2012年1月2日月曜日
日本リハ栄養研究会の職種別会員数
1か月前のものですが、日本リハ栄養研究会の職種別会員数の図を紹介します。ちなみに2012年1月1日時点では581人でしたので、1か月に100人のペースで会員数が増えている状況です。
職種別で断然多いのは理学療法士です。第1回日本リハ栄養研究会の一般演題の発表者もすべて理学療法士でしたし、現時点でリハ栄養への関心が最も高いのは理学療法士と言って間違いありません。
次に多いのが言語聴覚士です。摂食・嚥下リハに参画すると、低栄養や栄養管理の問題を無視できなくなりますので、栄養に関心が高い言語聴覚士が多いといえます。栄養ケアなくして嚥下リハなしです。
3番目が管理栄養士です。本来、管理栄養士が断然多くなくてはいけない研究会のはずです。しかし、スポーツ栄養には関心が高くてもリハ栄養には関心が低いというのが、管理栄養士の現状だと思います。
次に医師、歯科医師が多いのが特徴です。医師はリハ科医師だけでなく、臨床栄養に関心を持つ各科の医師が参加しています。もう少しリハ科医師の参加が多いと嬉しいのですが…。歯科医師にはリハ栄養の歯科版といえる「臨床歯科栄養」での活躍を期待しています。
6番目が看護師です。看護師はリハのみ、もしくは臨床栄養のみに関心のある方はそれなりにいるのですが、リハと臨床栄養の両方に関心があるという方は少数です。現状では摂食・嚥下障害看護もしくは回復期リハ看護に関わる看護師が多い印象です。
次が作業療法士です。理学療法士、言語聴覚士と比べると、作業療法士のリハ栄養への関心はかなり低いです。理学療法士は呼吸、言語聴覚士は嚥下といった臨床栄養がとても重要な領域をカバーしているのに対して、作業療法士は臨床栄養が重要な領域をカバーしていないためかもしれません。本当は上肢もADLも栄養が重要なのですが…。
8番目が歯科衛生士です。リハ栄養は医科歯科の壁を超えて歯科衛生士が活躍できる場の1つですが、その参加はまだ少ないです。多くの歯科衛生士にNST専門療法士を目指してほしいですね。歯科衛生士だけがNST専門療法士への壁が特別に高いということはありませんので。「臨床歯科栄養」を現場で実践する職種です。
薬剤師の参加もまだ少ないです。臨床栄養に関心のある薬剤師は少なくありませんが、リハに関心のある薬剤師はごく少数です。今後、日本リハ栄養研究会で「リハ薬剤」といった領域を開拓していければ、薬剤師の参加も増えるのではと思います。
約1年前に「PT・OT・ST・歯科衛生士・リハ医が一緒に学習できる場」というブログを書きました。
http://rehabnutrition.blogspot.com/2010/12/ptotst.html
それから1年後、PT・OT・ST・DH・リハ医だけでなく、より多職種でFacebookをベースに一緒に学習・交流できる場・研究会ができました。興味のある方はぜひ下記の研究会HPから入会していただければと思います。よろしくお願いいたします。
日本リハ栄養研究会HP
https://sites.google.com/site/rehabnutrition/
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