2010年11月1日月曜日

週刊ダイヤモンド:みんなのドラッカー

週刊ダイヤモンドの最新号で、「みんなのドラッカー」という特集が掲載されています。

http://dw.diamond.ne.jp/

私の講演を聞いたことがある方はご存知かと思いますが、私はほとんどの講演でドラッカーの話も少ししています。初めてドラッカーのスライドを入れたのは約4年前です。そのくらい私にとって、ドラッカーの書籍は精神的大黒柱となっています。私の影響でドラッカーを読んだという人はそれほど多くないと思いますが…。

今回は、「もしドラ」もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら、が150万部のベストセラーになってドラッカーブームが再燃したことによる特集だと思います。「もしドラ」同様、ドラッカーについて、かなりわかりやすく解説されています。まだドラッカーの書籍を読んだことがない方や、「もしドラ」しか読んだことがない方にお勧めします。

Part6では、ドラッカー名言集ということで、30の名言が紹介されています。上位には、

・企業の目的は顧客の創造
・我々の事業は何か
・知りながら害をなすな
・自らの強みに集中する
・明日のために昨日を捨てる
・何によって人に憶えられたいか

などがあります。強みと何によって憶えられたいかは、私もいつも紹介している言葉です。それ以外でも、NSTや嚥下チームの顧客は誰か、事業は何か、明日のために昨日を捨てるを真摯に考えることは、チーム医療の充実につながると確信します。

そしてぜひ、実際にドラッカーの書籍(解説書ではなく)を読んでほしいと思います。意識しようがしまいが、知識労働者である医療人は、セルフマネジメント、チームマネジメント、個々の患者へのマネジメントをしているはずです。意識して成果を考えてマネジメントしたほうが、いずれも成果の質と量が改善します。生き方も変わります。

ネット世論調査でドラッカーの認知度は3割弱とありますが、医療人の中での認知度は1~1.5割程度だと思います。医療人こそ知識労働者兼組織労働者ですから、ぜひドラッカーを読んでほしいものです。

みんなのドラッカー目次

Part 1 ドラッカー”最後の授業”
「ドラッカー最後の講義」初公開
なぜドラッカーは今も新しいか
Interview 山脇秀樹●ドラッカースクール学部長
Interview ジョセフ・マチャレロ●ドラッカースクール教授
Interview ドリス・ドラッカー●故ピーター・F・ドラッカー夫人
Interview リック・ワルツマン●ドラッカー・インスティテュート エグゼクティブ・ディレクター
History ドラッカーの足跡と世界史上の出来事

Part 2今だからこそドラッカー&『もしドラ』
企業から学生までの難題解決策
クリーニング業を伸ばす兄弟

Part 3学校・会社に広がるドラッカー
『もしドラ』読者たちの真摯な姿
Column 糖尿病治療にドラッカーを活用

Part 4  もっと!『もしドラ』&ドラッカー
『もしドラ』の主人公 みなみの教科書
次に読むべきドラッカー本
対談 『もしドラ』秘話・アニメ化の舞台裏

Part 5 わたしのドラッカー
波瀾万丈の山崎製パンの場合
多くの経済人の心をつかんだ経営理論
Column パナソニックもユニクロも
大物経営者たちが鳴らす警鐘
Interview 堀田 力●公益財団法人さわやか福祉財団理事長
Interview 佐伯啓思●京都大学大学院人間・環境学研究科教授

Part 6 ドラッカー名言集
ドラッカーの「名言トップ30」

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