ドナルド・R・キーオ著、山岡洋一訳、ビジネスで失敗する人の10の法則、日本経済新聞出版社を紹介します。
http://www.nikkeibook.com/book_detail/31449/
キーオ氏はコカコーラの元社長です。ビジネスで成功する法則を体系化することはできないが、失敗する法則は体系化できるということで作成された書籍です。これはビジネスだけでなく個人や医療でも当てはまると思います。目次がそのまま法則となっています。失敗経験から学習することは重要ですが、これらの法則を遵守して失敗することは避けたいものです。
珍しい法則はありませんが、これらをすべて避けることは容易ではないと感じます。もっとも重要な「リスクをとるのを止める」ことは、人間でも組織でもある程度以上に成長するとよくあることだと思います。ただ、「リスクをとらないことが最大のリスク」は多くの場合、真実だと考えます。それでもリスクをなかなかとれないのが人間ではありますが…。
最後の法則である「仕事への熱意、人生への熱意を失う」も大切だと感じます。熱意を持てない仕事や人生であれば、熱意を持てるように変えなければ失敗する可能性が高いでしょう。厳しい時代ではありますが、情熱を持つ人間にはチャンスの多い時代でもあると思います。
目次
序文(ウォーレン・バフェット)
法則1(もっとも重要) リスクをとるのを止める
法則2 柔軟性をなくす
法則3 部下を遠ざける
法則4 自分は無謬だと考える
法則5 反則すれすれのところで戦う
法則6 考えるのに時間を使わない
法則7 専門家と外部コンサルタントを全面的に信頼する
法則8 官僚組織を愛する
法則9 一貫性のないメッセージを送る
法則10 将来を恐れる
法則11 仕事への熱意、人生への熱意を失う
謝辞
訳者あとがき
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