2010年8月4日水曜日

Liverpool Care Pathway

Liverpool Care Pathway(LCP)とは、Dr. Jhon Ellershaw(Marie Curie Center
Liverpool)により2003年に提唱された看取りのクリティカル・パスです。

チェック・リスト形式のパスで、患者を看取るまで、そして看取り後の治療とケアの手引きとなり、経過記録を支援することを目的として作られたそうです。下記のHPで内容やワークショップのスライドを見ることができます。

http://www.lcp.umin.jp/

看取りのクリティカル・パスというと機械的に看取るのかというイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、むしろ逆でよりよい看取りを目指したものといえます。

使用基準は、患者に関わる多職種チームが予後数日または一週間程度と判断し、かつ以下の項目のうち2項目以上が当てはまる場合です。

・患者が終日臥床状態である     
・半昏睡/意識低下が認められる
・経口摂取がほとんどできない
・錠剤の内服が困難である

LCP使用上の留意点として、下記の3点が紹介されています。
・LCPは看取りのケアを事務的に行うためのものではない
・LCPに記入すれば看取りのケアの質が向上する訳ではない
・LCPを使用することにより、看取りのケアを常に意識して、見直しながら統一したケアが行われることが利点である

現時点でのパスは下記のHPで入手できます。興味のある方は見てください。
http://www.lcp.umin.jp/NagoyaLCPver09.pdf

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