佐々木 直彦著、コンサルティング能力(新装版)、日本能率協会マネジメントセンターを紹介します。
http://shop.jmam.co.jp/book/1203181_1453.html
新装版でなければ、アマゾンで中古品を1円から入手できるようです。アマゾンでは中身を一部見ることができます。
1つ1つの項目の掘り下げは少ないですが、FD総論の書籍として考えるとよくまとまっていると感じます。ITや英語の記載はありませんが、FDの全体像をある程度つかむにはおすすめの書籍です。
この書籍ではコンサルティング能力を
1.問題発見能力
2.解決策立案能力
3.プレゼンテーション能力
4.変革推進能力
5.自己価値創造能力
6.コミュニケーション能力
の6つに分類できるとしています。私は、問題発見・解決能力(1,2)、マネジメント能力(4)、コミュニケーション能力(3,6)、生涯学習能力(5)と分類できると思います。これらについてそれぞれポイントが記載されています。
第5章には自分自身をコンサルティングする手順として、以下の7つが提示されています。
1.自分が何者かを探求する
2.魅力的なビジョンを描く
3.当面の目標を明確に設定する
4.解決すべき自分の問題をつかむ
5.解決策を考える
6.実行する。自分を変革する
7.成果をだす
自分自身のコンサルティングは医療人にも大切です(特に一人前になった後)。このうち、1,2が最も難しいですが、ここが仮説としてでもはっきりさせないと自ら動きようがないと思います。そのためには「何によって憶えられたいか」を繰り返し自問自答することが有用です。そうすれば3から7まで行けると考えます。
目次
序 章 なぜ「コンサルティング能力」が必要なのか
未来への問題解決
プロフェッショナルの条件
無限のコンサルティング・ニーズ
自分自身のコンサルティング
第1章 問題を発見する
アプローチ能力
リサーチ能力
取材・インタビュー能力
問題整理・構造化・分析能力
レポート作成能力
第2章 解決策を立案する
コア・コンセプト設定能力
目標設定能力
ビジョン創造能力
プロセス設計能力
メソッド開発能力
第3章 プレゼンテーションを設計する
プレゼンテーション構成力
企画書作成能力
話力・説得力
総合的演出力
第4章 変革を推進する
浸透化・巻き込み能力
プロジェクト推進能力
組織文化変革能力
葛藤処理能力
成果創造能力
第5章 自己価値を創造する
キャリア・デザイン能力
自己分析能力
自己表現能力
独立・転職能力
0 件のコメント:
コメントを投稿