2010年11月5日金曜日

医療者のための伝わるプレゼンテーション

今日は、齊藤裕之、佐藤健一編、医療者のための伝わるプレゼンテーション、JJNスペシャルNo89、医学書院を紹介します。

http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=81292

プレゼンテーションの書籍はいろいろありますが、医療人向けにこれだけわかりやすく執筆された書籍は、他にはないと私は思います。プレゼンの初心者から中級者まで、おすすめできる書籍です。

この書籍によると、プレゼンのポイントは「ポイントを最小限に絞る」ことと「プレゼンをデザインする」ことの2つです。プレゼンのデザインについては、目次にあるような5つのステップを順番に踏んでいくことが重要です。

臨床研究でも情報検索でも実際にデータや情報の収集に走る前にデザインを熟考することが重要ですが、プレゼンでも同様に重要です。これらでは行動する前に目的、目標、戦略を十分に考えることが大事ですね。ものによっては行動しながら考えればよいものもありますが。

私はポイントが2つであることもとても参考になりましたし、5つのステップの中の特にStep2とStep3が参考になりました。また、ポイントをまとめるときは最大3つまでにするのがよいと感じました。幸い明日、明後日と松山、高松で講演する機会がありますので、早速いくつか実践してみます。今日の明日でうまくいくかどうかはわかりませんが…。

目次

本書を読まれるみなさんへ
  本書の使い方
  本書の“プレゼンター”

今、なぜプレゼンテーションなのか?
 医療者に“プレゼンテーション能力”が問われる理由
 看護師も例外ではありません!
 「看護師はプレゼンテーションが苦手」???
 依頼されたら引き受けてみよう!
 プレゼンテーションが生み出す「価値」とは?
 プレゼンテーションを作り上げる“枠組み”
 この本で最も伝えたいこと

STEP 1 Pre-Design
プレゼンテーションの目的を明確にする
 “どのような”目的を設定するか
 目的の設定方法(1) 「あなた(プレゼンター)の立場」は?
 目的の設定方法(2) 「聞き手のニーズ」を知る方法
 目的の設定方法(3) 「目的」と「聞き手のニーズ」を“赤い糸”で結ぶ

STEP 2 Design
プレゼンテーションの設計図を描く
 プレゼンテーションの3部構成
 目次(小目標)を立てる
 構成の各パートをデザインする(1) Opening/Intro-聞き手の心に火をつける
 構成の各パートをデザインする(2) Body-説得力をもたせる
 構成の各パートをデザインする(3) Conclusion-聞き手を尊重している証

STEP 3 Building Content
プレゼンテーションを作成する
 伝えるために作る
 効果的な「スライド」の作り方(1) スライド全体の基本スタイルを統一しよう
 効果的な「スライド」の作り方(2) 読みやすい文字
 効果的な「スライド」の作り方(3) 理解を助ける図とグラフ
 効果的な「スライド」の作り方(4) 写真の効果的な使い方
 効果的な「スライド」の作り方(5) アニメーションを活用する
 効果的な「スライド」の作り方(6) これからは動画の時代だ
 効果的な「スライド」の作り方(7) スライドの最終仕上げ(校正)
 魅力的なポスターの作り方(1) ポスターならではの配慮をしよう
 魅力的なポスターの作り方(2) ポスター作成の手順・原則・創意工夫
 「ハンドアウト」をつくってみよう
 板書の技術
 Coffee Break! 誌上プレゼンテーションコンテスト

STEP 4 Delivery
いよいよ本番!
 プレゼンテーション直前の準備Point(1) 命運を握るリハーサル
 プレゼンテーション直前の準備Point(2) 本番が楽になる読み原稿を作る
 プレゼンテーション直前の準備Point(3) 当日、会場でできるこれだけの環境整備
 プレゼンテーションの実施Point(1) マナーを守って好感度アップ
 プレゼンテーションの実施Point(2) 4つの言語テクニック
 プレゼンテーションの実施Point(3) 3つの非言語テクニック
 もうこわくない質疑応答

STEP 5 Feedback
次なるプレゼンテーションに向けて
 フィードバックで“もっと”よくなる
 フィードバック用紙を活用しよう

おわりに
 理論はわかった! でもすぐできないのはなぜ?
 この本で最も伝えたかったこと

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