中日新聞のHPに看取りビジネスに関する特集が掲載されています。
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/kaigo/list/201005/CK2010050302000134.html
このページ以外にも5つの記事がありますので、ぜひ読んでいただければと思います。また、読者からの反響も以下のHPで見ることができます。
http://blog.livedoor.jp/kaigoshakai/
簡単に内容を紹介すると、寝たきりで自力で飲食できない経管栄養の要介護者だけが入居する「寝たきり専用賃貸住宅」に関する特集です。
アパートで実質的には施設なのに在宅という名目などで多額の費用を請求していることは、もちろん問題です。
しかし、それ以上に深刻なのは、胃ろうを造設した後に、経口摂取の可能性があろうがなかろうが全く評価もリハもせずに、ただ経管栄養を続けるということです。リハ栄養的にこれは問題外です。
このような記事が出ると「胃ろうは悪者だ、胃ろう造設はやめよう、老衰による自然死を」という話になりがちです。しかし、最適なQOLは何かを考えながら、リハ栄養的な考え方も取り入れて、説明と同意を十分に行えば、胃ろうが悪者になることはないはずです。
胃ろうはあくまで道具ですので、どう使うかに関しては、患者(意思表明できないことが少なくありませんが…)・家族と医療人が協働して決める話です。この協働ができていないことのほうが問題だと私は感じています。
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