2010年12月13日月曜日

キャリアデザイン

今日は田路則子、月岡亮著、ライトワークス監修、キャリアデザイン、ファーストプレスを紹介します。

http://www.firstpress.co.jp/books/cn19/1175.html

著者は2人とも神戸大学大学院の金井壽宏教授の門下生のようですので、金井教授の書籍と内容的に近いと感じました。特別な人ではなく、医療人も含めた普通の人がどのようにキャリアを考えてデザインして作っていけばよいかが、わかりやすく執筆されています。特にケーススタダィがおもしろいです。キャリアデザインの基本的な教科書としておすすめします。

この書籍でのキャリアデザインの基本コンセプトは、金井教授の考え方である「立ち止まってじっくり考えるときがキャリアの節目であり、節目にキャリアをデザインし、それ以外はむしろ流れに身を任せてドリフトしてみる」です。ただ、自分が今、節目にいるのか違うのかを判断できることが重要です。

私はドラッカー流で、1年に2回くらい「何によって憶えられたいか」を自問自答するとよいと考えています。

第3章の最後に、仕事の「志」や「精神性」として2つの言葉が紹介されています。「志」や「精神性」が土台にあり、キャリアアンカーがベースにあり、その上に理想の仕事があります。どちらも私には耳が痛かったので(笑)、紹介します。

1つは「脚下照顧」。「高く遠いところにあるものと錯覚して求めてはならない、それは自分の中にある」という禅の教えです。お金、地位、名声などに惑わされて、自分を見失ってしまうことが多いので、注意が必要だそうです。反省…。

もう1つは、マザー・テレサの「大切なのはどれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心をこめたかです」という言葉です。たくさんのアウトプットを生み出すかに私は関心が向きがちでしたが、心をこめていなければ、それらのアウトプットは大切なものになっていないかもしれません。反省…。

目次

第1章 キャリアデザインとは

 1 キャリアデザインとは何か
 2 キャリアデザインの必要性
 3 キャリアを考える視点
 4 仕事生活とキャリアデザイン

第2章 キャリアをデザインする

 1 キャリアアンカー
 2 過去を振り返る
 3 キャリアサバイバル
 4 職務と役割の分析

第3章 キャリアデザインの旅

 1 偶然を自分のものにする
 2 キャリアのサポーター
 3 ワークライフバランス
 4 何のために働くのか

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