日本経済新聞にも「医師2.4万人不足、地域・診療科で差 厚労省が初調査」という記事が掲載されています。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0EBE2E3938DE0EBE2EBE0E2E3E29180E2E2E2E2;at=ALL
「調査は今年6月、全国の病院とマタニティークリニック1万262施設にアンケートを送付。医師の求人数や求人の理由などを聞き、8698施設から回答を得た(回答率84.8%)。」とのことで、回答率は十分高いと考えます。
「診療科別でも差が明らかになった。リハビリ科1.23倍や救急科1.21倍などは人員不足が目立った一方で、美容外科(1.03倍)やアレルギー科(1.03倍)などでは必要な数に近い医師数がいた。」ということで、今回のアンケート調査では、リハビリテーション科医師不足は救急科より深刻という結果です。
実際、リハ科専門医が比較的多い神奈川県の急性期病院や回復期リハ病院でさえ、リハ科専門医が充足しているとはとてもいえない状況です。リハ科専門医の必要数が3000~4000人と試算されているため、あと1300~2300人のリハ科専門医がいれば充足することになります。
「リハビリテーション科専門医需給」に関する報告
日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医会
「リハ科専門医需給に関するワーキンググループ」 担当幹事 佐伯 覚
委員 菅原英和,瀬田 拓,水野勝広,吉田 輝,若林秀隆
http://www.jarm.or.jp/member/member_specialists_supply-demand.html
http://www.jarm.or.jp/wp-content/uploads/file/member/member_specialists_supply-demand.pdf
ただ現在のリハ科専門医試験の受験者数、合格者数は100人を超えることがないため、現状では充足するには少なくとも数十年、もしくはいつまでも不可能と考えられています。まずはリハビリテーション科医師不足が深刻であることが正しく伝わるとありがたいです。
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