下記のEAT-10日本語逐語訳版は、以下のHPからダウンロード可能です。
https://www.sugarsync.com/pf/D6162998_9620294_46930
以前、EAT-10という、10項目の質問で構成される嚥下スクリーニング法をブログで紹介しました。
http://rehabnutrition.blogspot.jp/2011/04/eat-10.html
Belafsky PC, Mouadeb DA, Rees CJ, Pryor JC, Postma GN, Allen J, Leonard RJ: Validity and Reliability of the Eating Assessment Tool (EAT-10). Ann Otol Rhinol Laryngol. 2008 Dec;117(12):919-24.
英語のEAT-10に関しては、下記のHPで見ることができます。
http://www.nestlenutrition-institute.org/Documents/test1.pdf
今回、EAT-10の日本語逐語訳版ができましたので紹介させていただきます。10に質問は、以下の通りです。
1 飲み込みの問題が原因で、体重が減少した
2 飲み込みの問題が、外食に行くための障害になっている
3 液体を飲み込む時に、余分な努力が必要だ
4 固形物を飲み込む時に、余分な努力が必要だ
5 錠剤を飲み込む時に、余分な努力が必要だ
6 飲み込むことが苦痛だ
7 食べる喜びが飲み込みによって影響を受けている
8 飲み込む時に、食べ物がのどに引っかかる
9 食べる時に咳が出る
10 飲み込むことはストレスが多い
これら10の質問について、それぞれ0=問題なし、4=ひどく問題として、0-4点の間で点数をつけていきます。1はめったにそうは感じない、2はときどきそう感じることがある、3はよくそう感じるというのが1つの目安です。合計得点が3点以上の場合には、嚥下の効率や安全性に問題があるかもしれません。
来週の日本摂食・嚥下リハ学会でも、EAT-10の発表が3演題ある予定です。嚥下障害の有無を判断するにはよいスクリーニングテストだと思いますので、特に軽度の嚥下障害が疑われる高齢者を対象に、多くの施設で使用していただければと思います。
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