近藤国嗣監修、東京湾岸リハビリテーション病院栄養科編集、嚥下食をおいしくする101のソース、中山書店を紹介します。
http://www.nakayamashoten.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-521-73261-9
嚥下調整食に適した食材は限られており、どうしても同じようなメニューになりがちです。そのため嚥下調整食がずっと続くと食べる楽しみが少なくなりがちです。そこで、とろみがついても違和感のないソースを合わせることができれば、嚥下調整食のメニューのバリエーションが広がり、食べる楽しみを高めることができます。
この書籍では嚥下調整食をおいしくするソース―和風,洋風,中華風,デザートなど―さまざまな味のソースが101種類紹介されています。これだけのソースがあれば、嚥下調整食が続いても食べる楽しみを維持できるのではと感じます。このような書籍は今までありませんでしたので画期的です。
また、嚥下調整食に限らず普段の食事にも十分活用できるソースのレシピ集だと思います。在宅や施設などで嚥下調整食も含めたメニューのレパートリーに困っている方に、特にお勧めしたい書籍です。
嚥下調整食は常食より美味しくなければいけない、と私は考えています。エビデンスがあるかどうかはわかりませんが、美味しいものや好きなものは明らかに誤嚥しにくい印象があります。その点で美味しい嚥下調整食は、嚥下リハにとって重要な存在です。最近ようやく、常食なみの嚥下調整食の時代になってきたと感じています。早く常食より美味しい嚥下調整食が当たり前の時代になってほしいです。
目次
本書を使うにあたって
1章 和風のソース
2章 洋風のソース
3章 中華風のソース
4章 おかゆとたくあん
5章 デザートのソース
手作り素材の使い方
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