2010年8月17日火曜日

BMJのサルコペニアEditorials

BMJ(British Medical Journal)の最新号にサルコペニアのEditorialsが掲載されています。英語ですがEditorialなので割と短いですし下記のHPで全文読めますので、興味のある方はご一読をおすすめします。よくまとまっています。

Avan Aihie Sayer: Sarcopenia A research agenda has been set, but recognition in clinical practice is lagging behind. BMJ 2010;341:c4097

http://www.bmj.com/cgi/content/full/341/aug10_2/c4097?view=long&pmid=20699307

以下、一部訳です。

・サルコペニアは65歳以上の9~18%に認める。

・リスク因子は、年齢、身体活動が少ないこと、不適切な栄養、2型糖尿病などの合併症。

・日常診療での診断には課題がある。握力(例:男性30kg以下、女性20kg以下)のみでも有効ではあるが不十分。

・メタ分析でレジスタンストレーニングの有効性が証明。副作用には留意。

・栄養による予防と治療のエビデンスは不明瞭。蛋白質、特にロイシンとビタミンDのさらなるエビデンスが必要。

・テストステロン、ACE阻害剤、βブロッカー、ミオスタチン阻害剤、サイトカイン阻害剤が研究中。

・若いうちに筋肉量と筋力のピークを高めておけば、将来サルコペニアになりにくい可能性がある。

・サルコペニアは研究テーマにはなっているが、日常診療での認識はまだ不十分であり、さらに認識される必要がある。

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