日清オイリオグループの第6回在宅介護事情調査に今回、協力させていただきました。
要支援・要介護者の92%に筋力の衰え:自発的に身体を動かしている人は33%と少数~急がれるサルコペニア対策 効率のよい栄養補給も必要~
http://www.nisshin-oillio.com/company/news/archive/2014/20140122_092917.shtml
調査の対象は、60 歳以上の要支援・要介護者の在宅介護に携わっている介護従事者(訪問介護員・介護福祉士)100 名です。以下、上記HPからの引用です。興味のある方はぜひすべての結果をご覧下さい。
サルコペニアの認知度ですが、「サルコペニア」について、言葉の意味まで理解している介護従事者はわずか19%、肥満により筋肉量が減少している「サルコペニア肥満」については13%と更に少なく、介護従事者であっても、「サルコペニア」の概念が広く浸透していない現状が明らかになりました。
以下、私のコメントの引用です。
92%の介護従事者が要支援・要介護者の筋力の衰えを感じていることより、要支援・要介護者のサルコペニア対策は重要な課題といえます。しかし、サルコペニアとサルコペニア肥満の認知度が低いことより、筋力の衰えの原因が加齢、活動(身体活動量低下による廃用性筋萎縮)、栄養(エネルギー摂取不足による飢餓)、疾患(急性炎症・侵襲、慢性炎症・悪液質、神経筋疾患など)であるということも、あまり認識されていないと思われます。サルコペニアという言葉、意味、考え方の重要性を、介護従事者にも広めなければいけません。
サルコペニア対策として、最も重要なのは運動(筋力トレーニング、有酸素運動)と栄養(十分なエネルギーとたんぱく質摂取)の併用です。運動面では、ご家族やヘルパーの助言があれば身体を動かしているという方が最も多いので、適切な運動のアドバイスを実際に現場で行うことが大切です。栄養面では、エネルギーとたんぱく質が多い補助食品の利用が簡単で効果的ですので、より多くの介護従事者に現場でアドバイスしていただきたいと考えます。
0 件のコメント:
コメントを投稿