2010年1月13日水曜日

自分らしいキャリアの作り方

今日は高橋俊介著、自分らしいキャリアの作り方、PHP新書を紹介します。

http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-70901-7

キャリアを考えるときに有用なキーフレーズを、ワークライフ、能力開発、キャリア形成、ジョブデザイン、ネットワーク形成、組織の中での成長、組織の見極め方の7種類で計44つ紹介しています。特に私が納得したのは、以下のキーフレーズです。

「デメリットは事前に見えやすいが、メリットはあとからわかる」
面倒、大変などネガティブな面だけを先に考えて、学習と成長の貴重な機会を自ら放棄しないようにしたいものです。
経験からの学びの差にもっとも影響があるのは、主体的か受け身かというその人の仕事への態度だそうです。

「他人に教えることができてはじめて習得したといえる」
アウトプットできない知識や技能は意味が少ないと私は感じています。昔はもっぱら試験合格のためにインプット(丸暗記)することに力を注いでいましたが、今はアウトプットできるようにインプットすることに力を入れています。To teach is to learn twiceです。

「仕事には枠をつくるのではなくのりしろをつくる」
チーム医療としての超職種型も重要な考え方ですし、一人の医療人として職種の壁を超えることも、より多くの成果を出すうえで大切だと考えます。

「見えない化する社会だから見える化の努力が求められる」
医療人もPCの前で仕事する時間が増えつつありますので、隣の同職種や他職種の人たちがどんな仕事をしているのかがわかりにくくなっています。
学習したことを折にふれて文章化しておくことは、仕事にも学びにも有効だそうです。

また、おわりにで紹介されている、経験から学べない5つの悪い姿勢もかなり参考になりました。キャリアの持論・自論を作るには、経験から学ぶこと(経験学習モデルのサイクルを数多く回すこと)が重要ですので。

・仕事もキャリアも自分で仕掛けない、なんでも他人のせいにする「受け身タイプ」
・やみくもに走りつづけるばかりで反省をしない「精神論タイプ」
・検証をしない「やりっぱなしタイプ」
・学びのレベルが低い「歪んだ持論タイプ」
・うすうすわかってるのに変わろうとしない「頑固タイプ」

昔の自分はこれら5つすべてに当てはまっていた気がします。今でも当てはまるものがあります。これらに当てはまると、経験学習モデルのサイクルをまわせずに、考えるだけで行動しない、行動するけど考えないので当然、学習と成長に乏しいです。

具体的な記載も少なくありませんが、キーフレーズ自体は抽象的ですので、ぱーっと一読するよりも、自分のキャリアの経験を振り返りながら気になるキーフレーズを1つ1つ考えてみるほうが、より参考になる書籍です。

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