今日は本田直之著、レバレッジ人脈術、ダイヤモンド社を紹介します。
http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=978-4-478-00275-9
「人脈術」ということばを聞くと、いかに有名人や自分にとって利益になる人とのネットワークを作れるかをイメージしがちですが、この書籍は貢献・コントリビューションに力を入れています。これはドラッカーの「経営者の条件」の影響かもしれません。
パーソナル・ブランディングの重要性を私は実感しました。パーソナルブランドがよりよいものになれば、よりよい人脈ができるということが基本です。フォローの仕方などテクニックも有用ですが、大切なことではないと思います。
「会いたいと思われる人」になるための条件として、以下の3つが紹介されています。
①インプット
まず絶対条件として、常にインプットする人間であること。
②魅力的なプロフィール
相手に「この人は何かおもしろそうだな」「会ってみたいな」と思ってもらえるようなプロフィールが必要。
③情報発信
ブログやメルマガを書いたり、本を出したり、新聞にコラムを書いたりしていること。
振り返ってみると私は昔から①はそれなりにやってきたつもりですが、②と③はダメでした。実際、すべての医療人はインプット型の学習はやっているはずです。ただ、情報発信・アウトプットを積極的に行っている人は少ないかもしれません。
今の自分は③もやっていますが、あくまで昨年12月からの話です。それまではブログも本もありませんでした。ただ、情報発信・アウトプットの重要性は痛感しています。アウトプットしなければ基本的に知られることがないので、会いたいと思われることは少ないでしょう。
②と③はにわとりと卵の関係で、情報発信・アウトプットを行えばより魅力的なプロフィールになり、そうなるとより情報発信を行う機会が増えることになります。どちらから取り組んでもよいですが、このサイクルに入るまでの壁は高いと感じています。
自分が成長するほど、人脈も成長します。人脈は人生の宝物の1つになります。人脈という宝物を手に入れるためには、パーソナル・ブランディングが必要です。そのためには自己研磨を続けるしかありません。
目次
Prologue 人脈づくりこそ最強の投資
最小の労力で、関わった人すべてが最大の成果を生む「レバレッジ人脈術」
●人脈なしで成功できるのは「天才」だけ
●人脈に勝るパーソナルキャピタルはない
●「誰を知っているか」ではなく、「誰に知られているか」
●積極的に人脈づくりをしている人、わずか九・二%
●本書で実現できない四つのこと
Leverage 1 レバレッジ人脈とは何か
●「ギブ・アンド・ギブ」ではなく「コントリビューション」が基本
●人脈は短期でつくれません
●人脈とは大きな目標に沿って、ゆっくりつくられるもの
●アーリーステージの企業に投資するVCの精神で
●有名人と知り合いになるメリットは少ない
●「レバレッジ」=「自分だけ得をする」ではない
●「お山の大将系」では、レバレッジが効かない
●「BS(バランスシート)型」人脈づくりのすすめ
●人脈づくりは自己責任
●相手の持つ「時間価値」「情報価値」「人脈価値」を意識しているか
●人脈づくり六つのタブー
●コントリビューション・四つのレベルを理解する
●「会いたいと思われる人」になるには
●自分の「ブランディング」ができているか
●人が会いたくなるような「魅力的なプロフィール」を書いてみよう
●本の出版は個人にとって究極のIPO
●本を出す近道も、人とのつながりにある
Leverage 2 会いたい人に接触する「アプローチ」の方法
●「知名度」より「マインド」の高い人を選べ
●「会いたい」と思ったら即メール
●相手のことを調べ尽くせ
●自己紹介は時間のムダ
●「飛び込み営業」で成功するはずがない
●相手が忙しいときに、アプローチしていないか
●メールに「思いの丈」をぶつけるな
●短いメールに感情を乗せる方法
●「おもしろい!」と思わず唸った学生からのメール
●疎遠な関係も、案外簡単に復活できる
●「今度」「近いうち」は永遠に来ない
●断られても気にする必要はない
●なぜ異業種交流会では人脈が広がらないのか
●人脈づくりに使えるLinkedin
Leverage3 うまくコミュニケーションをとる方法
●少ない労力でおおいに喜ばれる貢献とは
●情報提供にはルールがある
●私が世界遺産検定を受けた理由
●人との会話は「一〇対九〇」で聞き役に回れ
●「敬語禁止」で距離が縮まる
●人に教えることができるものを持て
●お店紹介もコントリビューション
●人と会うなら「ホーム」に呼び込め
●「いい店」は足で探せ
Leverage4 人脈を継続させるには
●ネットワーク構築までの三ステップ
●思わず「紹介したくなる人」、五つの条件
●人と会った後は、かならずフォローを
●お礼の「手紙」は避けたほうがいい
●メールのやりとりは常に「待ち」の状態に
●フォローで頼みごとは厳禁
●紋切り型のフォローでは、人間関係も紋切り型に
●名刺を整理する時間のほうがもったいない
●人脈のリストアップで自分の得意分野が見えてくる
●お中元、お歳暮、年賀状は送らない
●高価なものよりも、気の利いた小物を贈る
Leverage5 「レバレッジ・ネットワーク」構築でお互いに成長する
●レバレッジ・ネットワークのメリット
●「会」を成功させるポイントは、カテゴリーを絞ること
●人脈は、囲い込まないほうが広がる
●何かの共通点を見つけ、会をでっち上げろ
●「紹介制」でメンバーを守れ
●「希薄化」で会は崩壊に向かう
●会同士を結びつける「コネクター」を目指せ
●二次会は不要。そのかわり一次会を長く
●パーティは必ず立食形式で
●オフィスを「人が集まる場所」にする
●レベルの高い会に入れば触発される
●コントリビューションできない会には、参加しても意味がない
●ネットワークの仲間にしかできない相談もある
●「お願い」をしてもいい最終段階とは
あとがきにかえて──コントリビューション自体が「喜び」だ
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