2011年11月9日水曜日

キャリアデザイン入門①

来年1月にキャリアデザイン入門という3時間の研修会を行うことになりました。自分のキャリアデザインさえ上手にできているとは言えませんし、そもそもキャリアはデザインできない(偶然の要素が少なくない)という理論もありますが・・・。そこで少しキャリアデザイン関連の資料をネットで集めてみました。今回は高橋俊介氏の資料を紹介します。

①高橋俊介氏:「スローキャリア」人材をつぶす上昇志向型の人事 https://jinjibu.jp/article/detl/keyperson/7/

上記HPからの引用です。
スローキャリアとは、「出世・報酬の目標や最終的なゴールにはこだわらず、自分なりの働き方などプロセスやポリシーを重視している」キャリアのことです。

医療人にはビジネスパーソンよりもスローキャリア型の方が多いと感じます。

これもHPからの引用です。
「私は「継続的成長感」がないと、人がやる気を持続することはむずかしいと思います。これまで日本の会社がどういうかたちで「継続的成長感」を社員に与えてきたかというと、それは「出世」と「転勤」だったんですね。」

しかし、医療現場では出世も転勤も容易ではない医療人のほうが多いと感じます。医療人として一人前になるのが先決ですが、その後は1つの専門領域(FDスキルでも可)を深めていくことが、継続的成長感を自ら作るには有用かと思います。そうしないと一人前になった後に成長できず、漂流・退化するキャリアとなるリスクがあります。

②高橋俊介氏:スペシャルインタビュー
http://www.exemovin.com/interview/exe201004.html

少し長いですが上記HPからの引用です。
「20代って、やっぱりキャリアの根っこを太くしなきゃいけない時期なんです。やたらここで狭めちゃうと後でキャリアの広がりがなくなってしまいます。だから色んな経験をした方がいいし、試行錯誤した方がいいんですよ。最初から自分に向いてるものがたまたまあった人はラッキーですけど、そうじゃなかったら変わればいい事だし、試行錯誤して、模索して自分の根っこを作っていく時期なんだろうと思うんですよね。
その上で30代っていうのは、どこかこれをやりたいなって思ったことを一気にガーっとやっていくい時期なんじゃないかなと思うんですよね。自分の突破力でね。自分の得意技でね。」

医療人でも20代のうちは一人前になるまでの時期ですから、まずは何でもやってみるというスタンスがよいのかもしれません。自分に向いている仕事かどうかなど、数年以上仕事してみないとわかりませんので。数年やってダメなら次を考えるというくらいでも良い気がします。30代になったら自分の専門領域を1つ決めるということですね。

これもHPからの引用です。
「40代になると色々な幅の能力を求められるようになります。そして色々な自分の不得意を一生懸命直そうとして自分の利き手じゃない方の手も使ったりしてるうちに、自分は何なんだ、って事が分からなくなってきちゃう時期が40代に一度来て、そこでアイデンティティを作り直さなきゃいけない時期が来るということが発達心理学で言われています。」

私は今この時期です(笑)。ただ、ドラッカーの教えで「弱みを直して人並みにするよりも強みの上に築け」ということを私は肝に銘じていますので、利き手しか使いません。それでもアイデンティティを作り直す時期がいずれ近い将来のうちに来るのでしょう。

最後にもう1つHPからの引用です。
「色々な意味で良い習慣をたくさん身に付ければ、結局道はおのずと開いていけるんだから、今は見えないからといって変なことを考えるなと。キャリアを例えるならば富士山じゃないんだから。富士山だったら登る前から頂上見えるんですから、キャリアというのは富士山じゃない。どっちかと言うと北アルプスの奥の山登るみたいな、登山口から頂上は見えない、だけど登らない限り見えて来ない。最初は藪の中で景色も分からない中に入っていくしかないんですよ。常に頂上が見えてなきゃ登れないんだったら最初から山なんて登れないでしょう。」
私は今、リハ栄養の山を登っていますが、研修医のときにこの山を登ることになるとは全く想像していませんでした。卒後10年くらいでようやく山のイメージが出てきたという程度で、はっきり山として見えてきたのはこの3年くらいです。しかも頂上は今でも見えていません。先行き不明でも山登りを続けているというのが実情です。

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