中の筆頭論文も2つあります。年内にはアクセプトさせたいですね。

英語論文で筆頭著者が1つもないということは、英語論文執筆指導をする機会が増えたことの表れで、これはよいことだと考えています。リハ栄養は日本から世界に英語でコンセプトやエビデンスを発信することが必要ですので、多くの方に英語論文に挑戦してほしいです。

日本リハビリテーション栄養研究会の会員数の伸びは遅くなっていますが、5000人を超えました。今後、法人化・学会化、Facebookを使用していない人でも会員(年会費は発生しますが)になれる仕組み作りなど、組織変革が必要となりつつあります。

Twitterでのつぶやき回数が減少したのは、紹介したくなるリハ栄養関連論文の数が減少したことの表れだと思います。自分の中でそれなりにリハ栄養やサルコペニアの知識の体系ができたので、その体系を強化する論文だけを紹介しているのが現状です。

その他では、東京慈恵会医科大学大学院臨床疫学研究部を卒業してPhDの学位を取得したことと、日本リハビリテーション病院・施設協会の理事と医科歯科連携推進委員会委員長になったことが、上半期のイベントでした。

下半期に向けて、新しいことに挑戦しようと考えています。生活スタイルや研究領域がかなり硬直化していて、抜本的に変えることはできませんが、少しでも新しいことを開始して変化を作る下半期にしようと思います。

一方で、リピーターとして定期的にこなすタスク・行事も増やしたいと考えています。先程と矛盾していますが、定期的(主に月単位・年単位)にこなすタスク・行事を明確にして増やしつつ、その他の部分で新しいことに挑戦して、継続と変革のバランスをとりたいです。

以下、上半期の研究業績です。

(原著論文)
Maeda K, Shamoto H, Wakabayashi H, Enomoto J, Takeichi M, Koyama T. Reliability and validity of a simplified comprehensive assessment tool for feeding support: KT index. J Am Geriatr Soc, in press
Takada K, Sashika H, Wakabayashi H, Hirayasu Y. Social participation and quality of life of patients with traumatic brain injury living in the community: A mixed methods study. Brain Injury, in press
白石愛、吉村芳弘、若林秀隆、他.高齢入院患者における口腔機能障害はサルコペニアや低栄養と関連する.日本静脈経腸栄養学会雑誌31p711-717, 20164
Shiraishi A, Yoshimura Y, Wakabayashi H, Tsuji Y. Poor oral status is associated with rehabilitation outcome in older people. Geriatr Gerontol Int, doi: 10.1111/ggi.12763
Kokura Y, Maeda K, Wakabayashi H, Nishioka S, Higashi S. High nutritional-related risk on admission predicts less improvement of functional independence measure in geriatric stroke patients: a retrospective cohort study. J Stroke Cerebrovasc Dis 25: 1335-1341, 20166

(症例報告)
Asano K, Wakabayashi H, Kikuchi N, Sashika G. Acute myeloid leukemia presenting with complete paraplegia and bilateral total blindness due to central nervous system involvement. Spinal Cord Series and Cases 1: 15035, 20164

(レター)
Fujiwara D, Wakabayashi H. Cut-off point for chair stand time when used as a surrogate for gait speed in sarcopenia diagnosis. Geriatr Gerontol Int, in press
Yoshimura Y, Wakabayashi H, Maeda K, Nishioka S. Relationship between sarcopenia and household status in community-dweling older women. Geriatr Gerontol Int, in press
Ueshima J, Wakabayashi H, Maeda K, Nishioka S. The relevance of muscle mass and quality to postoperative complications after open colon resection. Int J Colorectal Dis. doi: 10.1007/s00384-016-2571-0
Mori R, Shamoto S, Maeda K, Wakabayashi H. Sarcopenia is a possible independent risk factor of cognitive decline in community-dwelling older people. J Am Med Dir Assoc 17: 559-560, 20166
Suzuki M, Maeda K, Shamoto S, Wakabayashi H. Effects of aging and sarcopenia on strength of swallowing muscles in older adults. Geriatr Gerontol Int, in press
Nishioka S, Shamoto H Maeda K, Wakabayashi H. Relationship between body mass index and functional recovery in stroke rehabilitation setting. Disabil Rehabil, doi:10.3109/09638288.2016.1161083
Hatta R, Maeda K, Shamoto S, Wakabayashi H. Correlation between nutritional status and frailty regarding saliva secretion and occlusal force in the community-dwelling older people. Geriatr Gerontol Int, in press
Maeda K, Wakabayashi H. Shamoto S. Associations between tongue strength and swallowing difficulty in the older adults receiving long-term care. Clin Nutr 35: 772-773, 20166
Kokura Y, Maeda K, Wakabayashi H. Pulmonary rehabilitation and oral nutritional supplement enriched with beta-hydroxy-beta-methylbutyrate for bronchiectasis participants: a prospective, randomised study. Clin Nutr 35: 767-768, 20166
Nishioka S, Shamoto H Maeda K, Wakabayashi H. Extreme obesity may predict better functional outcomes among stroke patients: concerns regarding body composition and weight management. BMJ Open, published online January 5, 2016
Suzuki T, Wakabayashi H, Maeda K. Effect of early nutritional follow-up after discharge on activities of daily living in malnourished, independent, geriatric patients: Are activities of daily living only affected by nutrition intervention? J Nutr Health Aging 20: 583, 20165

(総説)
若林秀隆:老嚥(Presbyphagia).モダンフィジシャン36(7)807, 20166
若林秀隆:プライマリ・ケア医師にこそ必要なリハ栄養の知識 ―リハビリテーションなくして総合診療なし!―.治療98(6)770-774, 20166
若林秀隆:高齢者の廃用症候群をくい止めるリハビリテーション栄養の必要性.月刊保団連 1220p19-25, 20166
吉田朱見、若林秀隆:その患者さん、「低栄養」ではありませんか? 看護師に知ってもらいたいリハ栄養の視点.ナーシングビジネス10(6)74-77, 20165
小坂鎮太郎、若林秀隆:今日から使える栄養療法の質を上げるケーススタディ‐総論:栄養療法の進め方・考え方.日本医事新報4786p40-47, 20161
若林秀隆:高齢者の栄養療法.レジデントノート増刊 17(17)p229-236, 20161
若林秀隆:今、なぜ在宅リハビリテーション栄養か.地域リハビリテーション 11(1)p12-13, 20161
若林秀隆:サルコペニア予防のための運動療法LIPID27(1)p67-72, 20161

(著書)
【単著・編著】
若林秀隆、岡田唯男、北西史直:その患者さん、リハ必要ですよ! ! 〜病棟で、外来で、今すぐ役立つ! 評価・オーダー・運動療法、実践リハビリテーションのコツ,羊土社,20166
森脇久隆、大村健二、若林秀隆:治療を支える疾患別リハビリテーション栄養―リハと栄養はベストカップル,南江堂,20162
【分担執筆】
若林秀隆:リハビリテーションと栄養.日本病態栄養学会編:病態栄養認定管理栄養士のための病態栄養ガイドブック,pp331-33520166
若林秀隆:サルコペニア・フレイルの原因と治療.中尾俊之編:CKD・透析患者の食事療法と運動療法,pp192-19820166
山田友美、若林秀隆:サルコペニアによる摂食嚥下障害について教えてください.加藤明彦編:CKD患者栄養・運動療法の考えかた、やりかた,pp60-6420166
若林秀隆:サルコペニア.上月正博、正門由久、吉永勝訓編:リハビリテーションにおける評価Ver.3pp425-43020164
若林秀隆、鈴木瑞恵:嚥下障害・誤嚥性肺炎.葛谷雅文編集:JCNセレクト11健康寿命延伸をめざす栄養戦略‐フレイル・疾病重症化予防のために,pp119-12420164

(学会発表・講演)
若林秀隆:今、なぜ在宅リハビリテーション栄養か.第4回日本在宅栄養管理学会学術集会,武庫川,20166
若林秀隆:PTOTSTのためのリハ栄養について~栄養ケアがリハを変える.第8回日本訪問リハビリテーション協会学術大会,東京,20166
若林秀隆:サルコペニアとリハビリテーション栄養-高齢化社会におけるプライマリケアスタッフが果たす障害予防-.第7回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,浅草,20166
若林秀隆:フレイル・サルコペニア対策におけるリハビリテーション栄養の重要性.第7回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,浅草,20166
若林秀隆:サルコペニアと悪液質に対する栄養アセスメントとリハビリテーション栄養管理.第39回日本栄養アセスメント研究会,神戸,20166
若林秀隆:医原性サルコペニアの予防と治療-リハビリテーション栄養.米国内科学会(ACP)日本支部年次総会2016,京都,20166
若林秀隆:サルコペニアに対するリハ医の取り組み‐リハビリテーション栄養‐.第89回日本整形外科学会学術総会,横浜,20165
若林秀隆:サルコペニアの摂食嚥下障害とリハビリテーション栄養.第42回日本コミュニケーション学会学術講演会,千葉,20165
若林秀隆:サルコペニア・悪液質診断基準のupdate8th Cachexia Conference報告.第3回日本サルコペニア・悪液質・消耗性疾患研究会,鹿児島,20164
若林秀隆:がん患者に対するリハビリテーション栄養.第5回日本がんリハビリテーション研究会,神戸,20161

(研究助成金)
若林秀隆:栄養状態がサルコペニアの摂食嚥下障害に与える影響の解明.学術研究助成基金助成金 基盤研究(C) 150万円(内、間接経費45万円)、研究代表者

(その他:テレビ、ラジオ、雑誌)
若林秀隆:冬の筋肉アップ術.栄養と料理82(2)p30-32, 20161

若林秀隆:NHKガッテン!「肩」「腰」「ひざ」改善の全身らくらく体操【DVD付き】、p54-55, 20166

2016年4月30日土曜日

サルコペニアのICD-10コーディング決定

サルコペニアがICD-10に含まれることが決まったようです。10月1日からM62.84で「その他の明示された筋障害」の中に含まれます。ガイドラインも日本で作成中ですし、2年後の診療報酬改定に病名として含まれることが期待されます。

http://www.frailty-sarcopenia.com/sarcopenia%20ICD%2010%20press%20release.pdf

2016年4月5日火曜日

第3回神奈川心不全栄養研究会

第3回神奈川心不全栄養研究会が7/8(金)夜に、はまぎんホールヴィアマーレで開催されます。プログラム、申し込み用紙、抄録をアップします。皆様のご参加の程よろしくお願い申し上げます。






2016年2月4日木曜日

講演動画:サルコペニアの摂食嚥下障害とリハ栄養

昨年12月13日のリハ栄養実践講座2015福岡で私が講演した「サルコペニアの摂食嚥下障害とリハ栄養」の動画です。全部で1時間ですが4つに分かれています。興味のある方はよかったら見てくださいね。よろしくお願い申し上げます。

サルコペニアの摂食嚥下障害とリハ栄養動画①


サルコペニアの摂食嚥下障害とリハ栄養動画②




サルコペニアの摂食嚥下障害とリハ栄養動画③



サルコペニアの摂食嚥下障害とリハ栄養動画④

2016年1月11日月曜日

看護師向けのリハ栄養のTNF48プロジェクト

日本リハビリテーション栄養研究会では、管理栄養士向けのNST48プロジェクト、言語聴覚士向けのNMS48プロジェクトに続いて、看護師向けのリハ栄養のTNF48プロジェクトを立ち上げることにしました。

目的は以下の2つです。
①症例中心のディスカッションを通して、看護師によるリハ栄養の視点やアプローチの確立を図る。
②症例に関してはCAREに基づいて作成し、論文または国際学会での発表を目標とする。

参加要件は①看護師、②日本リハ栄養研究会会員、③TNF48グループ内で1例、症例提示できるの3点です。症例検討とアウトプット(論文執筆および国際学会での発表)を重視するグループにしたいと考えています。提示する症例はリハ栄養の視点で取り組んだものでも、取り組んでないものでもOKです。成功症例でも失敗症例でも、過去症例でも現在症例でもOKです。

組織体制は、リーダーが建宮実和さん、永野彩乃さん、古谷房枝さんの3人です。3人の頭文字でTNFです(笑)。顧問は荒木暁子さん、森みさ子さんで、プロデューサーが若林です。また看護師向けのリハ栄養書籍をこのプロジェクトで作る可能性があります。

参加方法ですが、Facebookのメッセージで吉田朱見さん宛にTNF48入会希望、所属先、メールアドレスを送付してください。吉田朱見さんと友達でない場合には友達申請も行ってください。その後にリハ栄養のTNF48のFacebookグループに登録されます。登録まで数日以上かかる場合もありますが、ご了承ください。
https://www.facebook.com/akemi.yoshida.77

日本リハビリテーション栄養研究会会員の看護師の皆様のご参加をお待ちしています。よろしくお願い申し上げます。

2016年1月1日金曜日

2016年の目標

2015年を振り返って、2016年の目標を考えました。3つに絞りました。

①感性を磨く
②英語論文を20本以上執筆(筆頭、共著、レター含め)
③講演を50回未満に減らす

①は定性的でSMARTなゴールでなくて申し訳ありませんが、今の自分には感性を磨く機会を数多く作ることが大事だと感じています。出張先で美術館や博物館に行く、クラシック音楽を聴く、ワインと食を学ぶなど、受身的なことが多いですが、今までと時間の使い方を変えてみます。

②は無謀にも見える目標ですが、2015年で筆頭9本、共著11本と20本の英語論文を執筆していましたので、2015年より低い目標を自分に課すことはできませんでした。また、1本はインパクトファクター5以上の雑誌(JCSM)への掲載を目標とします。すべてリハ栄養でPubMed収載、IFありが条件です。

実際には自分が筆頭で執筆できるリハ栄養の英語論文は4本程度だと考えています。レター論文に関しては自分が筆頭ではなく、リハ栄養のNST48やNMS48メンバーなどに筆頭著者をお願いする予定です。英語でのレター論文執筆が、学習と成長の機会になるという判断です。

今までは英語原著論文を最初から執筆することを推奨していました。でも英語で執筆するのであればレター論文→症例報告→原著論文の順番に書くほうが実現可能性が高いと感じています。今後はリハ栄養のレター論文や症例報告の執筆支援により力を入れたいと考えています。

③は実は難しいです(笑)。現時点ですでに40回程度、講演と学会発表の予定が入ってしまっています。つまり今後の講演依頼は、原則としてお断りさせていただきます。全国学会の一部と国際学会のみ、リハ栄養で日程調整があえばお引き受けします。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。

今までは書籍や国際学会発表も目標にしていましたが、今年はやめました。リハとリハ栄養の書籍は今年中に2冊、出版予定です。ただ次の書籍はリハ栄養ガイドラインにしたいと考えていますので、ガイドラインができない限り出版しないということになります。英語論文を優先します。

国際学会でも必ず1-2回以上は発表しますが、これも英語論文執筆のほうが大事ですので、目標にはしないことにしました。むしろリハ栄養のNST48やNMS48メンバーが国際学会で発表するための支援を主に行いたいと考えています。メンバーの発表が私の成果だと思って頑張ります。