2009年12月27日日曜日

仕事のための12の基礎力

少し古い本ですが、大久保幸夫著、仕事のための12の基礎力、日経BP社を紹介します。

http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P44090.html

この本は中古品ならアマゾンで1円で入手できます。実に驚きです。

http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4822244091/ref=dp_olp_used?ie=UTF8&condition=used

キャリアを成功に導くには12の基礎力が必要で、それらの基礎力を育てるのには年齢に応じた旬があると述べています。
①反応(リアクション)力:10代~20代
②愛嬌力:10代~20代
③楽天力:10代~50代
④目標発見力:10代~40代
⑤継続学習力:20代~30代
⑥文脈理解力:20代~40代
⑦専門構築力:30代~40代
⑧人脈開拓力:30代~50代
⑨委任力:30代~40代
⑩相談(カウンセリング)力:40代~60代
⑪教授力:40代~60代
⑫仲介調整(コーディネート)力:40代~60代

私なりのFDの分類で分けてみると、複数にまたがるものもありますが、
問題発見・解決能力:④、⑦
マネジメント能力:③、⑨、⑫
コミュニケーション能力:①、②、⑥、⑧、⑩
生涯学習能力:⑤、⑪
になります。これらの能力にも初級・中級・上級レベルがあることがわかります。

リハ栄養という概念を広げようと考えている今の私に特に必要な能力は、⑦、⑧、⑨だと感じています。ちょうど30代から40代に求められる能力で、これらの能力次第でうまくいくかどうかが決まります。

専門構築力は自分独自の強みを計画的につくり上げる力と定義されています。そのための重要な原則として「理論と実践の両方をバランスよく深めていく」ことと記載されています。 自分の専門選び=登る山選びは大変な課題ですが、少なくとも臨床現場で実践できないものを選ぶのは適切ではないということになります。

著者の専門構築は完全に知識先行だったとのことですが、私の場合は完全に実践先行です。実践で経験したことを振り返ってことばにして、それと先行文献をつなげて理論(検証されていないので理論ではなく仮説ですが)としてなんとか1冊の本にしました。理論と実践のバランスが常に実践側に傾きやすいのが私の現状です。

自分以外の専門家との人的ネットワークを築いていくことも、専門構築に当たって大変重要なポイントと述べています。このことは、嚥下やNSTで強く実感しています。ネットワークがなければ自分の学習と成長が少なかったことは確実です。その人のネットワークと実力は相関関係にあると感じています。リハ栄養では人脈開拓力も課題です。

私1人でできることはとても限られています。今後、リハ栄養研究会の立ち上げには、PT・OT・STの協力と、ある程度の委任力が必須です。委任力について、「自分でやったほうが早い」という悪魔の声を吹っ切ることが最大のポイントとのことです。悪魔の声という例えは、とても気に入りました。

自分なりになるべく委任しよう、任せたら最終責任はとるがなるべく手を出さないようにしようと心がけるようにしているのですが、結局手を出してしまうことがあります。ただ、これでは大きな仕事はできないのも事実です。幸い委任できる場は少なからずあるので、意識して委任力を磨きたいと考えています。

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