2011年9月20日火曜日

ビタミンDと身体機能評価

医学書院が発行している臨床検査の最新号(2011年10月号)で、今月の主題としてカルシウム・リン・ビタミンDの再評価がとりあげられています。

http://www.igaku-shoin.co.jp/journalDetail.do?journal=34230

その中で、ビタミンDと身体機能評価という原稿を執筆しました。臨床検査が手元にある方は、ぜひ読んでいただければと思います。私の結論だけ以下に引用します。以下、引用です。

 ビタミンDと身体機能に何らかの関連があることは確かである。しかし、高齢者にルーチンでビタミンDを投与すれば身体機能が改善するというわけではない。 
 ビタミンD投与の適応のまとめを表4に示す。ビタミンD欠乏症ではない場合、ビタミンD投与投与の適応は限定される。アンチエイジング領域でもビタミンDへの関心が高まっているが、ビタミンD投与の適応は25(OH)Dの血清濃度が1020ng/ml以下かつ何らかのビタミンD欠乏症状を認める場合のみと考える。


■巻頭言
カルシウム・リン・ビタミンDの温故知新
北島 勲
■総論
カルシウム・リン代謝調節機構の新展開
竹内 靖博
ビタミンD代謝の基礎と臨床
岡野 登志夫
ビタミンD測定の進歩
渭原 博
カルシウム感知受容体における病態
難波 範行・他
■各論
〈病態生理と検査〉
 高カルシウム血症・低カルシウム血症
山内 美香・他
 副甲状腺機能障害
田中 弘之
 低リン血症
道上 敏美
 ビタミンD代謝異常
田井 宣之・他
■話題
FGF23によるリン・ビタミンD代謝調節機構
福本 誠二
α-Klothoによるカルシウム・リンの恒常性維持機構
鍋島 陽一
ビタミンDと癌
溝上 哲也
ビタミンDと身体機能評価
若林 秀隆

0 件のコメント:

コメントを投稿