雑誌「静脈経腸栄養」の次号(Vol6, No6, 2011)に「リハビリテーションの栄養管理」の特集が掲載されます。編集担当は大村健二先生です。このような特集を企画してくださった大村先生に深謝いたします。2か月後に出版される予定ですので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
内容は以下の通りです(敬称略)。
①リハビリテーションと栄養管理(総論):若林秀隆
②リハビリテーションの栄養管理における薬剤師の役割:林宏行
③リハビリテーションの栄養管理における看護師の役割:小山珠美
④リハビリテーションの栄養管理の効果判定:開登志晃
⑤術後早期のリハビリテーションの栄養管理:佐藤弘
⑥脳卒中後の嚥下リハビリテーションの栄養管理:三原千惠
⑦摂食・嚥下リハビリテーションにおける歯科医師、歯科衛生士の役割:藤本篤士
山中温泉医療センターリハ室の開さん以外は私の知り合いで、とても心強い執筆陣です。
ただ、1点気になる点があります。これは今回の「リハビリテーションの栄養管理」の特集だけに限らず、昨日紹介した訪問看護と介護の「高齢者栄養−在宅・地域栄養サポートへの第一歩」でも当てはまることです。
http://rehabnutrition.blogspot.com/2011/10/blog-post.html
どちらも執筆陣が多職種であるにもかかわらず、管理栄養士がいません。よく考えてみれば、リハ栄養ハンドブックでも執筆を依頼した管理栄養士は、江頭文江さんと熊谷直子さんしかいませんでした。地域栄養もリハ栄養も管理栄養士が主役となるべき領域だと思うのですが…。
臨床をしていない大学教員の管理栄養士は別として、臨床で仕事している管理栄養士の中で、執筆という形でアウトプットできる人が少数なのだと改めて感じました。大学と臨床で乖離があるのかもしれません。臨床現場の管理栄養士が栄養を学習することは当然ですが、同時にFDのスキルの学習も重要です。
個人的にはスポーツ栄養だけでなくリハ栄養に関心をもつ管理栄養士を増やす働きかけが重要だと再認識しました。地域やリハに管理栄養士がもっと進出していかないと、管理栄養士がいないためにその他の多職種で地域栄養もリハ栄養も行うことになる恐れがあります。
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