2011年4月7日木曜日

体力科学:サルコペニアの予防・改善戦略

体力科学Vol. 60 (2011) , No. 1に、日本体力医学会のシンポジウム4:サルコペニアの予防・改善戦略 -国際的研究の現状-の抄録が掲載されています。下記のHPで見ることができます。

http://www.jstage.jst.go.jp/browse/jspfsm/60/1/_contents/-char/ja/

運動によるインスリン感受性の改善、抗炎症作用などが簡単に紹介されています。

藤田先生の抄録から一部引用します。「一過性の応答とは対照的に,臨床研究においては,レジスタンス・トレーニングのみでの筋量増加をアミノ酸や高タンパク質のサプリメント摂取によりさらに向上させようとする試みは,多くの場合失敗に終わっている.」

これは狭義のサルコペニア(加齢によるサルコペニア)の話です。一方、リハの臨床現場でみている広義のサルコペニアの人たちのほうが加齢によるサルコペニアの高齢者より、筋肉量、筋力、ADLが低いため、アミノ酸摂取の効果が出やすいのではないかという仮説を私は持っています。

サルコペニアの予防・改善戦略 -国際的研究の現状-
町田 修一, 野坂 和則

Aerobic Exercise for Treatment of Sarcopenia: Targeting Insulin Resistance and Endothelial Dysfunction
Elena Volpi

Inflammatory Mechanisms in Sarcopenia : The unknown benefits of exercise training
David Cameron-Smith, Paul Della Gatta and Jonathan Peake

サルコペニア予防策としてのレジスタンス運動の可能性:栄養摂取との併用による相乗効果
藤田 聡

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