2010年11月9日火曜日

シンボルスライドとシンボルフレーズ

今日も、齊藤裕之、佐藤健一編、医療者のための伝わるプレゼンテーション、JJNスペシャルNo89、医学書院の中から、シンボルスライドとシンボルフレーズについて紹介します。

http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=81292

この書籍では「ポイントを最小限に絞ること」の重要性が繰り返し強調されています。そして、最も重要なスライドであるシンボルスライドと、最も重要なフレーズであるシンボルフレーズは、当然話す内容のポイントですので、十分吟味すること、繰り返しプレゼンの中で使うことが必要です。

記憶を認知心理学的に考えてみれば、記銘(インプット)、保持、想起(アウトプット)の3段階に分類できます。このうち、記銘のポイントは、興味・関心を持てる内容であること、プレゼンに集中していること、理解しやすい内容であることの3点です。そして、保持のポイントは、復習・繰り返しにつきます。

つまり、シンボルスライドとシンボルフレーズをプレゼンの中に取り込んで、興味・関心を引くインパクトのあるものにすること、ポイントを絞ること、わかりやすい内容にすること、繰り返し使うことが、参加者の頭に残るために有用です。認知心理学的にも適切な内容、書籍であるといえます。

考えてみれば先日聞いた講演でも頭に残っていることはあまりありません。想像以上に聞き手には伝わっていないと考えるべきです。そうすると、ポイントを3つ以内に絞って、参加者が記銘、保持、想起しやすいように心がけることが有用です。

私はシンボルスライドとシンボルフレーズになりうるものは持っていましたが、これらを意識して作成して繰り返し使用するということはしていませんでした。今後のリハ栄養のプレゼンではこれらを意識して伝えたいと考えています。

ちなみにリハ栄養のシンボルフレーズは、「栄養ケアなくしてリハなし」「リハにとって栄養はバイタルサインである」の2つです。リハ栄養を多くの方に知ってほしいので、これらのシンボルフレーズを繰り返し訴えていきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿