今日は、新井将能著「図解で学ぶ コトラー入門」日本能率協会マネジメントセンターを紹介します。
http://shop.jmam.co.jp/book/1242369_1453.html
コトラーといえば近代マーケティングの父として、マーケティングを少しでも学習したことがある方なら誰でも知っています。ただ、医療人の中での知名度は低いかもしれません。ちなみにドラッカーはマーケティングの祖父と言えると思います。マネジメントの要諦がマーケティングとイノベーションであることを明確にしたのがドラッカーですので。
マーケティングとは何か。コトラーの定義は「人間や社会のニーズを見極めてそれに応えること」、ドラッカーの定義は「セリング(販売)を不要にすること」と27ページに紹介されています。販売とはむしろ反対で、まだ見つかっていないニーズを見つけること、販売をより不要にすることともいえます。
マーケティングに関してコトラーの書籍を読めばよいのですが、主な書籍はいずれも600ページ以上ですのでなかなか手が出ないと思います。その点、この書籍は200ページちょっとですし内容もかなりわかりやすいので、マーケティングのことをほとんど学習したことがない方にはおすすめです。
第4章価値を創造するには、ブランド関連として、ブランドとはなにか?、ブランド・エクイティ-製品・サービスの付加価値、ブランド・エクイティをどのように確立するか?、ブランド・エクイティをどのように測定するか?、ブランド・エクイティの管理、ブランド戦略はどのように立案するのか?、ブランド・ポジショニングの設定があります。これらは商品向けに書かれていますが、パーソナルブランドにも参考にできます。
病院や診療所の経営でマーケティングが必要不可欠なことは言うまでもありませんが、個人レベルでもマーケティングの知識は一般教養と言えると思います。自分がキャリアで登る山を選択する際にもマーケティングの考え方が有用です。
目次
第1章 マーケティングの基本を理解する
第2章 顧客との関係を構築する
第3章 市場に対応する
第4章 価値を創造する
巻末付録 コトラー/マーケティング読書ガイドマップ
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