2010年1月21日木曜日

臨床研究を阻害する要因

「ジェネラリストの臨床研究」という依頼原稿をいただき、臨床研究を阻害する要因について考察しています。質の高い臨床研究を行うのは本当に大変ですし、あらゆる研究資源が不足していることが多いです。

今回は、経営資源のフレームワーク(人、物、金、時間、知識、感情)で考えてみました。

人:臨床研究を行うジェネラリストが少ない、研究の協力者やメンターがいない、協力者がいても上手に役割分担できない

物:研究計画書作成支援ツールがない、統計ソフトを入手できない、わかりやすい臨床研究のテキストが少ない、臨床研究デザインを学習できる場が少ない

金:研究費を取得できない、多額の自己負担をしてまで臨床研究をやりたくない

時間:臨床・教育・管理で忙しくて臨床研究のための時間がない、質の高い臨床研究にはかなりの時間を要する

知識:臨床研究デザイン、統計、Evidence Based Clinical Practice(EBCP)、英語の知識が少ない

感情:臨床研究を行う必要性を感じない、臨床研究を最後(原著論文執筆)までやりきる気力がない

これらの臨床研究を阻害する要因を1つ1つ克服することで、質の高い臨床研究が増えていくと思います。

フレームワークはこのままでと考えているのですが、各要因についてさらに臨床研究を阻害する要因がありましたら、ご意見をいただけるとありがたいです。よろしくお願い申し上げます。

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