今週から10月まで合計18回、水曜日の午前中に新6年生のリハ実習を担当することになりました。すべての医学部新6年生がリハ科を1週間ローテーションするのですが、その中で1コマ、リハ栄養のレクチャーも含めて行う予定です。
今まで一応、大学教員でありながらほとんど卒前教育に関与することはありませんでした。今回はじめて本格的に医学生の卒前教育に関与することになります。時間的にはかなり大変ですが…。
昨日はじめて担当しましたが、やはり栄養に関する授業はほとんどない(もしくは若干の授業はあったとしても医学生の記憶にはない)ことがわかりました。もちろん、優秀な学生ですので、栄養に関する基本的な知識は持っていました。
しかし、臨床栄養に関する知識はほとんど持っていませんでした。学ぶ機会がなかったので当然のことではありますが。病院内栄養不良、病院内での餓死、医師の臨床栄養に関する知識の乏しさ、NSTや臨床栄養管理の重要性を伝えるよい機会だと感じました。
また、機能訓練室では低栄養や過栄養の患者に機能訓練を行うことも少なくありませんので、その様子を見て診察してもらい、「栄養ケアなくしてリハなし」を実感してもらうのもよい機会だと思いました。
臨床栄養やリハ栄養を学ぶ機会は他にはないと思いますので、せめて「病院内で餓死させるような栄養管理をしてはいけない」、「栄養はリハのバイタルサインである」ことだけでも記憶に残るような実習にしたいと考えています。
若林先生 この授業を卒前教育でやるのは特に重要だと思います。学生が最終的にどの科に進むにしても、臨床栄養の知識はとても大事だと思います。僕の専門の骨格筋を含め、生体の様々な臓器は栄養状態にものすごく影響を受けますし、そのことが念頭にないと治療やリハビリを考える上でとてもマイナスになると感じます。医学部の学生は確かに理解力が高いので、そういった意味でもそんな講義受けたなあという体験は大事なのではないでしょうか。。。
返信削除佐久間先生、どうもありがとうございます。率前もしくは卒後教育のうちに臨床栄養に接することができれば、それなりに理解して学習してくれるのではないかと期待しています。臨床栄養の知識なしに臨床現場に出ると、そこで困ることになりますし。
返信削除サルコペニアの話も少しはしてもよいかなと思っています。どうもありがとうございました。