2012年5月22日火曜日

バリでの第3回AOCPRMでの発表

今日はバリ(インドネシア)で開催されている第3回AOCPRM(アジアオセアニアリハ学会)で、リハ栄養関連の発表をしてきました。数枚写真を紹介させていただきますが、これらはすべて山川先生からのご提供です。御礼申し上げます。

http://www.aocprm2012.org/



これは学会場(Bali Nusa Dua Convention Center)の入口の様子です。


これは発表を行った会場の写真です。朝7時代の発表という、日本では経験したことのない早朝の一般演題でした。そのため、参加者は10数人程度でした。



インドネシアの座長の先生が、発表者と演題名を紹介してくれました。が、発表を当日キャンセルした中国人の演題名を紹介していましたので、私のほうで最初から言いなおしました。もちろん大人の対応でThank you chair personと言いましたが(笑)。


発表後に台湾のリハ医から質問がありました。ごもっともな質問で内容は十分理解できたのですが、非流暢な英語でしか回答できず、英語力のなさを再認識しました。でも質問があったことはよかったと考えています。


プレゼンの様子です。これは参加者のほうを見ていますが、発表中は読み原稿を見ていることが少なくありませんでした。これも英語での発表経験不足によるものですね。多少は練習したのですが、英語での発信能力(論文含め)は改善の余地大です。

発表時間が7分と聞いていたのに急に5分になったり、7時になっても座長が来なかったり、当日キャンセルの発表者がいて順番が早まったり、いろいろありましたが無事、発表が終わってよかったです。演題が採択されれば、次回は9月のESPENに参加予定です。

最後に発表内容の抄録を下記に紹介しておきます。

Nutrition status and ADL in patients with disuse syndrome
Purpose: To investigate the association between nutrition status and ADL in patients with disuse syndrome.
Methods: A cross-sectional study was performed in 176 patients aged 65 or older admitted to university medical center and diagnosed disuse syndrome by physiatrists between April 2010 and March 2011. All patients were prescribed physical therapy at bedside or gymnasium. Nutrition status at referral was assessed by Mini Nutritional Assessment Short Form (MNA-SF). Association between MNA-SF, body mass index (BMI), hemoglobin, serum albumin (Alb), total lymphocyte count (TLC), C-reactive protein (CRP) and Barthel Index score were investigated.
Results: There were 107 men, 74 women. Mean age was 78.6 years. Median duration between admission and referral was 13 days. Fifty three patients were prescribed physical therapy at gymnasium, 123 were at bedside. Median Barthel Index score was 37.5 (5, 57). Based on MNA-SF, no patient was evaluated for normal nutritional status, 23 were at risk of malnutrition, and 153 were malnourished. Mean BMI was 20.7. Mean hemoglobin (9.69 g/dl), Alb (2.64 g/dl), mean TLC (964) were below the lower normal. Median CRP was 2.58mg/dl. In Spearman rank correlation coefficient, there were significant correlations between MNA-SF, Alb, TLC, CRP, and Barthel Index score. In multiple regression analysis, only MNA-SF and Alb was significantly associated with Barthel Index score (Barthel Index score = 3.76 × MNA-SF + 20.38 × Alb - 36.76, R2=0.302, p0.001).
Conclusion: Most of patients with disuse syndrome are malnourished. There is some association between nutrition status and ADL in patients with disuse syndrome.

4 件のコメント:

  1. 佐久間邦弘5/24/2012

    若林先生 国際学会での発表お疲れさまでした。英語で口演される先生とっても尊敬します。お恥ずかしいことに僕、国際学会でポスターでもオーラルでも発表したことありません。当然英会話も相当怪しいレベルです。それなのにこの7月中旬にギリシャの国際学会でPlenary Lecture (45分の口演)する予定なんです。無謀ですよねえ。。。いっつも逃げてきたんで、そろそろ勝負と思い申し込んだのですが、今になってだいぶビビってきました。たどたどしい英語でゆっくりやろうと考えてます (笑)

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  2. 佐久間先生、どうもありがとうございます。私は英語で一般演題の口演をしたのは、今回が3度目ですが毎回かなり緊張します。ただ、英語で講演したことはもちろんありません。45分の講演というのは長丁場ですね。
    やはり読み原稿と想定質疑応答集を作成して、ゆっくり話すのが間違いない気がします。大したことを言えずにすみません(笑)

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  3. 佐久間邦弘5/26/2012

    若林先生 回答ありがとうございます。やっぱり緊張はしますよね。45分の講演どう考えても長いよなあ。。。言う内容がまったく飛んでしまってもマズいんで、きちんと原稿と想定質疑応答集は作成します。45分ぶんの原稿って相当大量なモノになりそうですね (怖) ただゆっくり話せばそれだけ原稿量少なくて済むから、ちょっと良い作戦かも(笑)

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  4. 佐久間先生、どうもありがとうございます。確かに45分の原稿ってかなりの量にはなりますが、意識してゆっくり話して少なくする分(笑)、通常の英語論文1-2本くらいの分量で落ち着くのではと思います。

    今年9月にバルセロナで開催されるESPENに一般演題の応募をしていたのですが、ポスターで採択されました。発表時間が設定されてないタイプのポスター発表のようですので、口演よりは少し気が楽ですね(笑)。

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