2012年9月3日月曜日

第3回日本プライマリ・ケア連合学会参加報告

9月1-2日と福岡で開催された第3回日本プライマリ・ケア連合学会に参加してきました。今回の参加目的は、ワークショップ「サルコペニアのリハ栄養」と、日本リハ医学会との連携シンポジウム「在宅における食・排泄・睡眠」での「在宅でのリハ栄養」という発表でした。

日本プライマリ・ケア連合学会でリハ栄養の話を2回もさせていただけるのは、おそらく最初で最後だと思っています(笑)。貴重な機会を作ってくださった丸山先生、シンポジウムの座長をしてくださった蜂須賀先生、志波先生に感謝いたします。どうもありがとうございます。

それ以外は臨床研究関連のプログラムに参加しました。この学会に参加すると、いつも臨床研究に関して多くの学びとモチベーションを得ています。

インタレストグループ12 アカデミックGPへの道
印象に残ったキーメッセージだけ紹介します。「理不尽なことに巻き込まれろ」「メンターはほぼ必須」「希少性を追求しろ」「週半日でも継続的に研究の時間を作ること」
理不尽と無茶ぶりは似ています。無茶ぶりにはYesで対応ということですね(笑)。

ワークショップ16 これからのジェネラリストにとって必要なデータとは?
福原先生の講演からキーメッセージを紹介します。まず臨床研究で重要なことは、「タイトル・疑問がよいか」「研究リテラシー(メンターに相談できるレベルの研究スキルの習得)」「研究デザイン・基本設計に時間をかける」「ロジカルシンキング」。統計と英語は5%ずつ程度。

臨床研究スキル習得への道は、①研究リテラシー、②実際の研究プロジェクトに参加、③既存のデータの二次解析で論文執筆、④独自のリサーチクエスチョンで系統的レビュー、⑤独自のリサーチクエスチョンで研究デザインを作って実施。ここまでで3年。

グループワークでは、「やりやすいこと」「やりたいこと」「やるべきこと」の3つが重なった領域の臨床研究を行うとよいという話が出ました。これってキャリアの登る山選びと全く同じですね。キャリアと臨床研究がこんなに近いことに改めて気づけたのは収穫でした。

自分の身に置き換えると、現在行っている研究で成果を出すことはもちろんですが、リハ栄養で何らかの系統的レビュー論文を執筆することが重要だと感じました。まずはリハ栄養の系統的レビューのテーマをじっくり考えたいと思います。

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