2012年1月13日金曜日

サルコペニアの日本語訳:筋減弱症

サルコペニアということばの知名度は徐々に増しています。しかし、リハ医や管理栄養士でもサルコペニアを知らない方のほうがまだ多いのが現状ですし、医療人以外にはあまり知られていません。

サルコペニアという言葉を多くの方に知っていただく方法もありますが、適切な日本語訳を1つ決めるほうが、医療人以外にはその概念が伝わりやすいのではないかと感じます。「サルコペニア研究会」のような場があれば、そこでコンセンサスを作って日本語訳を1つ決めることができるのだと思いますが、現時点では日本に「サルコペニア研究会」はないと思います。

そこで、サルコペニアの概念を多くの方に知っていただくために適切な日本語訳をいくつか考えてみました。

①骨格筋減少症
②骨格筋減弱症
③骨格筋減衰症
④筋肉減少症
⑤筋肉減弱症
⑥筋肉減衰症
⑦筋減少症
⑧筋減弱症
⑨筋減衰症
⑩筋減症

①~⑥では長すぎるという印象です。骨粗鬆症と同じ程度の長さにしたいと思うと、⑦~⑩のいずれかがよいのではと思います。でも⑩はやりすぎの印象です。筋肉量の減少と筋力の低下の両方を考えると、弱という漢字が筋力低下のイメージがありますので、⑧筋減弱症が適訳かと考えますがいかがでしょうか。私は当面、筋減弱症でいきたいと思います。

一方、サルコペニアの通称を「サルコ」にする方法もあります。ただ、「サルコ」と略した場合、世間的には「サルコイドーシス」と「サルコジ大統領」のほうが普及しています。スケートの「サルコウジャンプ」もあります。でも、「サルコペ」と略すのはセンスが悪いと感じるので、やはり「サルコ」でしょうか。

数年後にはおそらく「サルコペニア研究会」的な何らかの集まりができていると思います。私は作りませんが(笑)。いずれにしてもサルコペニアの概念を多くの方に知ってもらうことは重要だと考えます。私は当面、筋減弱症でいきますが、もっとよい日本語訳がありましたら教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

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