医学界新聞の最新号(第2963号 2012年01月30日)に、今日から使える医療統計学講座Lesson9:感度・特異度が掲載されています。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02963_06
感度・特異度、事前確率、事後確率はかなり繰り返し学習したので、基本的なところは理解できているつもりです。挫折はしましたが昔、診断研究のメタ分析を途中までやっていたこともありましたし…。
ただ、診断研究の対象患者がハイリスクの患者に偏ると、感度・特異度にバイアスが生じてしまうこと、解析では臨床現場で検査前に医師が知り得るすべての情報を考慮した事前リスクが、新しい検査を導入することによってどう変わるかを知るために多変量回帰分析を用いて行うことは知りませんでした。
リハ栄養では、嚥下筋のサルコペニアの診断研究や、簡単な身体計測による全身のサルコペニアの診断研究が重要です。これらを実施する際の参考になると思います。
最後にまとめを、上記HPから引用させていただきます。
*検査で陽性であっても,実際に病気である確率は事前リスクに大きく左右されます。
*診断研究では,真の病気の有無を全員に確認することが不可欠です。
*解析の際には,診断に用いられる情報をすべて用いた多変量解析を用います。
*解析における検査結果はカットオフ値を用いず,実際の検査値を使用します。
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