2010年4月28日水曜日

レバレッジ人脈術

今日は本田直之著、レバレッジ人脈術、ダイヤモンド社を紹介します。

http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=978-4-478-00275-9

「人脈術」ということばを聞くと、いかに有名人や自分にとって利益になる人とのネットワークを作れるかをイメージしがちですが、この書籍は貢献・コントリビューションに力を入れています。これはドラッカーの「経営者の条件」の影響かもしれません。

パーソナル・ブランディングの重要性を私は実感しました。パーソナルブランドがよりよいものになれば、よりよい人脈ができるということが基本です。フォローの仕方などテクニックも有用ですが、大切なことではないと思います。

「会いたいと思われる人」になるための条件として、以下の3つが紹介されています。

①インプット
まず絶対条件として、常にインプットする人間であること。

②魅力的なプロフィール
相手に「この人は何かおもしろそうだな」「会ってみたいな」と思ってもらえるようなプロフィールが必要。

③情報発信
ブログやメルマガを書いたり、本を出したり、新聞にコラムを書いたりしていること。

振り返ってみると私は昔から①はそれなりにやってきたつもりですが、②と③はダメでした。実際、すべての医療人はインプット型の学習はやっているはずです。ただ、情報発信・アウトプットを積極的に行っている人は少ないかもしれません。

今の自分は③もやっていますが、あくまで昨年12月からの話です。それまではブログも本もありませんでした。ただ、情報発信・アウトプットの重要性は痛感しています。アウトプットしなければ基本的に知られることがないので、会いたいと思われることは少ないでしょう。

②と③はにわとりと卵の関係で、情報発信・アウトプットを行えばより魅力的なプロフィールになり、そうなるとより情報発信を行う機会が増えることになります。どちらから取り組んでもよいですが、このサイクルに入るまでの壁は高いと感じています。

自分が成長するほど、人脈も成長します。人脈は人生の宝物の1つになります。人脈という宝物を手に入れるためには、パーソナル・ブランディングが必要です。そのためには自己研磨を続けるしかありません。

目次
Prologue 人脈づくりこそ最強の投資
 最小の労力で、関わった人すべてが最大の成果を生む「レバレッジ人脈術」

●人脈なしで成功できるのは「天才」だけ
●人脈に勝るパーソナルキャピタルはない
●「誰を知っているか」ではなく、「誰に知られているか」
●積極的に人脈づくりをしている人、わずか九・二%
●本書で実現できない四つのこと

Leverage 1 レバレッジ人脈とは何か

●「ギブ・アンド・ギブ」ではなく「コントリビューション」が基本
●人脈は短期でつくれません
●人脈とは大きな目標に沿って、ゆっくりつくられるもの
●アーリーステージの企業に投資するVCの精神で
●有名人と知り合いになるメリットは少ない
●「レバレッジ」=「自分だけ得をする」ではない
●「お山の大将系」では、レバレッジが効かない
●「BS(バランスシート)型」人脈づくりのすすめ
●人脈づくりは自己責任
●相手の持つ「時間価値」「情報価値」「人脈価値」を意識しているか
●人脈づくり六つのタブー
●コントリビューション・四つのレベルを理解する
●「会いたいと思われる人」になるには
●自分の「ブランディング」ができているか
●人が会いたくなるような「魅力的なプロフィール」を書いてみよう
●本の出版は個人にとって究極のIPO
●本を出す近道も、人とのつながりにある

Leverage 2 会いたい人に接触する「アプローチ」の方法

●「知名度」より「マインド」の高い人を選べ
●「会いたい」と思ったら即メール
●相手のことを調べ尽くせ
●自己紹介は時間のムダ
●「飛び込み営業」で成功するはずがない
●相手が忙しいときに、アプローチしていないか
●メールに「思いの丈」をぶつけるな
●短いメールに感情を乗せる方法
●「おもしろい!」と思わず唸った学生からのメール
●疎遠な関係も、案外簡単に復活できる
●「今度」「近いうち」は永遠に来ない
●断られても気にする必要はない
●なぜ異業種交流会では人脈が広がらないのか
●人脈づくりに使えるLinkedin

Leverage3 うまくコミュニケーションをとる方法

●少ない労力でおおいに喜ばれる貢献とは
●情報提供にはルールがある
●私が世界遺産検定を受けた理由
●人との会話は「一〇対九〇」で聞き役に回れ
●「敬語禁止」で距離が縮まる
●人に教えることができるものを持て
●お店紹介もコントリビューション
●人と会うなら「ホーム」に呼び込め
●「いい店」は足で探せ

Leverage4 人脈を継続させるには

●ネットワーク構築までの三ステップ
●思わず「紹介したくなる人」、五つの条件
●人と会った後は、かならずフォローを
●お礼の「手紙」は避けたほうがいい
●メールのやりとりは常に「待ち」の状態に
●フォローで頼みごとは厳禁
●紋切り型のフォローでは、人間関係も紋切り型に
●名刺を整理する時間のほうがもったいない
●人脈のリストアップで自分の得意分野が見えてくる
●お中元、お歳暮、年賀状は送らない
●高価なものよりも、気の利いた小物を贈る

Leverage5 「レバレッジ・ネットワーク」構築でお互いに成長する

●レバレッジ・ネットワークのメリット
●「会」を成功させるポイントは、カテゴリーを絞ること
●人脈は、囲い込まないほうが広がる
●何かの共通点を見つけ、会をでっち上げろ
●「紹介制」でメンバーを守れ
●「希薄化」で会は崩壊に向かう
●会同士を結びつける「コネクター」を目指せ
●二次会は不要。そのかわり一次会を長く
●パーティは必ず立食形式で
●オフィスを「人が集まる場所」にする
●レベルの高い会に入れば触発される
●コントリビューションできない会には、参加しても意味がない
●ネットワークの仲間にしかできない相談もある
●「お願い」をしてもいい最終段階とは

あとがきにかえて──コントリビューション自体が「喜び」だ

2010年4月27日火曜日

サルコペニアのコンセンサス論文続き

先日、サルコペニアのコンセンサス論文を紹介しましたが、その続きです。

Cruz-Jentoft AJ, Baeyens JP, Bauer JM,et al. Sarcopenia: European consensus on definition and diagnosis. Report of the European Working Group on Sarcopenia in Older People. Age and Ageing 2010;1–12. doi:10.1093/ageing/afq034

先日紹介したアルゴリズムでサルコペニアの有無を判断できること自体はとてもよいのですが、日常的に臨床で使用するには筋肉量の測定に課題があります。しかも筋肉量を測定できなければ、サルコペニアの診断ができません。

握力測定は男性30kg未満、女性20kg未満が1つの目安、歩行速度は0.8m/sが1つの目安になります。これらは日常的に臨床で測定することが可能です。

筋肉量の測定に関して、この論文ではCTかMRIをゴールドスタンダードとしています。確かにCTやMRIによる測定が一番正確です。しかし、日常的にCTやMRIで評価することは容易ではありません。

次にDEXA法(二重X線吸収測定法)での測定を推奨しています。骨粗鬆症の診断でもDEXA法による骨密度・骨量測定がゴールドスタンダードですので、これはやむを得ないかもしれません。ただDEXA法も日常的に臨床で測定することは容易ではないかもしれません。

次にBioimpedance analysis法(生体インピーダンス解析、BIA)が紹介されています。これはポータブルで測定可能ですので、DEXA法の代替法として使用できるとあります。この機械があれば測定は問題ありませんが、どこにでもある機械というわけにはいきません。

最後に身体計測(例:下腿周囲長31cm未満)が記載されています。しかし、身体計測に関しては誤差が生じやすいため、日常臨床でサルコペニアの診断に用いることは推奨しないとしています。つまり、何らかの機械を用いて筋肉量を計測することを推奨しています。

臨床研究であればCT、MRI、DEXA、BIAによる筋肉量の計測とサルコペニアの診断が必要かもしれません。骨粗鬆症の診断のことを考えても、これらの機械による診断のほうが適切かもしれません。

ただ、身体計測だけでも歩行速度と握力の測定と併用することで、「サルコペニア疑い」程度までは診断できるようになると、リハ栄養的にはありがたいです。目の前の患者にサルコペニアの存在を疑うだけでも臨床での意義は大きいと考えます。

理系のための研究生活ガイド第2版

今日は坪田一男著、理系のための研究生活ガイド第2版―テーマの選び方から留学の手続きまで、ブルーバックスB-1671、講談社を紹介します。

http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2576716

ブルーバックスですので、高校生~一般社会人向けに執筆された書籍になりますが、医療人が読んでも参考になることが多いと感じました。医学書と異なり値段も安いですし(940円+消費税)、医療人で研究生活に関心のある方は一読の価値があると考えます。

まず英語に関しては何としても身につけなければいけないことが強調されています。誰でも最初から不自由なく英語を読んだり書いたりできるわけはありませんので、一定(相当ですが)の努力の必要性を再認識しました。避けて通るわけにはいかないのですが、避ける気持ちも個人的にはよく理解できます…。

学会などで「必ず1回以上質問をする」というのもよいことだと考えます。質問する気で聞くと発表をより真剣に聞くことができますし、「自分が研究している分野の学会で認められるいちばん良い方法でもある」そうです。「かわいい子の発表では必ず質問する」というのは賛否両論かもしれませんが…。

時間管理の方法も参考になりました。研究時間を以下の6つに分類して、1週間でそれぞれ2単位(1単位2時間なので計4時間)確保しているそうです。

・文献を読む時間
・臨床の論文を書く時間
・基礎の研究を考える時間
・一般的な読書時間
・一般の本を執筆する時間
・研究費取得、ビジネス時間

教授となると臨床以外にも管理業務やら何やらでとても忙しいようにみえますが、その中で毎週これだけの時間を捻出して実践しているのは実に素晴らしいことです。

自分で当てはめて考えてみると、基礎研究や一般の本の執筆は行っていませんが、

・文献や医学書を検索して読む時間
・臨床の論文や書籍を書く時間
・臨床研究のデータ収集・分析時間
・一般的な読書時間
・ブログを執筆する時間

は必須です。ただどれだけこれらの時間に使っているかとなると、前半3つの時間は明らかに少ないと感じます。そのため、「1週間ごとに達成率をチェックする」ことが必要だそうです。

すべての医療人は知識労働者ですので、時間の使い方を記録して、無駄な時間を整理してまとめて、自分の学習のインプットとアウトプットに多くの時間を費やすようにしたいものです。

目次
ガイド1 「研究」とは何かを理解する
ガイド2 研究者になるための8つのチェックポイント
ガイド3 大学と研究室を選ぶ11のポイント
ガイド4 研究テーマを決める14の原則
ガイド5 コミュニケーションのABC
ガイド6 研究者のためのIT活用術
ガイド7 研究者のための「超」読書術
ガイド8 研究者のための英語習得6つの必勝法
ガイド9 英語論文を書く21のコツ
ガイド10 学会発表13の技術
ガイド11 研究のための知的時間管理法
ガイド12 絶対留学するためのテクニック
ガイド13 研究費を集める14のノウハウ

2010年4月26日月曜日

侵襲下でのリハ栄養管理の目標:維持か改善か

侵襲とは生体の内部環境の恒常性を乱す刺激で、手術、外傷、骨折、感染症、熱傷、発熱などが含まれます。1日エネルギー消費量を計算するときの、ストレス係数が侵襲の程度となります。

侵襲には傷害期、異化期、同化期があります。検査値で判断するには、窒素バランスの推移が確実です。ただ、侵襲の治療がうまくいっていないためにCRPが高値の時期、もしくはCRPが増加傾向にある時期は、異化期の可能性が高いといえます。一方、CRPが低値もしくは明らかに減少している時期は、同化期の可能性が高いです。

異化期では主に筋蛋白の異化(分解)で、侵襲に対する治癒反応へのエネルギーが供給されます。つまり、どんなに体外から体内へ栄養を投与しても、筋肉の分解を0にすることはできません。ただ、不適切な栄養管理で飢餓にしてしまうと、より筋肉の分解が進みますので、飢餓にはならないような維持的な栄養管理は必要です。

リハに関しても目標は機能改善ではなく、機能維持です。異化期にはレジスタンストレーニング(筋トレ)は基本的に行いません。

一方、同化期では筋肉合成(同化)が可能となります。同化に必要な栄養は、筋肉を構築するために必要な蛋白質、脂質(細胞膜の構築に必要)、エネルギー(同化には原材料だけでなくエネルギーが必要)です。

 同化期では1日エネルギー消費量に見合ったエネルギーしか投与しなければ、筋肉量を維持できても増やすことは困難です。そのため、機能改善を目標とした積極的な栄養管理が必要です。エネルギー蓄積量として1日200~500kcalを消費量に加えて投与することで、筋肉量増加に必要な栄養を満たすことができます。

リハに関しては機能改善が目標ですので、もちろんレジスタンストレーニングが必須です。栄養管理だけで筋肉量を増やすことはできません。

 まとめると侵襲下では疾患の治療、炎症のコントロールがうまくいっていないときは、機能改善を見込めないため、維持的なリハ栄養管理を行います。治療が奏功し炎症反応が改善したら、積極的なリハ栄養管理を行います。

 リハでは目標を機能維持の時期と機能改善の時期に明確に分けて考えることは、普通に行われます。例えばALS(筋萎縮性側索硬化症)のリハでは、廃用の合併がなければ筋力増強は期待できないため、維持的に行うことが多いです。救命センターや集中治療室でのリハも、人工呼吸器の離脱や無気肺の改善など呼吸リハの意味では呼吸機能改善を目指しますが、筋肉量を増やすことは目指しません。二次的合併症を予防するための維持的リハが主です。

 栄養管理でも機能維持の時期と機能改善の時期に明確に分けて考えることが必要です。時期によって栄養管理の内容も多少異なってきますので、飢餓、侵襲、(前)悪液質の有無と程度を評価したうえで、栄養管理の目標を栄養維持か栄養改善か明確にすることが望ましいです。

 飢餓、侵襲、(前)悪液質では、リハと栄養管理の目標が解離することは稀です。リハ栄養管理として、目標を栄養維持か栄養改善か明確にして、状態に見合った適切なリハ栄養管理を行うことが、筋力、ADL、QOLの悪化予防、維持、向上に有効だと考えます。

2010年4月23日金曜日

NST加算に関するシンポジウム

5月22日(土)16~18時に、第2回JSPEN首都圏支部学会終了後、NST加算に関するシンポジウムが、東京ファッションタウンTFTホール(東京・有明)で開催されます。会費は無料(予定)です。

http://www.procomu.jp/jspen2010/eiyou.html

NST加算に関心のある方は、ぜひご参加ください。

<プログラム>
1.基調講演 栄養サポートチーム加算新設について
総務省消防庁救急企画室救急専門官 長谷川学
厚生労働省医政局医事科試験免許室試験専門官 佐藤礼子

2.都市部基幹病院におけるNST活動と診療報酬
都立大久保病院 丸山道生

3.地域基幹病院におけるNST活動と診療報酬
箕面市立病院 飯島正平

4.大学病院におけるNST活動と診療報酬
東邦大学大森病院 鷲沢尚宏

5.シンポジウム(質疑応答)
シンポジスト:上記3名に加えて
岩佐正人 認定資格検討委員会委員長
竹山廣光 教育委員会委員長
福田能啓 NST委員会委員
東海林徹 薬剤師部会長
山田繁代 看護師部会長
足立香代子 栄養士部会長

医療関係職種教育におけるFDのシステム

理学療法ジャーナルの2010年4月号に、入門講座:理学療法学教育とFD①として、藤崎和彦先生の「医療関係職種教育におけるFDのシステム」という原稿が掲載されています(p317-324)。リハの雑誌でFaculty Developmentという用語を私は初めて見た気がします。

この論文では、教師の教育・学習スキルをどう伸ばすか(Teacher training)と成人学習理論の紹介に重きが置かれています。

なぜTeacher trainingが必要かに関しては、「教育の対象領域が単なる生物学的医学知識から社会心理行動面まで含めた全人的なものへと拡大し、教育手法もより学習者参加型の実践的なものへと変化して」いるためとしています。

私は一方的な講義中心型教育は「昭和」の学習方法で、参加型学習が「平成」の学習方法と考えています。個人的経験で、講義中心型教育の学習効率は悪いことを痛感しています。そのため、神奈川NST専門療法士連絡会のFD勉強会では、なるべく参加型学習を増やすように心がけています。

自分が講義・講演をする機会には、なるべく一方的にならないように、質問を投げかけたり、症例検討にしたりするように気をつけています。それでもまだまだ不十分ですが…。

成人教育理論の特徴として、以下の4点が紹介されています。

①自己決定的
②体験・経験重視
③ニードに基づく学習が効果的
④問題中心的、作業中心的学習を好む

これらの特徴を活かした参加型学習の学習効率は比較的高いと感じています。

Daleによる社会心理学の実験結果も紹介されています。

「読むことだけで2週間後に覚えているのは約1割、聞いたことでは2割、みたことで3割、みることと聞くことをあわせてやっと5割というように、受動的な学習では効率がよくない。一方、自分で話すと7割が記憶に残るし、話した後に実際に体験してみると何と9割が記憶に残っている」

私の実感では、受動的学習では1割も覚えることはできていません。5%程度だと思います。一方、話したり書いたりすることで5割以上は記憶に残っている印象です。ここからも主体的・能動的学習、経験からの学習の重要性がわかります。

この論文では岐阜大学医学部医学教育開発研究センターの取り組みが紹介されています。年間4回医学教育セミナー&ワークショップを開催しています。

その他にFDを学べる機会は少ないのですが、私の友人が「ハワイ大学医学部 医学教育室 医学教育フェローシップ」に参加しています。

http://www.medical-principle.co.jp/hawaii/info01.html

HPに掲載されている範囲でしか内容は確認できないのですが、友人の話では相当すごいそうで、私も参加を薦められています。ちなみに薬剤師も参加しているそうです。モジュールのみ紹介いたします。

Module 1 魅力ある教育の創造:危険な「輸入」教育。標準化ではなく多様化が勝負の鍵
Module 2 上手に教える:『トップ指導医』への道
Module 3 上手に育てる:『評価のための評価』に別れを告げよう!
Module 4 リーダーシップ:技術、経験、そして、智恵
Module 5 国際交流:Globalizationの時代に生き残るための戦略

入門講座:理学療法学教育とFDは3回連載のようですので、PTジャーナルを入手できる人は、ぜひ4月号から6月号までご一読ください。

2010年4月22日木曜日

SCAMPERによるアイデア創出法

今日は、SCAMPERによるアイデア創出法を紹介します。
アイデアをたくさん出したいときにもっともよく用いられる方法は、ブレインストーミングだと思います。ただ、ゼロからアイデアを考えるのが難しい場合には、何かをSCAMPERに基づいて考えるのが有効かもしれません。

SCAMPERとは、ボブ・エバールによって開発された強制連想型アイデア発想ツールで、以下の頭文字をくっつけたものです。

S = Substitude:代用する
C = Combine:結合する
A = Adapt:適用する
M = Modify:修正する
P = Put to other purposes, users:転用する
E = Eliminate:除去する
R = Rearrange, Reverse:再配列する

もとは48~49項目の質問がありますが、それでは覚えきれないので、SCAMPERと覚えるほうがよいかと思います。モノの活用法、考え方、組織運営などに利用できると考えます。ブログのネタ作りの参考にもなるかもしれません…。

この中で最も強力なツールは、結合することだと私は考えています。リハビリテーション栄養は当然ですが、リハと栄養を結合させたものです。結合することで、モノの見方や考え方が広がりましたし、質と成果も向上したと感じています。

何と何を結合させるかがその人の腕の見せ所になります。試行錯誤でいろいろと結合させてみて、よさそうなものを試しに深く掘り下げてみるのがよいと思います。

例えば、リハ、栄養、看護、薬剤、放射線、臨床検査、歯科、緩和、感染、安全、褥瘡、呼吸、循環、排泄、嚥下などをすべての組み合わせで結合させてみて、よさそうなものを掘り下げてみるのはいかがでしょうか。

ちなみに48項目の質問リストは下記のHPで確認できます。
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0804/15/news007_2.html