2010年10月12日火曜日

日本電産 永守イズムの挑戦

今日は日本経済新聞社編、日本電産 永守イズムの挑戦、日経ビジネス人文庫を紹介します。

http://www.nikkeibook.com/book_detail/19445/

日本電産といえば、バンクーバーオリンピックでメダルを獲得した長島圭一郎選手と加藤条治選手が所属する会社、日本電産サンキョーでなじみがあるかと思います。この会社はもともと三協精機製作所という会社名だったのですが経営が悪化して、日本電産の永守重信氏が経営を立て直したことで、日本電産サンキョーという会社名に変わりました。

タイトルの通り、熱い永守イズムが伝わってくる書籍です。ナンバー1にとてもこだわりがあり、2番ではビリと同じというくらいダメという考え方です。「ナンバー1にならなくてもいい もっともっと特別なオンリー1」という歌が昔流行りましたが、きっとこの歌のことは嫌いだと思います(笑)。

オンリー1だって差別化したその世界ではナンバー1でなければいけないのですから、この歌詞の意味がわからないということになります。最近は某政治家のおかげで2番ではダメという風潮になってきましたが。

私にはとてもすべて真似することはできませんが、参考になることは少なからずあります。喝を入れてもらいたい人には特にお勧めできる書籍です。語録からいくつか紹介します。

・一流企業と三流企業の差は製品の差ではなく、”社員の品質”の差である。それは6S(整理・整頓・清潔・清掃・作法・躾)がいかに基本に忠実にできているか否かによるものと思う。

・成長の陰には必ずハードワーキングがある。ソフトワーキングで成長している企業はない。

・チャレンジのないところから決して成功は生まれない。何もいない者より、何かをしようとした者を応援する。

・”能力は一流、人間は三流”の部門長の下では、業績は五流いかである。

・「ノー」の連発からは何も生まれない。「すぐやる」「必ずやる」「出来るまでやる」という、常に前向きな姿勢を持ってこそ、すばらしい成果が待っている。

目次

まえがき

第1部 ドキュメント三協精機製作所再建
  1 胎 動     
  2 三協精機の迷走    
  3 深刻化する危機
  4 打 診
  5 始 動  
  6 トップ会談
  7 仕掛け人
  8 買収交渉 
  9 光 明
  10 決 断 
  11 記者会見  
  12 短期決戦
  13 躍 動  
  14 激 震       
  15 本 丸
  16 発 信   
  17 踏み絵      
  18 スービック工場
  19 3Q6S――永守流意識改革の真髄 
  20 もうひとつの再建物語・ロボット事業
  21 伝統のスケート部
  22 永守社長インタビュー 三協再建を振り返る

第2部 永守イズムの源流
  1 母親の教え 
  2 人生を決めた出来事 
  3 職業訓練大学校
  4 就 職    
  5 子 分    
  6 独立への助走
  7 創 業

第3部 永守流経営のエキス
  1 採用の苦労   
  2 三つの不渡り   
  3 3Q6S事始め
  4 米3M  
  5 はじめてのM&A   
  6 国内M&A第一号
  7 「永守流」象徴する信濃特機のM&A

第4部 素顔の永守重信
  1 人間・永守重信 
  2 インタビュー 一兆円企業へ、その先には十兆円

永守重信語録

あとがき

0 件のコメント:

コメントを投稿