2010年6月6日日曜日

チームで実践 高齢者の栄養ケア・マネジメント

今日は、江頭文江著「チームで実践 高齢者の栄養ケア・マネジメント」中央法規を紹介します。

http://www.chuohoki.jp/ebooks/commodity_param/shc/0/cmc/3292

昨日、県央地区PDNセミナーでリハ栄養の講演をさせていただきました。その時に江頭さんからこの書籍をいただきました。どうもありがとうございます。結論から言いますと、多くの管理栄養士・栄養士に一読してほしい書籍です。

臨床栄養やNSTに関する書籍はそれこそたくさん出版されています。その中でも特におすすめという書籍もありますが、基本的には臨床栄養を書籍で学ぶには困らない環境にあります。

しかし栄養ケア・マネジメントを書籍で学ぶとなると、数多くありそうで実は少ないのが現状です。スクリーニング、アセスメント、ケアプラン立案、実施、モニタリングの一連の流れが説明されているだけでは、マネジメントの解説としては不十分ですし、マネジメントの概念を理解できるとはいえません。

「マネジメントとは何か」を理解しないまま、スクリーニング、アセスメント、ケアプラン立案、実施、モニタリングの一連の流れを実施している管理栄養士・栄養士が少なくないと私は感じています。そんな人たちに特におすすめです。

私が知る限りでは管理栄養士が執筆した書籍で、これだけマネジメント全般に関してわかりやすく解説したものはないと思います。マネジメントだけでなく、私がFaculty Developmentということでいつも話をしている、問題発見・解決能力、コミュニケーション能力、生涯学習能力に関連した内容にも触れられています。

私がFDとして講演で話していることの大半はすでにこの書籍にもっとわかりやすい形で執筆されているではないか、というのが正直な印象です。Faculty Developmentの基本を学べる要素もあります。

マネジメントそのものの書籍と言えばやはりドラッカー(はじめて読むドラッカーシリーズ3部作)を最初におすすめしますが、ドラッカーは難しいのでとっつきにくいかもしれません。そんな人には「もしドラ」と「チームで実践 高齢者の栄養ケア・マネジメント」をおすすめします。

目次
序 章◆「食」を通したチームケアへの挑戦

第1章◆なぜうまくいかない?栄養ケア・マネジメント
   ・食事ケアに関する現状
   ・栄養ケア・マネジメント導入で見えてきた課題
   ・課題の整理

第2章◆こう考えれば、栄養ケア・マネジメントがうまくいく
   ・栄養ケア・マネジメントを正しく理解する
   ・個別スキルの磨き方
   ・連携スキルの磨き方

第3章◆実践!栄養ケア・マネジメントQ&A
   ・業務を行ううえで知っておきたいQ&A
   ・栄養・ケアマネジメントの展開事例

資 料◆栄養マネジメント加算関連の法令

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