「総合リハビリテーション」の10月号で「リハビリテーションとマネジメント」が特集されています。
リスクマネジメントと安全学
チームマネジメントと人材育成
医療の質のマネジメントとP4P
リハビリテーション医療機能評価とマネジメント
病院経営とマネジメント
特に関心をもったのは、井出睦先生のチームマネジメントと人材育成と、及川忠人先生のリハビリテーション医療機能評価とマネジメントです。
チームマネジメントと人材育成では、PDCA cycle、employee satisfaction(従業員満足度)、単位制導入の功罪、人材養成の3層構造-院内、リハ部内、院外などが記載されています。
私も含めてそうですが、1つの病院・施設内での卒後教育で1人前にはなれますが、それ以上の学習と成長は院外に出ないと難しいのが現状です。しかし、PT・OT・STの一部は、ほとんど院外で学んでいないと推測します。卒後3年目までに1回でも研究会・学会発表した人数の割合、卒後年数を問わず原著論文を1つでも執筆した人数の割合を出したら、厳しい数字が出ると思います。
このあたり院外での学習機会を、経験年数に見合ったものを活用するという姿勢は参考になります。インプットする研修会に出るのが大好きでも、学会発表や原著論文のようにアウトプットする機会を作らなければ、卒後4年目以降の学習と成長の伸びは少なくなると考えます。
及川忠人先生とは昨年のトルコ・イスタンブールの国際リハビリテーション学会(ISPRM)でご一緒させていただきました。及川先生のリハビリテーション医療機能評価とマネジメントでは、ドラッカーが参考文献に紹介されているので、それだけで嬉しくなりました(笑)。以下、引用です。
ドラッカーは企業の成果について、「我々の事業は何か」を問うのは苦境に陥ったときにしか問わないが、むしろ成功している時こそそれを考えることが必要であると述べている。
部門に限らずチーム医療でも、我々の事業は何か、顧客は誰か、顧客が価値ありとするものは何か、成果は何か、計画は何かの5つの質問を自問自答することは、とても大切だと考えます。5つの質問に自問自答できれば、チーム医療はよりうまくいくと私は信じています。
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