2012年3月15日木曜日

World Stroke Academyの嚥下障害資料




World Stroke Academyの嚥下障害資料を紹介させていただきます。下記のHPで52ページのPost Stroke Dysphagiaに関する資料を見ることができます。2010年の文献が引用されていますので、比較的新しい資料だと思います。

http://world-stroke-academy.org/pdf/WSA_Dyspagia_learning_module.pdf

World Stroke AcademyはWorld Stroke Organisation (WSO)のプロジェクトで、脳卒中に関する自己学習をすることもできます。嚥下障害以外にも有益な資料があります
(For Professionalsの中に)。
http://world-stroke-academy.org/

脳卒中後の嚥下障害の資料ですが、Presbyphagia(老嚥)に関する記載もいくつかあります。ブログに掲載した図は、それぞれ7ページ、40ページに掲載されています。

最初の図はPresbyphagia(老嚥)に影響する要因が挙げられています。この中にはmuscle atrophy、つまりサルコペニアももちろんあります。また、原発性、二次性のPresbyphagia(老嚥)も記載されています。

2番目の図はPresbyphagia(老嚥)の問題、原因、管理(対応)に関して、コンパクトにまとまっています。ただ、管理は代償手段がほとんどで、舌や嚥下筋のレジスタンストレーニングについてはほとんど触れられていません。

ただ、脳卒中による嚥下障害の中でも、Presbyphagia(老嚥)に関する記載がきちんとあることは素晴らしいと思います。低栄養に関する記載もしっかりあります。日本でもPresbyphagia(老嚥)、サルコペニアの嚥下障害が早く普及してほしいですね。

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