2018年6月30日土曜日

2018年上半期の振り返り

2018年上半期の振り返りをします。

学会発表・講演筆頭演者 2013年上半期16回  → 2014年上半期5回 → 2015年上半期9回(国際学会1回) → 2016年上半期10回  → 2017年上半期12回 → 2018年上半期11回(国際学会2回)

講演(大学講義なども含め) 2013年上半期33回 → 2014年上半期33回 → 2015年上半期16回 → 2016年上半期20回  → 2017年上半期16回  → 2018年上半期12回

書籍(編著) 2013年上半期 0冊 → 2014年上半期1冊 → 2015年上半期2冊 → 2016年上半期2冊  → 2017年上半期1冊  → 2018年上半期1冊

総説・書籍など依頼原稿 2013年上半期17本 → 2014年上半期21本 → 2015年上半期18本 → 2016年上半期13本  → 2017年上半期16本(1本は英語書籍のチャプター、1本は英語Editorial) → 2018年上半期21本(1本は英語Editorial、1本はサルコペニア診療ガイドラインの英語論文共著) 

論文 2013年上半期0本 → 2014年上半期2本(英語、日本語1本ずつ) → 2015年上半期9本(すべて英語で筆頭原著2本、筆頭レター4本、共著レター3本) → 2016年上半期17本(筆頭論文はありませんが、英語原著4本、日本語原著1本、英語症例報告1本、英語レター11本)  → 2017年上半期9本 (英語原著筆頭3本、共著4本、日本語原著共著1本、英語症例報告共著1本) → 2018年上半期8本 (英語原著共著5本、英語症例報告共著2本、英語レター共著1本)

学会発表・講演筆頭演者と講演は、あわせて上半期で23回と、年間目標の60回以下の半分以下にできました。ただ下半期は7月に13回など回数が多く、年間目標の60回を超えることが確定しています。ですので国内での講演であれば基本的にはお断りのスタンスを今後も続けます。申し訳ありません。

国際学会での学会発表・講演は、上半期で2回でした。海外で5回以上、学会発表・講演することを年間目標としていますが、10月に大連で開催されるアジアフレイルサルコペニア学会で2つ、12月にマーストリヒトで開催されるCachexia Conferenceで1つ発表予定ですので、目標をクリアできそうです。

書籍は、リハ栄養からアプローチするサルコペニアバイブルを、葛谷先生と一緒に出版しました。ただ現在、3冊の書籍の企画、編集に関わっています。何らかの点で新規性のある書籍出版であれば頑張ろうと思いますが、内容によっては書籍依頼があっても辞退しようと思います。申し訳ありません。

総説・書籍など依頼原稿は、多すぎですね。依頼があること自体はとてもありがたいことですが、他の若手の方との共著という形をより増やしたいと思います。執筆は重要な学習機会になりますので、私がたくさん学習するのも必要ですが、他の方の学習機会を増やすことを優先したいと思います。

英語論文はいろいろ合わせれば、上半期で10本でした。年間目標が15本以上ですので、これは目標達成しないといけない状況です。自分が執筆、投稿中の論文に関しては、リジェクト続きでしたので、これらも下半期で何とかしたいです。なお、IF9以上の雑誌に1本以上執筆は、リジェクト続きで未達成です。

一番の目標である感性を磨くことに関しては、日本酒の勉強を始めました(笑)。現在、学会で滞在中のジェノバでも、連日ジェノベーゼを食べてワインを飲んで、感性を磨いています(笑)。イタリアは感性磨きにとてもよい国だとわかりましたので、機会を作ってまた行きたいと思っています。

今年は「リハ薬剤」というコンセプトを作り前面に出しています。総説原稿に含まれていますが、日本リハビリテーション栄養学会誌に掲載されたものは査読付き原稿です。月刊薬事6月号での特集、JGFMでのEditorial執筆などを行いました。下半期もいくつかリハ薬剤関連のアウトプットがある予定です。

看護師によるリハ栄養にも重きを置いています。現在、週刊医学界新聞の看護版でリハ栄養のリレー連載を行っています。多くの看護師と医師にリハ栄養や医原性サルコペニアについて知ってもらうことで、主に急性期病院での医原性サルコペニアを少なくできることを期待しています。

以下、上半期の業績です。


(原著論文)
Sakai K, Kinoshita S, Tsuboi M, Fukui R, Momosaki R, Wakabayashi H. Effects of nutrition therapy in older stroke patients undergoing rehabilitation: a systematic review and meta-analysis. J Nutr Health Aging. in press, 20186
Kokura Y, Wakabayashi H, Nishioka S, Maeda K. Nutritional intake is associated with activities of daily living and complications in older inpatients with stroke. Geriatr Gerontol Int. in press, 20185
Takasaki M, Momosaki R, Wakabayashi H, Nishioka S. Construction and quality evaluation of the Japanese Rehabilitation Nutrition Database. J Nutr Sci Vitaminol. in press, 20185
Nishioka S, Wakabayashi H, Momosaki R. Nutritional status changes and activities of daily living after hip fracture in convalescent rehabilitation wards: a retrospective observational cohort study from the Japan Rehabilitation Nutrition Database. J Acad Nutr Diet. doi: 10.1016/j.jand.2018.02.012. 20185
Takahashi M, Maeda K, Wakabayashi H. Prevalence of sarcopenia and association with oral healthrelated quality of life and oral health status in older dental clinic outpatients. Geriatr Gerontol Int doi: 10.1111/ggi.13279. 20183
(症例報告)
Nobematsu A, Wakabayashi H, Hanada T, Watanabe N, Tachibana K. Post-acute Rehabilitation for Ataxia Associated with Acute Lithium Toxicity: A Case Report. Progress in Rehabilitation Medicine. doi:10.2490/prm.20180010, 20185
Uno C, Wakabayashi H, Maeda K, Nishioka S. Rehabilitation nutrition support for a hemodialysis patient with protein-energy wasting and sarcopenic dysphagia: a case report. Renal Replacement Therapy. 4:18, 20184
(レター)
Momosaki R, Wakabayashi H, Maeda K. Causal inference from an observational study in geriatric rehabilitation pharmacotherapy. Geriatr Gerontol Int in press, 20185
(総説)
Arai H, Wakabayashi H, Yoshimura Y, Yamada M, Kim H, Harada A. Chapter 4 Treatment of sarcopenia. Geriatr Gerontol Int. 18(Suppl 1):28-44, 20185.
Wakabayashi H. Rehabilitation pharmacotherapy: a combination of rehabilitation and pharmacotherapy. J Gen Fam Med. 19:43-44, 20183
若林秀隆:リハビリテーションにおける栄養管理の適応.メディカルリハビリテーション 224p10-15, 20186
若林秀隆:サルコペニアと栄養評価.臨床リハ臨時増刊27(7)p677-680, 20186
若林秀隆:私の3冊.総合リハビリテーション 46(6)p577, 20186
若林秀隆:サルコペニアと摂食嚥下障害.診断と治療 106(6)p713-718, 20186
若林秀隆:リハ薬剤の考え方.月刊薬事 60(8)p1444-1448, 20186
若林秀隆:社会的フレイルとは.モダンフィジシャン 38(5)p450-453, 20185
若林秀隆:リハビリテーション薬剤.食と医療 5p45-48, 20185
若林秀隆:リハビリテーション薬剤のコンセプトと展望.リハビリテーション栄養2(1)p106-112, 20184
若林秀隆:サルコペニアの摂食嚥下障害の定義と診断.リハビリテーション栄養2(1)p6-11, 20184
若林秀隆:多職種でリハビリテーション栄養の研究と実践を.老健 29(1)p32-35, 20184
若林秀隆:リハビリテーション栄養.内科 121p710-715, 20184
若林秀隆:高齢者のフレイルの心身機能の特徴とそのアプローチ.地域リハ 13p168-173, 20183
若林秀隆:サルコペニアの治療:栄養.臨床栄養 132p56-62, 20181

(著書)
【単著・編著】
若林秀隆、葛谷雅文:リハ栄養からアプローチするサルコペニアバイブル,日本医事新報社,20181
【分担執筆】
若林秀隆:脱水/栄養不良―成人・高齢者の場合.岡田唯男専門編集:スーパー総合医:予防医療のすべて,pp234-23620186
若林秀隆:廃用症候群・サルコペニア予防.岡田唯男専門編集:スーパー総合医:予防医療のすべて,pp158-16020186
若林秀隆:サルコペニアの摂食嚥下障害について教えてください.関根理恵、小川純人編集:サルコペニア30のポイント,pp53-5720186
若林秀隆:リハビリテーション.川島篤志監修:病院で輝く総合診療医5pp106-11120186
若林秀隆:サルコペニアの早期発見・治療:病院―急性期病院.雨海照祥、葛谷雅文監修:栄養・運動で予防するサルコペニア新版,pp48-5320186
若林秀隆:リハビリテーション栄養とは.太田秀樹、和田忠志監修:在宅医療マネジメントQApp251-25320185

(学会発表・講演)
Wakabayashi H. Shimizu T. The prevalence of nutritional risk and its association with rehabilitation outcome in older maintenance hemodialysis inpatients who require rehabilitation. 19th Congress of the International Society of Renal Nutrition and Metabolism, Genoa20186
Wakabayashi H. Rehabilitation nutrition for sarcopenia and sarcopenic dysphagia, 2018 International Conference on Functional Food for improving Sarcopenia, Cachexia and Frailty, Taipei20183
若林秀隆:食支援の標準化と活用に役立つサルコペニアの摂食嚥下障害とKTバランスチャートの視点.第6回日本在宅栄養学会学術集会,名古屋,20186
若林秀隆:サルコペニア・フレイルに対する運動療法とリハビリテーション栄養.第61回日本腎臓学会学術総会,新潟,20186
若林秀隆:サルコペニア・フレイルと老嚥・摂食嚥下障害.第18回日本抗加齢医学会総会,大阪,20185
若林秀隆:リハ栄養とリハ薬剤による医原性を含めたフレイル・サルコペニアの予防と治療.第2回日本老年薬学会学術大会,東京,20185
若林秀隆:医原性サルコペニアの予防と治療:リハビリテーション栄養.日本在宅医学会第20回記念大会,東京,20184
若林秀隆:サルコペニアの摂食嚥下障害に関する最近のトピックス.第5回日本サルコペニア・悪液質・消耗性疾患研究会,名古屋,20184
若林秀隆:サルコペニア・フレイルに対する運動療法とリハビリテーション栄養.第8回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会,仙台,20183
若林秀隆:リハビリテーション栄養2.0―リハ栄養の新たな定義とリハ栄養ケアプロセス.第5回日本慢性期リハビリテーション学会,横浜,20182
若林秀隆、髙橋理美子:サルコペニアの摂食嚥下障害の有病割合および栄養指標、ADLとの関連.第33回日本静脈経腸栄養学会学術集会,横浜,20182

(研究助成金)
若林秀隆:栄養状態がサルコペニアの摂食嚥下障害に与える影響の解明.学術研究助成基金助成金 基盤研究(C) 130万円(内、間接経費30万円)、研究代表者

(その他:テレビ、ラジオ、雑誌、新聞)
若林秀隆:「とりあえず、絶飲食」を見直そう!~とりあえず安静、とりあえず点滴、とりあえず食止め、とりあえず胃ろう~.PDN通信63, 20184
若林秀隆:今日から始めるリハ栄養.週刊医学界新聞第3262, 2018226
若林秀隆、森みさ子、荒木暁子:医原性サルコペニア根絶のため,看護師一丸で取り組みたいリハビリテーション栄養.週刊医学界新聞第3257, 2018122
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すー嚥下障害や歩行障害の原因は薬の多剤併用にある.日刊ゲンダイ, 201849日号
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すー経口摂取が困難な場合「人工栄養」はやるべきか.日刊ゲンダイ, 201842日号
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すーリハビリによる低栄養を避けるポイント.日刊ゲンダイ, 2018326日号
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すータンパク質制限を考えながら筋肉量アップ.日刊ゲンダイ, 2018319日号
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すー椅子からのスクワットはフレイル対策に最適な運動.日刊ゲンダイ, 2018312日号
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すー嚥下障害があればサルコペニアのチェックが必要.日刊ゲンダイ, 201835日号
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すー認知症で低栄養に 患者が食べられない理由はさまざまある.日刊ゲンダイ, 2018226日号
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すー「低栄養だからエネルギーを多く入れればいい」は間違い.日刊ゲンダイ, 2018219日号
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すー筋肉量のピークは20貯金が老後の生活にも影響する.日刊ゲンダイ, 201825日号
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すー医師でも理解度はマチマチ リハ栄養チェックのポイントは.日刊ゲンダイ, 2018129日号
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すーリハビリ栄養の現場ではBMIのチェックが欠かせない.日刊ゲンダイ, 2018122日号
若林秀隆:年をとったら「太る」を目指すーたとえ肥満であっても糖質は1400キロカロリーは必要.日刊ゲンダイ, 2018115日号