2013年2月22日金曜日

栄養・運動で予防するサルコペニア

葛谷雅文・雨海照祥編、栄養・運動で予防するサルコペニア、医歯薬出版が出版されました。タイトルがリハ栄養的でとてもいいですね。

http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=706140

JSPEN金沢の書籍コーナーで少しだけ立ち読みしました(笑)。日本語ではサルコペニアに関する3冊目の書籍になります。私は今回、サルコペニアの早期発見・治療:病院─急性期病院のところを執筆させていただきました。

Topicとして、サルコペニアと摂食・嚥下障害があるのもとても嬉しいです。サルコペニアの認知度はこの1年でかなり高まったと感じますが、実際に発見して栄養と運動で予防・治療していくのは、これからだと思います。

言葉の使い方としてこの書籍では、フレイルティではなく虚弱、悪液質ではなくカヘキシア、サルコペニア肥満ではなくサルコペニック・オベシティとあります。私は普段、虚弱、悪液質、サルコペニア肥満という言葉を使用していますが、このほうがよいのでしょうかね。

臨床に即した流れで構成されていますので、臨床でどうサルコペニアを評価、対応していけば関心のある方に読んでいただきたいと思います。もちろんサルコペニアの研究に関心のある方にもおすすめです。よろしくお願い申し上げます。

目次
まえがき(葛谷雅文)
Part 1 サルコペニアとは
 サルコペニアの定義(葛谷雅文)
 サルコペニアの成因(雨海照祥・一丸智美)
 サルコペニアと虚弱─臨床上の重要性(葛谷雅文)
Part 2 わが国におけるサルコペニアの診断と実態
 日本人の骨格筋指数(DXA)(真田樹義)
 日本人の骨格筋指数(BIA)(谷本芳美)
 日本人における診断(幸 篤武・安藤富士子・下方浩史)
Part 3 サルコペニアの早期発見・治療
 病院─急性期病院(若林秀隆)
 病院─回復期リハビリテーション病棟(吉村芳弘)
 高齢者施設・療養病床(吉田貞夫)
 在宅(佐竹昭介)
  Topics:がん患者におけるカヘキシアとサルコペニア(土師誠二)
  Topics:サルコペニアと摂食・嚥下障害(國枝顕二郎・藤島一郎)
Part 4 サルコペニック・オベシティとその考え方
 代謝・栄養との関連(荒木 厚)
 診断法・頻度とその臨床的意義(伊賀瀬道也)
Part 5 サルコペニアの栄養療法
 たんぱく質・アミノ酸(雨海照祥・大西泉澄)
 脂肪酸(雨海照祥・林田美香子)
 分岐鎖アミノ酸(BCAA)によるサルコペニアの予防・改善の可能性(加藤友紀・安藤富士子・下方浩史)
 サルコペニアにおけるビタミンDの意義(細井孝之)
  Topics:低栄養症候群とサルコペニア(林田美香子)
  Topics:サルコペニアと抗酸化物質(雨海照祥)
Part 6 その他の介入法
 運動(島田裕之)
 複合介入(金 憲経)
 ホルモン(小川純人・大内尉義)
 グレリン(有村保次・松元信弘・中里雅光)

0 件のコメント:

コメントを投稿