2015年6月29日月曜日

2015年前半の振り返り

2015年も間もなく前半が終わりますので、前半を振り返ってみたいと思います。

学会発表・講演筆頭演者 2013年上半期16回  → 2014年上半期5回 → 2015年上半期9回(国際学会1回)

講演(大学講義なども含め) 2013年上半期33回 → 2014年上半期33回 → 2015年上半期16回

書籍(編著) 2013年上半期 0冊 → 2014年上半期1冊(悪液質とサルコペニア)→ 2015年上半期2冊

総説・書籍など依頼原稿 2013年上半期17本 → 2014年上半期21本 → 2015年上半期18本

原著論文 2013年上半期0本 → 2014年上半期2本(英語、日本語1本ずつ) → 2015年上半期9本(すべて英語で筆頭原著2本、筆頭レター4本、共著レター3本)

日本リハビリテーション栄養研究会会員数 

2013年6月30日2551人 → 2014年6月27日3542人 → 2015年6月29日4490人

ブログ執筆本数 2013年上半期95本 → 2014年上半期31本  → 2015年上半期12本

Twitterつぶやき回数  2013年上半期867回 → 2014年上半期713回  → 2015年上半期572回

学会発表・講演の合計が半年で25回まで減少しました。2年前の半分ですね。昨年後半からの講演ポリシーで、学会での講演・シンポジウムなど以外、原則として講演依頼はお断りさせていただくことにした効果です。ただ後半はすでに35回入っていますので、かなり苦しい下半期になりそうです。

2015年の目標として学会発表・講演の合計を50回以内としたのですが、達成できませんでした。そのため、これからは今まで以上に厳しい講演ポリシーにします。学会での講演・シンポジウムも一部お断りして、その他の講演依頼は原則として全て辞退させていただきます。ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

ただ北京の中国栄養学会で講演したこと、PT学会、OT学会、ST学会すべてでシンポジストか講演をさせていただいたことは、自分にとって貴重な学習と財産になりました。すべて本当は近いのに、今まで遠くに感じていました。PT学会、OT学会、ST学会で質に大差があることも初めて知りました。

書籍はPT・OT・STのリハ栄養第2版を含めての2冊ですので、こんなものかなと思います。現在、3冊の書籍企画が動いていますので、これ以上の書籍企画は不要です。今の自分には、これ以上の書籍出版は不要ですし、書籍以外のことにエネルギーを注ぐべきだと考えています。

総説・書籍などの依頼原稿執筆数は、例年通りです。とはいえこれも多すぎですね。講演に比べるとお断りしにくいのが現状ですが、それでも自分でなくても執筆できそうな項目に関しては、他の方に無茶ぶりかお断りすることで対応したいと思います。

筆頭著者の英語論文4本、非筆頭著者の英語論文2本というのを、今年の目標に掲げました。ハードルが高い目標だと今でも考えていますが、筆頭著者の英語論文6本、非筆頭著者の英語論文3本と、前半だけで目標をクリアしてしまいました。ようやく英語論文を執筆できるようになった気がします。

日本リハビリテーション栄養研究会の会員数は若干増加ペースが低下していますが、それでも1年で約1000人増加というペースを維持しています。2年半後を意識した日本リハ栄養研究会の組織改革を現在構想、準備中です。より多くの成果を出せる研究会にしたいと考えています。

ブログは激減、Twitterは微減といったところです。リハ栄養の情報発信は、FacebookとTwitterを今後もメインに行いたいと思います。ブログより私のTwilogをみていただければと思います。
http://twilog.org/HideWakabayashi

2015年後半に向けてですが、2016年度からの生き方を決めることが最優先の課題です。アカデミックな世界では、英語論文でしか業績評価されないことを改めて実感しています。リハ栄養を世界に発信することが一番の目的ですが、英語論文の執筆は同じペースで進めなければと考えています。

次に日本リハビリテーション栄養研究会の改革を行いたいと考えています。会員数4500人であることを考えると、今の成果は不十分だと感じています。会員の力を結集すれば、質・量ともにより多くの成果を出せるはずですので、より成果を出せて魅力的な研究会になるよう頑張ります。

以下、2015年前半の業績です。

(原著論文)
Maeda K, Wakabayashi H, et al. Combined intervention of protein supplementation and resistance training in medical patients. Clin Nutr, doi: 10.1016/j.clnu.2015.05.008
Wakabayashi H. A comment on "Improving rehabilitation following critical illness through outpatient physiotherapy classes and essential amino acid supplement: a randomised, controlled trial". J Crit Care, doi: 10.1016/j.jcrc.2015.05.014.
Wakabayashi H, Matsushima M, Uwano R, Watanabe N, Oritsu H, Shimizu Y. Skeletal muscle mass is associated with severe dysphagia in cancer patients. J Cachexia Sarcopenia Muscle, in press
Wakabayashi H, Watanabe N, Anraku M, Oritsu H, Shimizu Y. Preoperative psoas muscle mass and postoperative gait speed following total hip arthroplasty for osteoarthritis. J Cachexia Sarcopenia Muscle, in press
Wakabayashi H, Matsushima M. Neck circumference is not associated with dysphagia but with undernutrition in elderly individuals requiring long-term care. J Nutr Health Aging, in press
Shamoto H, Wakabayashi H, et al. Changes in body composition in heart failure patients after a resistance exercise program and branched chain amino acid supplementation - Letter to the Editor. Clin Nutr 34(4):779-80, 20156
Wakabayashi H. Comment on "Decreased Tongue Pressure is Associated with Sarcopenia and Sarcopenic Dysphagia in the Elderly". Dysphagia 30(3): 373-374, 20156
Koyama T, Wakabayashi H, et al. Early commencement of oral intake and physical function are associated with early hospital discharge with oral intake in hospitalized elderly individuals with pneumonia. J Am Geriatr Soc, in press
Wakabayashi H, Matsushima M: Dysphagia assessed by the 10-item Eating Assessment Tool is associated with nutritional status and activities of daily living in elderly individuals requiring long-term care. J Nutr Health Aging 2015 doi:  10.1007/s12603-015-0481-4
Wakabayashi H. Commentary on Lee et al "Need-based nutritional intervention is effective in improving handgrip strength and Barthel Index scores of older people living in a nursing home: A randomized controlled trial". Int J Nurs Stud 52(7): 1281-1283, 20156
Wakabayashi H: Comment on “Early nutritional support and physiotherapy improved long-term self-sufficiency in acutely ill older patients”. Nutrition 31(3)p546, 20152
Wakabayashi H, Sashika H, Matsushima M. Head lifting strength is associated with dysphagia and malnutrition in frail older adults. Geriatr Gerontol Int 15(4):410-6, 20154

(総説)
若林秀隆:嚥下障害とフレイルはこう関連する.モダンフィジシャン 35(7)p880-884, 20156
若林秀隆:食を支えるリハビリテーション.日本慢性期医療協会誌23(2)p18-21, 20156
若林秀隆:悪液質の早期発見と包括的対応.Medical Practice32(5)p870, 20154
若林秀隆:サルコペニア、フレイル、老嚥.内科 115(5)p833-841, 20154
若林秀隆:ちょっと待った! その患者さん、リハ必要ですよ-がん周術期.レジデントノート17(3)p618-623, 20154
若林秀隆:地域包括ケア病棟からのスムーズな退院に役立つ早期リハビリテーション栄養.Medical Alliance1(1)p36-43, 20154
若林秀隆、他:地域包括ケア時代における多職種連携と医師の役割.Medical Alliance1(1)p6-19, 20154
若林秀隆:ちょっと待った! その患者さん、リハ必要ですよ-認知症.レジデントノート17(1)p141-146, 20153
若林秀隆:高齢CKD患者のリハビリテーション栄養の必要性.Nephrology Frontier14(1)p40-44, 20153
若林秀隆:リハビリテーション栄養のNST48:オーバービュー‐連載開始にあたって.臨床栄養126(3) p338-342, 20153
若林秀隆:ちょっと待った! その患者さん、リハ必要ですよ-慢性閉塞性肺疾患(COPD).レジデントノート16(18)p3475-3480, 20152
若林秀隆:高齢者におけるリハビリテーションの阻害因子とそれに対する一般的対応‐栄養障害.Geriatic Medicine 53(1)p81-84, 20151
若林秀隆:ちょっと待った! その患者さん、リハ必要ですよ-慢性心不全.レジデントノート16(16)p3054-3059, 20151
若林秀隆:サルコペニアとリハビリテーション栄養.最新医学70(1)p82-87, 20151

(著書)
【単著・編著】
若林秀隆:PTOTSTのためのリハビリテーション栄養 第2版~栄養ケアがリハを変える.医歯薬出版,20154
若林秀隆:認知症のリハビリテーション栄養.医歯薬出版,20151
【分担執筆】
若林秀隆:リハビリテーション.草葉鉄周、横林賢一編集:総合診療専門医のカルテ1‐プロブレムリストに基づく診療の実際.中山書店,pp162-16320156
若林秀隆:栄養障害.草葉鉄周、横林賢一編集:総合診療専門医のカルテ1‐プロブレムリストに基づく診療の実際.中山書店,pp160-16120156
上野理美子、若林秀隆:栄養状態と嚥下機能の関係.藤島一郎、栢下淳監修:経口摂取アプローチハンドブック.日本医療企画,pp54-6120154
若林秀隆:臨床栄養の実際.徳田安春編:新・総合診療医学‐病院総合診療医学編第2版.カイ書林,pp80-8420152

(学会発表・講演)
Hidetaka Wakabayashi: Rehabilitation nutrition for disabled elderly with malnutrition and sarcopenia. 12th China Nutrition Science Conference, Beijing, May 2015
若林秀隆:摂食嚥下障害集中セミナー―栄養.第16回日本言語聴覚学会,仙台,20156
若林秀隆:リハビリテーション栄養~栄養ケアなくして作業療法なし~.第49回日本作業療法学会,神戸,20156
若林秀隆:サルコペニアの摂食嚥下障害に対する栄養アセスメントとリハ栄養管理.第38回日本栄養アセスメント研究会,市川,20156
若林秀隆:チーム医療としてのリハビリテーション栄養の実践.第50回日本理学療法学術大会,東京,20156
若林秀隆:リハビリテーション栄養とサルコペニア.52回日本リハビリテーション医学会学術集会,新潟,20155
若林秀隆:摂食嚥下障害のある癌患者の大腰筋筋肉量・ADLと経口摂取.52回日本リハビリテーション医学会学術集会,新潟,20155
若林秀隆:腎臓病患者のリハビリテーション栄養を考える.第5回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会,東京,20153
若林秀隆:人工股関節置換術を施行した変形性股関節症患者の前サルコペニアおよび前サルコペニア肥満の実態.第18回日本病態栄養学会,京都,20151

(研究助成金)
若林秀隆:CTによるサルコペニア指標の開発およびサルコペニアによる摂食・嚥下障害の解析.学術研究助成基金助成金 基盤研究(C) 80万円(内、間接経費24万円)、研究代表者
若林秀隆:嚥下障害の在宅高齢者に対する嚥下筋のレジスタンストレーニング:クラスターランダム化比較試験.東京慈恵会医科大学大学院研究助成金30万円、研究代表者

(その他:テレビ、ラジオ、雑誌)
若林秀隆:寝たきりを防ぐリハビリテーション.栄養と料理81(4)p81-86, 20153
若林秀隆:筋肉が命を救う.栄養と料理81(4)p10-11, 20153

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