2010年12月13日月曜日

“伝わる”プレゼンテーション技法を身に付けよう

週刊医学界新聞第2908号 2010年12月13日に第141回医学書院看護学セミナー“伝わる”プレゼンテーション技法を身に付けようの記事が紹介されています。

http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02908_04

同善会クリニック・齊藤裕之氏による「“伝える”ためのプレゼンテーション技法――5 step approachのすべて」のレポートです。「5 step approach」とは,

(1)Pre-Design:状況を把握し,適切なプレゼンテーションの方法を選択する。
(2)Design:目的を達成できるようプレゼンテーションの設計図を描く。
(3)Building Content:スライドなどでプレゼンテーションの媒体を上手に作成する。
(4)Delivery:プレゼンテーション本番。質のよい発表をするために最も必要なのはリハーサル。
(5)Feedback:次のプレゼンテーションに生かすためのフィードバックを行う。

の手順でプレゼンテーションを創り上げていく技法と紹介されています。詳細は、齊藤裕之/佐藤健一編:医療者のための伝わるプレゼンテーション、医学書院を参照して下さい。私もこの本を参考にしながらプレゼンを考えています。とてもおすすめのプレゼン本です。

http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=81292

スライド作成のポイントも週刊医学界新聞の記事の中に紹介されています。これもかなり参考になると思いますが、より大切なことは、スライド作成以前の段階でどれだけしっかりデザインするかどうかです。

・1分あたり1-2枚のスライドを目安に(自分の話しやすいスタイルを知ろう)
・1スライドで8-9行まで
・1行20字程度
・文字サイズ:24ポイント以上
・フォントは基本的に,ゴシック体/Arialを使用(和の雰囲気を出したいときは,明朝体よりも楷書体で)
・背景と文字のコントラストがしっかり出るように
・タイトルと本文の境界(位置)は固定する
・スライド上で70%程度の面積を占めるように余白を十分活用する
・英文を大文字だけで表記しない
・異なるフォントを混ぜることは絶対にしない

プレゼンで最も重要な“ポイントを最小限に絞る”とは,「最も伝えたいことを1行で書ききれる」ことであり,その1行を伝えきれるよう設計図を組んでいくことがプレゼンテーションでは効果的とのことです。シンボルフレーズを1つ(多くても2-3つ以内)に絞らなければ、話すプレゼンではあっても、”伝える”プレゼンではないかもしれません。その違いは大きいと思います。

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