2012年2月20日月曜日

図解で身につく!ドラッカーの理論

久恒啓一著、図解で身につく!ドラッカーの理論、中経文庫を紹介します。

http://www.chukei.co.jp/bunko/detail.php?id=9784806137702

私は講演でいつもドラッカーの「プロフェッショナルの条件」をお勧めしています。しかし、「難しすぎる」「途中で辞めてしまった」などの声を少なからず聞きます。確かにドラッカーは簡単ではありませんし、繰り返し読まないと理解が深まりません。個人的には第3章から読むほうがよいと思っています。

ただ、「プロフェッショナルの条件」を繰り返し読むのが難しい方には、この書籍をおすすめします。図解してあることで、かなりわかりやすくなっています。また、図解する、考えることの学習本としてもわかりやすいと思います。私ももう少し考えて図解しないと…と反省しています。

内容的には、ドラッカーの個人、組織、社会の順番に解説しています。この順番も書籍をわかりやすくしていると感じます。ただ、この書籍だけでドラッカーは十分ということは全くありません。もしドラ同様、この書籍をきっかけとして、次は「プロフェッショナルの条件」などに再挑戦してほしいと思います。

ドラッカーブームは冷めてきましたが、ドラッカーはブームで終わらせてはいけない存在です。ドラッカーを繰り返し読んでいても失敗の多い人生を私は送っています。しかし、ドラッカーを読んでいなかったら、失敗も成功もないという最大の失敗の人生を送っていたと思います。ドラッカーは難しいという方限定で、この書籍をおすすめします。

目次
プロローグ ドラッカー理論の前に図解の基本を理解する  
・「図読」でドラッカーを読み解く
第1章 「プロフェッショナル」をめざす  
・仕事ができる人は時間管理が上手、リーダーシップにカリスマ性は必要ない
第2章 組織と個人の関係を押さえる  ・フラットな組織が会社を活性化する、組織が個人の強みを引き出す
第3章 マネジメントの本質を知る  
・マネジメントは人と組織を成長させる哲学、集団マネジメント体制を整備する
第4章 企業社会の論理と倫理に注目する  
・企業の最終目的は「金儲け」ではない、成功する「人事」の原則
第5章 ネクスト・ソサエティを展望する  
・個人と社会は補い合う関係、イノベーションは「仕事」である

0 件のコメント:

コメントを投稿