2010年8月10日火曜日

パーソナルブランディング2

今日も、ピーター・モントヤ著、本田直之翻訳:パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す、東洋経済新報社から、ポイントと思うところを紹介します。

36ページにパーソナルブランド三つの力の源として、以下のものが紹介されています。

①感情的なインパクト
 温かみ、仲間意識、楽しさ、自信、敬慕、尊敬といった感情を喚起するもの。

②一貫性
 通常はブランドが人々の目に何度となくさらされて、やっとあなたのブランドに気付き始める。したがって何カ月も、何年も一貫性を保つことが何よりも重要となる。

③時間
 パーソナルブランディングは、まさに繰り返しの連続である。何十回も繰り返さないとダメである。

 つまり、パーソナルブランドの中身を何にするかの選択も重要ですが、実際に浸透させるには中身そのものだけでなく、戦略としての一貫性や時間、感情的なインパクトが必要となります。一貫性は極めて重要で、安易な多角化や方向転換はブランドを損ねます。感情的なインパクトはマイナス・ネガティブな感情でも強烈であれば印象に残りますが、プラス・ポジティブな感情で憶えられたいものです。

 また、38ページに「認知度が能力より重要」とあります。能力がないけど認知度が高い人と、能力は高いけど認知度がない人では、パーソナルブランドの点では前者が上になります。あとコネ(ネットワーキング)の存在も大切です。実際、能力は乏しくてもコネと認知度で、知られている人は世の中にいます。しかし、能力が高くでも認知度とコネがなければ、パーソナルブランドは成立しません。

 実際には能力も認知度も重要なのですが、能力さえ磨いていれば認知度やコネはなくてもいつか自分ブランドができるという考え方は間違いです。能力を磨く時間のごく一部でよいので、どうしたらパーソナルブランドを強化できるかを考えて実践することも重要だと思います。

 また、医療人でパーソナルブランドが強化されると、執筆や講演の機会が増えてきます。執筆や講演によるアウトプット型学習のほうが、インプット型学習よりも学習効率が高いので結局、能力も高まり認知度も高まるという好循環になってきます。この好循環で充実感や自信も生じてきますので理想的ですが、そうなるまでにはかなりの時間と努力を要します…。時間を要するということがポイントです。

 パーソナルブランドに興味のある方は、11月13日(土)東京ビッグサイトで開催予定の、第2回チーム医療推進全国会議にぜひご参加ください。「自分ブランドのつくり方」というシンポジウムもありますので、参考になるかと思います。よろしくお願いいたします。

http://teamforum.or.jp/

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