2011年12月26日月曜日

ロールモデル思考法

梅田望夫著、ウェブ時代をゆく‐いかに働き、いかに学ぶか、ちくま新書687のより、第4章のロールモデル思考法を紹介します。

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480063878/

目次
序章 混沌として面白い時代
第1章 グーグルと「もうひとつの地球」
第2章 新しいリーダーシップ
第3章 「高速道路」と「けものみち」
第4章 ロールモデル思考法
第5章 手ぶらの知的生産
第6章 大組織vs.小組織
第7章 新しい職業
終章 ウェブは自ら助くる者を助く

まず、ロールモデル思考法について、斎藤孝×梅田望夫対談「大人の作法」前編のHPより引用します。このHPも面白いです。
http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/saitou_umeda/01_3.html

梅田 『ウェブ時代をゆく』では、これまで僕自身が実践してきた考え方を「ロールモデル思考法」と名付けて詳述しました。自分が生きていく上で、自分と合った信号をいろんなところから受け取りながら自分の行く道を決めていく。ロールモデルを常に設定しながら生きていくことによって、自分のやりたいことや好きなこと、個性を見いだしていこう、という考え方です。

以上、引用です。 キャリアを考える上で、できること、やりたいこと、やるべきこと(価値あること)の3つが重なった山を登ればよいといいますが、やりたいこと探しはなかなか大変です。一定の経験は必要ですし、考えることも必要です。考えてばかりで経験を積まないとそもそもキャリアを歩めませんし、経験ばかりで振り返ったり考えたりしないと漂流しがちです。

そこで、「ある人の生き方のある部分」「ある仕事に流れるこんな時間」「誰かの時間の使い方」「誰かの生活の場面」など、人生のありとあらゆる局面に関するたくさんの情報から、自分と波長の合うロールモデルを丁寧に収集します。そしてなぜその対象に惹かれたのかを考え続ける。それを繰り返していくと、たくさんのロールモデルを発見することが、すなわち自分を見つけることなのだとだんだんわかってくるそうです。

振り返ってみれば自分も何人かロールモデルとなる方を決めて、その方に近づけるように努力してきたところが大きいです。ロールモデルを設定して考えて行動して振り返って、また新たなロールモデルを設定するという経験学習モデルをまわし続けることが、やりたいこと探しの近道だなと感じました。今度のキャリアデザインワークショップで使おうと思います。

ちなみに私のロールモデルの共通点をいくつか考えてみると、

・講演や話が面白い
・その道(専門)に関して第一人者である
・講演や執筆・著書が多い
・美味い食事と酒をよく知っている
・コメディカルを大切にしている
・異性にモテる
・大学病院に勤務していない

ですね(笑)。そう思うと、私はロールモデルに程遠いです…。

第4章の最後の言葉もなかなかよいので引用させていただきます。言うは易く、行うは難しですが、以下引用です。

物事がうまくいかず、悔しい思いをすることも人生では多々ある。そんなときは「いずれ幸福に暮らすことが最高の復讐だ」「幸福とは、いつか自分が好きを貫いて生きている状態になることだ」とでも思って「負のエネルギー」を「正のエネルギー」に変え。「好きを貫く」長期戦を生きてほしいと思う。

2 件のコメント:

  1. 石井良昌12/31/2011

    そうなんです。ロールモデルという言葉は知りませんでしたが、誰かを目標に模倣しながら、そしてその人を超えていけるように違う感性を身につけて努力していくということが大切で、当然だと思っています。年末によいお話を聞くことができました。できること、やりたいこと、やるべきこと(価値あること)の3つが重なった山を登ればよいとのことですが、私はやりたいことよりもできることが少ないので、来年も努力していきたいと思います。
    また物事がうまくいかず、悔しい思いをしているときには ゆずの「栄光の架橋」を口ずさみながら 仲間を思い出してがんばるようにしています。若林先生来年もご指導お願いします。

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  2. 石井先生、貴重なコメントをどうもありがとうございます。ロールモデルは一生ロールモデルのままではなく、どこかの部分で超えていけるような努力の継続が大切ですね。
    できることは少なくないと思いますが、やりたいこととやるべきことを継続していればできることは増えていくはずです。
    最高の復讐をしましょうね。こちらこそ来年もよろしくお願い申し上げます。

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