1か月前ほどの記事ですが、非小細胞肺がんに伴う食欲不振/悪液質患者を対象としたanamorelinのグローバル第III相臨床プログラムが開始された、というプレスリリースの記事がありました。
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n11_0824.pdf
上記HPから「Anamorelin及びグレリンについて」という部分を引用します。以下、引用です。
Anamorelinは経口投与可能なグレリン受容体作動薬です。本剤はこれまでに約500名の被験者への投与経験があり、361名のがん患者を対象とした4つの第II相試験が終了しています。第II相試験の最終結果は近く公表の予定です。
グレリンは主に胃で産生されるホルモンです。グレリンは「空腹」に関わるホルモンとして最初に特定され、その投与により、急速に食欲が刺激され、食物摂取量や体重の増加、また他にも除脂肪体重の増加や胃内容物排出の促進など生理作用の増強が引き起こされる可能性があります。
以上、引用です。グレリンに関してはこのブログでも何度か紹介してきましたが、悪液質や食欲低下に関してかなり期待できると思います。臨床で使用できるグレリン受容体作動薬が現時点でないため、代わりに六君子湯を使うのが現状です。
リハ栄養やサルコペニアで一番苦慮するのは、侵襲と悪液質のときのリハ栄養管理です。薬物治療も含めた包括的治療というのが現状ですが、Anamorelinが有効で臨床で使用できるようになれば、リハ栄養の包括的治療の幅が広がると期待しています。
2011年9月18日日曜日
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