週刊医学界新聞の最新号(第2937号 2011年7月18日)に新谷歩先生の「今日から使える 医療統計学講座 【Lesson3】サンプルサイズとパワー計算」が掲載されています。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02937_06
サンプルサイズの計算というと難しい話になりがちですが、わかりやすく解説されていると思います。臨床研究で省略してしまいがちなステップですが、ここを省略すると査読で痛い目にあいます(笑)。
サンプルサイズとは、このくらいあるはずだと考えている差を、1回の研究でできるだけ確実に検出するために、十分な検出力をもった研究を行うために計算される、一群の数という意味です。わかりにくいですね(笑)。やはり医学界新聞のこの記事を読んでください。
リサーチクエスチョンと研究デザインを考えていると、「こんなに素晴らしい研究は今までなかったので必ずやろう」と確信(妄想ですが)します。しかし、サンプルサイズを計算して一群500人とか1000人以上とかになると、目が覚めます。実現可能性がある研究かどうかを判断するうえで、サンプルサイズの計算は必ず早いうちに行うべきステップです。
あとサンプルサイズの概念は知っていても、計算するためのソフトが高いので購入する気にならないという方もいると思います。この原稿では無料でダウンロードできるPS(Power and Sample Size Calculation)というソフトが紹介されています。下記のHPからダウンロードできますが、これはなかなかの優れモノです。ぜひご活用ください。
http://biostat.mc.vanderbilt.edu/twiki/bin/view/Main/PowerSampleSize
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