週刊医学界新聞第2904号、2010年11月15日に、第18回日本消化器関連学会週間開催の記事が掲載されています。その中に、在宅中心静脈栄養法の問題点を探り,改善へという項目があります。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02904_02
Bacterial Translocationに対し経胃瘻小腸留置型チューブの留置および小腸瘻造設により腸管洗浄を行うことで,敗血症の長期間予防に成功そうです。腸管洗浄の話は、私は初めて聞きました。
カテーテル感染の予防法としてAntibiotic Lock Technique(ALT)も初めて聞きました。ALTでは,血液培養でグラム陽性球菌が同定された症例に対し,バンコマイシン25 mg/mLを1日2回,3 mLずつ10-14日間ポートより注入する。この間,ポートは注入期間終了まで使用しない。米国感染症学会が真菌感染を除くカテーテル感染の治療法として推奨しているそうです。
最後に、肝障害(IFALD)の効果的な治療薬としてω3系脂肪静注製剤omegaven®に言及。胆汁流出の改善・免疫賦活化・脂肪化の改善などの作用によりIFALDを予防・治療することが期待できるとして,本剤の国内での早期承認を求めた。とあります。確かにω3系脂肪静注製剤は早く承認されてほしいですね。
在宅リハ栄養管理では、摂食・嚥下障害に対する経口摂取、経管栄養、中心静脈栄養、いずれも課題があると感じています。関心のある方は週刊医学界新聞のこの記事をご一読ください。
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