来年2月4日(土)の食介護研究会で「食介護とサルコペニア」の講演をさせていただくことになりました。来年の研究会の案内はまだ出ていませんが、下記が研究会HPです。
http://www.shokukaigo.jp/
食介護という言葉は聞いたことはありますが、掘り下げたことはないので簡単に調べてみました。
上記HPからの引用ですが、食介護とは「高齢者が人として尊重され、幸せに生きていくために、食をとおしてよりよい栄養状態・QOLを維持・向上できるように支援していくこと」だそうです。
そして、単なる食事介助ではなく、高齢者が個々に保有する食文化・食習慣などをも包含した“食環境”を包括的に理解・把握したうえで「口からおいしく食べられる食によって高齢者を全人的に介護・支援しようとするもの」定義されています。
この定義を見る限り、リハ栄養の定義と大きな違いはないかなと感じます。そうしたら、広義のサルコペニアでその原因が栄養(飢餓)の場合、食事や栄養によってサルコペニアを改善できることがある、嚥下筋、呼吸筋、四肢体幹筋のサルコペニアを改善することで、嚥下・呼吸機能やADL、QOLを改善できることがあるという内容でよいのかなという気がしています。
介護の定義はいろいろあるようですが、介護福祉士の業務は社会福祉士及び介護福祉士法では、「専門的知識及び技術をもって、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき入浴、排せつ、食事その他の介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うこと」とされています。
摂食・嚥下機能も含めて、食事・栄養摂取がすべて自立していて支障がない方は、介護の対象には含まれないと思われますが、食介護の対象にも含まれないと考えてよいのでしょうかね。このあたりがうまく理解できていません。
狭義のサルコペニア(加齢による筋肉量低下)単独の高齢者であれば、食事・栄養摂取は自立していることがほとんどです。そのため、「食介護とサルコペニア」で考える場合には広義のサルコペニアのほうがよい気がします。また、サルコペニアによる嚥下障害が食介護では重要と思われます。そんな話をすることになりそうです。
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