リハ栄養やサルコペニアとはほとんど関係なく観光がメインですが、今回の研修と観光で気付いたことを書いていきます。パリの空港で酔っ払いながら書いた文章ですので読みにくいかもしれません。すみません(笑)。
宿泊はマタロのコロンホテルでした(バルセロナにも同じ名前のホテルがありますが別です)。RENFE(国鉄?)のCaldes d’Estrac駅のそばにあるリゾートホテルです。目の前は地中海の美しいビーチ。最終日以外は天気もとてもよく、地上の楽園かと思うようなところでした。時差ぼけだったのでホテルのバルコニーから日の出の様子をゆっくり見たりしましたが、実に贅沢な一時でした。ヨーロッパの大人の遊び方を少し知った気がします。
5月6日はSecond international course on oropharyngeal dysphagiaの終了後に、サグラダ・ファミリアとサン・パウ病院に行きました。サン・パウ病院は1902年にドメネクが着工して1930年に完成した病院です。古い建物と新しい建物が存在していて、大きな大学病院のようなイメージでした。
5月7日は最初にゴシック地区といわれる旧市街に行きました。カテドラルがこの地区のシンボルで、1298年から建築が開始され、1448年に完成した教会です。サグラダ・ファミリアを先に見ていなければ十分、立派な教会です。教会内の美術館も無料で、素晴らしい宗教画を見ることができました。その後、王の広場に行きましたが、ここはそれほどでもありませんでした。むしろ、このあたり全体が中世ヨーロッパの雰囲気を醸し出しているのがよかったです。
その後、アシャンプラ地区というサグラダ・ファミリアもある地区に移動して、カサ・ミラというアントニオ・ガウデイが建築した一般住居を見ました。100年前に完成した建物で、外観もユニークです。一般住居といっても世界遺産です。屋上には煙突や換気塔が芸術的に作られています。一般住居も1軒分だけ公開されていました。こんなところに一度は住んでみたいと思うような素晴らしい住居で実際に住人もいるのですが、私には手が届かないと思います。
バルセロナは昔からの質の高い伝統のもとに、新しいものも取り入れているというバランスが理想的な都市のように感じました。伝統にこだわるだけでは退化しますし、伝統を無視して新しいものしか取り入れなければ根なし草です。そんな国が少なくない気がするのは私だけでしょうか。そして国だけでなく、人や科学にも当てはまると思いました。
その後、カタルーニャ広場近くのカフェでフィデウア(パエリアに近い料理で、米の代わりにフィデオという細いパスタを使ったもの)を食べました。昨日と今日と2回食べましたが、パエリア以上に美味しくて、なぜこんなにおいしい料理を日本で見かけないのか不思議に感じました。
少しだけリハの話です。バルセロナはバリアフリーがかなりしっかりしていました。RENFEには段差がしっかりありましたが…。T杖、ロフストランド杖、車椅子、電動車椅子を使用している人も街中でちょこちょこ見かけました。若くて杖を使用している人の多くは、義足ユーザーのように見えました。機能訓練は不明ですが、補装具や環境整備の様子から推測すると、リハの質は決して低くないと思います。
マタロ病院では看護師とSLPが嚥下のスクリーニングテストを行っているようでした。嚥下造影は放射線科医師が行っているようです。ただ、今回のコースに看護師の参加はありませんでしたので、日本のように看護師が嚥下リハ・看護に積極的にかかわっているかどうかは不明です。また、マタロ病院がスペインの中でも先駆的に嚥下リハに取り組んでいるだけで、スペイン全体で嚥下リハに取り組めているわけではないかもしれません。このあたりは、来年のバルセロナのヨーロッパ嚥下学会に参加できれば、確認してみたいです。
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